戦後80年を迎える今年、戦争や被爆の記憶を次世代につなげる展覧会を開催します。
本展開催のきっかけは、広島市立基町高等学校の生徒たちが描いた「原爆の絵」です。
広島の爆心地に程近い基町高校では、創造表現コースの生徒たちが被爆者から半年以上の時間をかけて話を聞きとり、その記憶を「次世代と描く原爆の絵」として描く活動を20年近く続けています。現代の高校生の手によって、被爆者が語る被爆の実体験が次世代へと受け渡されているのです。この「原爆の絵」、そして岡本太郎の作品に加え、同じように核の問題に取り組む、現代の第一線で活躍する作家たちの作品によって本展は構成されています。
岡本太郎は30歳のときに中国の戦線に送られ、戦地で過酷な日々を経験します。復員後は、戦火で全てを失いながらも猛然と活動を再開。社会にメッセージを投げかける作品を次々と発表しました。岡本が核をテーマに挑んだ代表作《明日の神話》は、広島と長崎に落とされた原爆やビキニ環礁での水爆実験を題材としています。核の惨禍を乗り越えてなお、明日に向かって生きる人間像が描き出されています。
現代のアーティストたちもまた、戦争や原爆の記憶を、過去の出来事とするのではなく、現代に生きる私たちの問題として次の世代に向けた作品を制作しています。核の問題は、原水爆だけでなく原発事故など、現在の私たちの身近にも存在しています。戦争もまた、テロや侵略、報復という文脈で行われ、現在も様々な形をとりながら世界各地で続いています。本展では、80年前の戦争の記憶を起点として、現在の私たちを取り巻く様々な問題を題材に、独自の視点で表現する9組の作家の作品をご紹介します。
本展によって、戦争や被爆の記憶を次の世代につなげてゆくとともに、混迷を続ける世界で私たちはどのように生きるべきかを考えるきっかけとなれば幸いです。
みどころ
○広島市立基町高等学校・創造表現コースの高校生たちが描いた「次世代と描く原爆の絵」(広島平和記念資料館蔵)
原画を42点紹介
○第一線で活躍する現代アーティスト9組の作品を紹介。1945年の広島での原爆の記憶を起点として、
戦争や紛争など現在の社会問題をテーマとする作品の数々を紹介
○出品作家によるトークイベントや基町高校卒業生によるトークや小倉桂子氏の特別講演など、
盛りだくさんの関連イベントを開催
展示構成
Ⅰ 広島市立基町高等学校・創造表現コース:「次世代と描く原爆の絵」42点(広島平和記念資料館蔵)
Ⅱ 現代アーティスト:安藤榮作、笠木絵津子、後藤靖香、小林エリカ、蔦谷楽、冨安由真、安喜万佐子、米谷健+ジュリア、李晶玉
Ⅲ 岡本太郎:《明日の神話》、《死の灰》(岡本太郎記念館蔵) 他 関連作品及び資料
○常設展示室
核を題材に制作した作品など、岡本太郎の作品約120点を展示
現代アーティスト:後藤靖香、米谷健+ジュリアの作品を展示
○企画展示室
「次世代と描く原爆の絵」原画42点を展示
岡本太郎 《明日の神話》
現代アーティスト:冨安由真、安喜万佐子、安藤榮作、蔦谷楽、李晶玉、小林エリカ
○ガイダンスホール
笠木絵津子による現代物理学の視点からみた映像作品3作を上映
○ギャラリースペース
基町高校での「次世代と描く原爆の絵」制作の取り組みを紹介(TSSテレビ新広島の番組を上映)
本展開催のきっかけは、広島市立基町高等学校の生徒たちが描いた「原爆の絵」です。
広島の爆心地に程近い基町高校では、創造表現コースの生徒たちが被爆者から半年以上の時間をかけて話を聞きとり、その記憶を「次世代と描く原爆の絵」として描く活動を20年近く続けています。現代の高校生の手によって、被爆者が語る被爆の実体験が次世代へと受け渡されているのです。この「原爆の絵」、そして岡本太郎の作品に加え、同じように核の問題に取り組む、現代の第一線で活躍する作家たちの作品によって本展は構成されています。
