「ボローニャ国際絵本原画展(Illustrators Exhibition)」は、児童書のためのイラストレーション・コンクールの入選作品を紹介する展覧会として、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアに伴って毎年開催されます。児童書のトレンドや今後の動向を展観することができ、新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています。59回目となる本年は、89の国と地域から過去最多となる4,374名の応募があり、日本の6名を含む29の国と地域の77名(76組)が入選しました。本展ではその全入選作品を一堂に展示いたします。多彩な表現やテーマ、技法からなる作品をお楽しみください。また、会期中には絵本に関する講演会や連続講座、ワークショップなどのイベントを予定しています。
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(BCBF)と「ボローニャ国際絵本原画展」
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア (Bologna Children's Books Fair/以下、BCBF) は、毎年春にイタリア北部のボローニャ市で行われる児童書専門の見本市として1964年に始まり、2025年には62回目を迎えました。BCBFは4日間にわたって開催され、出版社による版権の売買のみならず、展覧会や講演会をはじめとする文化イベントも多数行われ、児童書の新たな企画を生み出す場として世界中から注目されています。
ボローニャ国際絵本原画展(以下、ボローニャ展)は、BCBFに伴って開催される児童書のイラストレーションの展覧会です。1967年から毎年開催されており、1976年よりコンペ形式となりました。出版・未出版を問わず子どもの本のために制作した作品(5枚1組) があれば応募することができます。国籍の異なる5人の審査員は毎年入れ替わり、厳正な選考が行われます。実験的な試みも積極的に受け入れ、多様性を重視しながら審査が行われます。
本展は単なる展覧会というだけでなく、イラストレーションの現在や今後の動向、また多様な表現を広く紹介するとともに、新しい才能との出会いの場でもあります。
特別展示 シドニー・スミス
2024年に国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したカナダの絵本作家シドニー・スミスの作品を特別展示いたします。絵本原画を含む約50点の作品とスケッチブックをぜひご覧ください。
板橋区立美術館は、2023年にイラストレーター向けワークショップ「夏のアトリエ」のためにスミスを招聘しました。本展のメインビジュアルは、スミスが当館滞在中に描いたものです。また、本展カタログの表紙はスミスによる描き下ろしとなります。これらの原画もあわせてご紹介します。
シドニー・スミス Sydney Smith
1980年、カナダのノバスコシア州に生まれる。2015年に出版した絵本『おはなをあげる』(文:ジョナルノ・ローソン/邦訳版はポプラ社刊)でカナダ総督文学賞を受賞。その後も『うみべのまちで』(ジョアン・シュウォーツ、2017年/邦訳版はBL出版刊)、『おばあちゃんのにわ』(文:ジョーダン・スコット、2023年/邦訳版は偕成社刊)、『ねえ、おぼえてる?』(2023年/邦訳版は偕成社刊)などを出版し、いずれも高い評価を得ている。2024年、国際アンデルセン賞・画家賞を受賞。2025年夏には新作絵本『あらしの島で』(邦訳版は偕成社刊)を出版予定。
特別展示 ボローニャSM出版賞 エンリケ・モヘイラ
「ボローニャSM出版賞」は、BCBFとスペインのSM財団によって2010年に設立されました。イラスト分野の新しい才能を発掘、奨励、サポートすることを目的としたもので、毎年35歳以下のボローニャ展入選者を対象に受賞者が選ばれます。受賞者にはスペインの出版社であるSM出版から絵本を出版する機会と賞金が与えられます。
本展では、2024年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したブラジルのイラストレーター、エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)の新作絵本「La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)」をご紹介します。ブラジルの先住民の儀式に着想を得てつくられたサイレント・ブックです。ボローニャ展から羽ばたく若手イラストレーターの活躍をぜひご覧ください。
エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)
1998年生まれ。ブラジル出身。グラフィックデザインを学んだあと、2022年に絵本「O primeiro dia(はじめてのひ)」(Planeta Tangerina刊)でデビュー。同作品で2023年のボローニャ展入選と、同年のボローニャ・ラガッツィ賞を受賞し注目を集める。2025年ボローニャ・ラガッツィ賞コミックス部門のスペシャル・メンションを授与された「O Sr. Gato Mágico」(2024年、Planeta Tangerina刊)や、2024ボローニャ展入選作をもとにした「Tatu do Azul」(2024年、Edições Barbatana)など、次々と絵本を発表している。
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(BCBF)と「ボローニャ国際絵本原画展」
