立ち止まり振り返る、そして前を向く | vol.5 飯川雄大|デコレータークラブ:すべて違う姿 Takehiro Iikawa : Decorator Crab -No Two Alike
gallery αM
2026/04/11(土) - 06/13(土)
このイベントはは休みです。
※詳細・最新情報はイベントの公式サイトをご確認ください。
ワークショップ「0人もしくは1人以上の観客に向けて」での制作2023年(作者:サラ・デュルト、神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
撮影:飯川雄大
デコレータークラブ:すべて違う姿
飯川雄大
数年ぶりに会った大学の先生が「飯川くん、自主企画で作品発表しても価値はない、評価されないよ」と言ってきた。「嫌なこと言うなぁ」と思いつつ、つまりは、展覧会はいろんな人と協働して作るもので、好き勝手やるだけじゃダメ。その自主企画のスタイルは続かない。誰かに作品を認めてもらい、一緒に何かしようと言ってもらえるようになりなさい、と。
大学卒業後は、空き店舗を借りたり、自分たちの家やアトリエを使って、自由に作品を発表していた。お客さんはほとんど友達だったり、たまに美術関係の人がきたり。先生は冷たかったが、案外やりたいことができている実感はあった。
自主企画もほどほどにと言われ、その後も何かの企画に呼ばれて発表する機会はなく、このままではあかんと思った。誰にも頼まれてないけど、やっぱり企画して発表するところまで自分でやろうと。声がかかった時のために準備しておくのもいいかもしれない。漠然と、場所にとらわれず、いつでもどこにいても制作して発表ができる作家になりたいと思っていた。その都合のいい理想の設定を成立させるべく、逆算して考えたのが「デコレータークラブ」。
元になったデコレータークラブ(クラブは蟹のCrab!)は、世界中の海に生息し、天敵から身を守るために擬態する習性を持つ。1匹ずつ、その場所にあるモノを身につけているから、同じ見た目、形のものは世界に一つとして存在しない。どこにでもいるはずなのに、すべて違う姿なのだ。もし誰かが見ても、見つけても、何を見たのかわからない。その関係性は、展覧会や作品の表現として使えると思った。
飯川雄大
Takehiro Iikawa
1981年兵庫県生まれ。2003年成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラス卒業。鑑賞者が能動的に関わることで変容していく空間や物が、別の場所で同時に起きる事象と繋がっているインスタレーション作品《0人もしくは1人以上の観客に向けて》、誰かの忘れ物かのような《ベリーヘビーバッグ》、全貌を捉えることのできない大きな猫の立体作品《ピンクの猫の小林さん》など、鑑賞者の行為によって起きる偶然をポジティブにとらえ、見るものに思考を誘発しながら展開していく作品など、〈デコレータークラブ〉シリーズを2007年より発表。主な個展に「未来のための定規と縄」霧島アートの森(鹿児島、2023年)、「同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館(神奈川、2022年)、「メイクスペース、ユーズスペース」兵庫県立美術館(2022年)などがある。2026年、水戸芸術館現代美術ギャラリー(2月28日–5月6日)、KOTARO NUKAGA(4月4日–5月23日)、Art Center NEW(2月28日–5月23日)でも同時期に個展を開催。
飯川雄大
数年ぶりに会った大学の先生が「飯川くん、自主企画で作品発表しても価値はない、評価されないよ」と言ってきた。「嫌なこと言うなぁ」と思いつつ、つまりは、展覧会はいろんな人と協働して作るもので、好き勝手やるだけじゃダメ。その自主企画のスタイルは続かない。誰かに作品を認めてもらい、一緒に何かしようと言ってもらえるようになりなさい、と。
大学卒業後は、空き店舗を借りたり、自分たちの家やアトリエを使って、自由に作品を発表していた。お客さんはほとんど友達だったり、たまに美術関係の人がきたり。先生は冷たかったが、案外やりたいことができている実感はあった。
自主企画もほどほどにと言われ、その後も何かの企画に呼ばれて発表する機会はなく、このままではあかんと思った。誰にも頼まれてないけど、やっぱり企画して発表するところまで自分でやろうと。声がかかった時のために準備しておくのもいいかもしれない。漠然と、場所にとらわれず、いつでもどこにいても制作して発表ができる作家になりたいと思っていた。その都合のいい理想の設定を成立させるべく、逆算して考えたのが「デコレータークラブ」。
元になったデコレータークラブ(クラブは蟹のCrab!)は、世界中の海に生息し、天敵から身を守るために擬態する習性を持つ。1匹ずつ、その場所にあるモノを身につけているから、同じ見た目、形のものは世界に一つとして存在しない。どこにでもいるはずなのに、すべて違う姿なのだ。もし誰かが見ても、見つけても、何を見たのかわからない。その関係性は、展覧会や作品の表現として使えると思った。
飯川雄大
Takehiro Iikawa
1981年兵庫県生まれ。2003年成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラス卒業。鑑賞者が能動的に関わることで変容していく空間や物が、別の場所で同時に起きる事象と繋がっているインスタレーション作品《0人もしくは1人以上の観客に向けて》、誰かの忘れ物かのような《ベリーヘビーバッグ》、全貌を捉えることのできない大きな猫の立体作品《ピンクの猫の小林さん》など、鑑賞者の行為によって起きる偶然をポジティブにとらえ、見るものに思考を誘発しながら展開していく作品など、〈デコレータークラブ〉シリーズを2007年より発表。主な個展に「未来のための定規と縄」霧島アートの森(鹿児島、2023年)、「同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館(神奈川、2022年)、「メイクスペース、ユーズスペース」兵庫県立美術館(2022年)などがある。2026年、水戸芸術館現代美術ギャラリー(2月28日–5月6日)、KOTARO NUKAGA(4月4日–5月23日)、Art Center NEW(2月28日–5月23日)でも同時期に個展を開催。
| 作家・出演者 | 飯川雄大 |
| 会場 | gallery αM (ギャラリー アルファエム) |
| 住所 | 162-0843 東京都新宿区市谷田町1-4 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス 2F住所をコピーするコピーしました |
| アクセス | 市ヶ谷駅(JR中央線, 総武線) 徒歩3分 市ヶ谷駅(東京メトロ有楽町線, 南北線, 都営新宿線)4番出口 徒歩3分 |
| 会期 | 2026/04/11(土) - 06/13(土) |
| 時間 | 12:30-19:00 |
| 休み | 日曜日、月曜日、4月29日(水・祝)、5月5日(火・祝)、5月6日(水・休) |
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