岡本太郎は30歳のときに中国の戦線に送られ、戦地で過酷な日々を経験します。復員後は、戦火で全てを失いながらも猛然と活動を再開。社会にメッセージを投げかける作品を次々と発表しました。岡本が核をテーマに挑んだ代表作《明日の神話》は、広島と長崎に落とされた原爆やビキニ環礁での水爆実験を題材としています。核の惨禍を乗り越えてなお、明日に向かって生きる人間像が描き出されています。
現代のアーティストたちもまた、戦争や原爆の記憶を、過去の出来事とするのではなく、現代に生きる私たちの問題として次の世代に向けた作品を制作しています。核の問題は、原水爆だけでなく原発事故など、現在の私たちの身近にも存在しています。戦争もまた、テロや侵略、報復という文脈で行われ、現在も様々な形をとりながら世界各地で続いています。本展では、80年前の戦争の記憶を起点として、現在の私たちを取り巻く様々な問題を題材に、独自の視点で表現する9組の作家の作品をご紹介します。
本展によって、戦争や被爆の記憶を次の世代につなげてゆくとともに、混迷を続ける世界で私たちはどのように生きるべきかを考えるきっかけとなれば幸いです。
みどころ
○広島市立基町高等学校・創造表現コースの高校生たちが描いた「次世代と描く原爆の絵」(広島平和記念資料館蔵)
原画を42点紹介
○第一線で活躍する現代アーティスト9組の作品を紹介。1945年の広島での原爆の記憶を起点として、
戦争や紛争など現在の社会問題をテーマとする作品の数々を紹介
○出品作家によるトークイベントや基町高校卒業生によるトークや小倉桂子氏の特別講演など、
盛りだくさんの関連イベントを開催
展示構成
Ⅰ 広島市立基町高等学校・創造表現コース:「次世代と描く原爆の絵」42点(広島平和記念資料館蔵)
Ⅱ 現代アーティスト:安藤榮作、笠木絵津子、後藤靖香、小林エリカ、蔦谷楽、冨安由真、安喜万佐子、米谷健+ジュリア、李晶玉
Ⅲ 岡本太郎:《明日の神話》、《死の灰》(岡本太郎記念館蔵) 他 関連作品及び資料
○常設展示室
核を題材に制作した作品など、岡本太郎の作品約120点を展示
現代アーティスト:後藤靖香、米谷健+ジュリアの作品を展示
○企画展示室
「次世代と描く原爆の絵」原画42点を展示
岡本太郎 《明日の神話》
現代アーティスト:冨安由真、安喜万佐子、安藤榮作、蔦谷楽、李晶玉、小林エリカ
○ガイダンスホール
笠木絵津子による現代物理学の視点からみた映像作品3作を上映
○ギャラリースペース
基町高校での「次世代と描く原爆の絵」制作の取り組みを紹介(TSSテレビ新広島の番組を上映)
| 作家・出演者 | 岡本太郎, 安藤榮作, 笠木絵津子, 後藤靖香, 小林エリカ, 蔦谷楽, 冨安由真, 安喜万佐子, 米谷健+ジュリア, 李晶玉ほか |
| 会場 | 川崎市岡本太郎美術館 (Taro Okamoto Museum of Art, Kawasaki, 가와사키시 오카모토타로 미술관, 川崎市冈本太郎美术馆) |
| 住所 | 214-0032 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 |
| アクセス | 向ヶ丘遊園駅(小田急線)南口 徒歩17分 登戸駅(JR南武線) 徒歩30分 |
| 会期 | 2025/07/19(土) - 10/19(日) |
| 時間 | 9:30-17:00 ※入館は16:30まで |
| 休み | 月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)、10月15日(水) ※ただし、7月21日(月)、8月11日(月)、9月15日(月)、10月13日(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,000円 高・大学生・65歳以上 800円 中学生以下 無料 |
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