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア (Bologna Children's Books Fair/以下、BCBF) は、毎年春にイタリア北部のボローニャ市で行われる児童書専門の見本市として1964年に始まり、2025年には62回目を迎えました。BCBFは4日間にわたって開催され、出版社による版権の売買のみならず、展覧会や講演会をはじめとする文化イベントも多数行われ、児童書の新たな企画を生み出す場として世界中から注目されています。
ボローニャ国際絵本原画展(以下、ボローニャ展)は、BCBFに伴って開催される児童書のイラストレーションの展覧会です。1967年から毎年開催されており、1976年よりコンペ形式となりました。出版・未出版を問わず子どもの本のために制作した作品(5枚1組) があれば応募することができます。国籍の異なる5人の審査員は毎年入れ替わり、厳正な選考が行われます。実験的な試みも積極的に受け入れ、多様性を重視しながら審査が行われます。
本展は単なる展覧会というだけでなく、イラストレーションの現在や今後の動向、また多様な表現を広く紹介するとともに、新しい才能との出会いの場でもあります。
特別展示 シドニー・スミス
2024年に国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したカナダの絵本作家シドニー・スミスの作品を特別展示いたします。絵本原画を含む約50点の作品とスケッチブックをぜひご覧ください。
板橋区立美術館は、2023年にイラストレーター向けワークショップ「夏のアトリエ」のためにスミスを招聘しました。本展のメインビジュアルは、スミスが当館滞在中に描いたものです。また、本展カタログの表紙はスミスによる描き下ろしとなります。これらの原画もあわせてご紹介します。
シドニー・スミス Sydney Smith
1980年、カナダのノバスコシア州に生まれる。2015年に出版した絵本『おはなをあげる』(文:ジョナルノ・ローソン/邦訳版はポプラ社刊)でカナダ総督文学賞を受賞。その後も『うみべのまちで』(ジョアン・シュウォーツ、2017年/邦訳版はBL出版刊)、『おばあちゃんのにわ』(文:ジョーダン・スコット、2023年/邦訳版は偕成社刊)、『ねえ、おぼえてる?』(2023年/邦訳版は偕成社刊)などを出版し、いずれも高い評価を得ている。2024年、国際アンデルセン賞・画家賞を受賞。2025年夏には新作絵本『あらしの島で』(邦訳版は偕成社刊)を出版予定。
特別展示 ボローニャSM出版賞 エンリケ・モヘイラ
「ボローニャSM出版賞」は、BCBFとスペインのSM財団によって2010年に設立されました。イラスト分野の新しい才能を発掘、奨励、サポートすることを目的としたもので、毎年35歳以下のボローニャ展入選者を対象に受賞者が選ばれます。受賞者にはスペインの出版社であるSM出版から絵本を出版する機会と賞金が与えられます。
本展では、2024年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したブラジルのイラストレーター、エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)の新作絵本「La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)」をご紹介します。ブラジルの先住民の儀式に着想を得てつくられたサイレント・ブックです。ボローニャ展から羽ばたく若手イラストレーターの活躍をぜひご覧ください。
エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)
1998年生まれ。ブラジル出身。グラフィックデザインを学んだあと、2022年に絵本「O primeiro dia(はじめてのひ)」(Planeta Tangerina刊)でデビュー。同作品で2023年のボローニャ展入選と、同年のボローニャ・ラガッツィ賞を受賞し注目を集める。2025年ボローニャ・ラガッツィ賞コミックス部門のスペシャル・メンションを授与された「O Sr. Gato Mágico」(2024年、Planeta Tangerina刊)や、2024ボローニャ展入選作をもとにした「Tatu do Azul」(2024年、Edições Barbatana)など、次々と絵本を発表している。
| 作家・出演者 | アン・キョンミ, umeco, マルコ・クワドリ, ルツィエ・ルチャンスカー, うめだよしの, ネグレスコロール, 木村友美, 小池結衣, イシタ・ジェイン, マーラール・フォルーゼシュ, メリッサ・シレス, 波田佳子, 神鳥海南江, ロシーオ・カッツ, アナ・テラル, シドニー・スミス, エンリケ・モヘイラ |
| 会場 | 板橋区立美術館 (Itabashi Art Museum) |
| 住所 | 175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27 |
| アクセス | 西高島平駅(都営三田線) 徒歩14分 下赤塚駅(東武東上線) 徒歩24分 地下鉄赤塚駅(東京メトロ) 徒歩24分 成増駅(東武東上線)又は高島平駅(都営三田線)より路線バス(国際興業)あり |
| 会期 | 2025/06/27(金) - 08/11(月) |
| 時間 | 9:30-17:00 ※入館は16:30まで |
| 休み | 月曜日、7月22日(火) ただし、7月21日(月・祝日)、8月11日(月・祝日)は開館 |
| 観覧料 | 一般 900円 大学生 600円 高校生以下 無料 ※65歳以上・障がい者割引あり(要証明書) |
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