東京都写真美術館の総合開館30周年を記念するTOPコレクション展を開催します。
本展は、学芸員5名の共同企画によるオムニバス形式です。多角的な視点から当館コレクションを選りすぐり、写真と映像の魅力をご紹介します。
本展のタイトル「不易流行」は、江戸初期の俳人・松尾芭蕉(1644–1694)が俳句の心構えについて述べた言葉に由来します。「不易を知らざれば基立ち難く、流行知らざれば風新たにならず[現代語訳:変わらないものを知らなくては基本が成立せず、流行を知らなくては新しい風は起こらない]」という言葉は、現代の私たちも芸術に対する姿勢として心に刻 んでおくべきものです。この「不易流行」の心を大切に、本展は過去の芸術表現を深く理解し、その魅力を今に伝えていくとともに、現在の表現や時代の潮流にもしっかりと目を向けようとするものです。19世紀から20世紀、現代までを取り上げる5つのテーマで当館コレクションを読み解きます。
第一室「 写された女性たち 初期写真を中心に」(企画:佐藤真実子)
初期写真を中心に、20世紀初頭にかけて写真に写された女性たちを取り上げます。女性の政治参加や権利向上を求める運動が最初に盛り上がった頃と重なるこの時期。一見、他者から求められる姿で写りながらも、わずかにでも自分が望む姿で写ろうとする「抗い」に着目します。
第二室「 寄り添う」(企画:大﨑千野)
「寄り添う」をテーマに、大塚千野、片山真理、塩崎由美子、石内都、4作家の作品を紹介します。痛みや悩みとともに生きていくために、作家がどのように自身や周囲の人々に心を寄せて作品を制作したのか、4名の作家たちの作品を通して、寄り添うことの多様なあり方について考えます。
第三室「 20世紀/移動の時代」(企画:室井萌々)
陸、空、そして宇宙へと人類の活動範囲が劇的に広がっていった「移動の時代」に焦点を当てます。つながりと分断、両方の側面を持つ「移動の時代」を捉えたまなざしは、歴史を鮮やかに描き出し、当時の人々の思いを鮮明に伝えます。
第四室「 写真からきこえる音」(企画:山﨑香穂)
「音」を意識させる作品を展示します。写真に捉えられた空間には、たしかに存在していたにもかかわらず、写真として切り取られることでこぼれ落ちた情報である「音」。この「音」を意識しながら写真を見ることは、そこにあったはずの「音」という現象を捉えなおす契機となるでしょう。
第五室「 うつろい/昭和から平成へ」(企画:石田哲朗)
東京都写真美術館が総合開館した1995年に着目し、昭和末期から平成初期の写真・映像表現とその時代背景に目を向けます。総合開館記念展「写真都市TOKYO」(1995年)を再現するとともに、当時の新世代作家たちの出世作を紹介。30年前の時代に思いを馳せます。
本展は、学芸員5名の共同企画によるオムニバス形式です。多角的な視点から当館コレクションを選りすぐり、写真と映像の魅力をご紹介します。
本展のタイトル「不易流行」は、江戸初期の俳人・松尾芭蕉(1644–1694)が俳句の心構えについて述べた言葉に由来します。「不易を知らざれば基立ち難く、流行知らざれば風新たにならず[現代語訳:変わらないものを知らなくては基本が成立せず、流行を知らなくては新しい風は起こらない]」という言葉は、現代の私たちも芸術に対する姿勢として心に刻 んでおくべきものです。この「不易流行」の心を大切に、本展は過去の芸術表現を深く理解し、その魅力を今に伝えていくとともに、現在の表現や時代の潮流にもしっかりと目を向けようとするものです。19世紀から20世紀、現代までを取り上げる5つのテーマで当館コレクションを読み解きます。
第一室「 写された女性たち 初期写真を中心に」(企画:佐藤真実子)
初期写真を中心に、20世紀初頭にかけて写真に写された女性たちを取り上げます。女性の政治参加や権利向上を求める運動が最初に盛り上がった頃と重なるこの時期。一見、他者から求められる姿で写りながらも、わずかにでも自分が望む姿で写ろうとする「抗い」に着目します。
第二室「 寄り添う」(企画:大﨑千野)
「寄り添う」をテーマに、大塚千野、片山真理、塩崎由美子、石内都、4作家の作品を紹介します。痛みや悩みとともに生きていくために、作家がどのように自身や周囲の人々に心を寄せて作品を制作したのか、4名の作家たちの作品を通して、寄り添うことの多様なあり方について考えます。
第三室「 20世紀/移動の時代」(企画:室井萌々)
陸、空、そして宇宙へと人類の活動範囲が劇的に広がっていった「移動の時代」に焦点を当てます。つながりと分断、両方の側面を持つ「移動の時代」を捉えたまなざしは、歴史を鮮やかに描き出し、当時の人々の思いを鮮明に伝えます。
第四室「 写真からきこえる音」(企画:山﨑香穂)
「音」を意識させる作品を展示します。写真に捉えられた空間には、たしかに存在していたにもかかわらず、写真として切り取られることでこぼれ落ちた情報である「音」。この「音」を意識しながら写真を見ることは、そこにあったはずの「音」という現象を捉えなおす契機となるでしょう。
第五室「 うつろい/昭和から平成へ」(企画:石田哲朗)
東京都写真美術館が総合開館した1995年に着目し、昭和末期から平成初期の写真・映像表現とその時代背景に目を向けます。総合開館記念展「写真都市TOKYO」(1995年)を再現するとともに、当時の新世代作家たちの出世作を紹介。30年前の時代に思いを馳せます。
作家・出演者 | ジャック・アンリ・ラルティーグ, アウグスト・ザンダー, 下岡蓮杖, フェリーチェ・ベアト, オノデラユキ, 山元彩香, 石内都, 塩崎由美子, 片山真理, 大塚千野, ドロシア・ラング, アルフレッド・スティーグリッツ, 林忠彦, 江成常夫, 菱田雄介, 植田正治, 杉本博司, 山上新平, 赤瀬川原平, 田村彰英, 長野重一, 潮田登久子, 鬼海弘雄, 瀬戸正人, 大西みつぐ, 山崎博, 荒木経惟, 中野正貴, 佐内正史, 澤田知子, 長島有里枝, 野口里佳, 杉浦邦恵, 古橋悌二ほか |
会場 | 東京都写真美術館 (Tokyo Photographic Art Museum, 도쿄도 사진미술관, 东京都写真美术馆) 3F 展示室 |
住所 | 153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
アクセス | 恵比寿駅(JR)東口 徒歩7分 恵比寿駅(東京メトロ日比谷線)1番出口 徒歩10分 |
会期 | 2025/04/05(土) - 06/22(日) |
時間 | 10:00-18:00 ※木・金曜日は20:00まで、図書室を除く ※入館は閉館時間の30分前まで |
休み | 月曜日、5月7日(水) ※ただし、5月5日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 700円 学生 560円 中高生・65歳以上 350円 小学生以下 無料 都内在住・在学の中学生 無料 障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで) 無料 TOPMUSEUM PASSPORT 2025提示者 無料 ※第3水曜日は65歳以上無料 |
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