Padograph パドグラフ 파도그래프

エド・イン・ブラック 黒からみる江戸絵画

板橋区立美術館

2025/03/08(土) - 04/13(日)

MAP
SHARE
Facebook share button
Image 4871
※4月1日(火曜日)より一部作品の展示替えがあります。

「黒」は何にも染まらない特異な色といえます。日本絵画においては、古くから欠かすことのできない要素の一つでした。多くの人が絵を楽しむようになった江戸時代には、絵画表現が広がり、黒は多様に用いられました。本展覧会では、黒に焦点を当て、江戸絵画にみる黒の表現とともに、当時の文化や価値観などもご紹介します。
黒と聞いて夜を思い浮かべる人も多いでしょう。月夜の情景や人々の暮らしの様子といった夜を描いた作品の中でも、影や暗闇などの描写に注目し、黒がどのように用いられたのか探ります。また、背景を黒く塗り込んだ作品や、黒を基調とした「墨彩色(すみさいしき)」「紅嫌い(べにぎらい)」と呼ばれる趣味人たちに好まれた浮世絵などから、それらが何を象徴するのか検討します。
暗闇の中でわずかな灯りとともに作品を鑑賞するコーナーでは、普段の美術館では味わえない金屏風の柔らかな輝きによる美しさをご堪能ください。
江戸時代の人々は「黒」に対して何を見出し、何を感じていたのでしょうか。様々なテーマから江戸絵画における「黒」を探究し、その魅力に迫ります。


展示のみどころ
その1 「夜」の絵から探る黒の表現
古くから夜は月や霞などで示され、一見すると昼との区別が難しいことがありました。しかし、江戸時代になると夜の時間を楽しむ人が増え、その描写も多様に展開します。「影」や「暗闇」などに注目し、夜という特別な時間を表現した絵師たちの創意工夫をご紹介します。

その2 「黒」から江戸時代の文化や価値観を深堀り!
黒という色は人々に様々なイメージを想起させます。背景を黒く塗りこめた伊藤若冲《乗興舟》や黒を基調とした美人画などから、そこに象徴されるものを検証します。また、化粧文化より、黒によって示される美しさや独自の価値観を探ります。

その3 特別演出!暗がりの中での鑑賞体験
電灯の無かった江戸時代には、時間帯や天候などによって作品の見え方は変化しました。暗がりの中では、絵画はどのように見えていたのでしょうか。蝋燭のような灯りの中で露出展示した金屏風をご覧いただきます。

出典

作家・出演者長沢芦雪, 与謝蕪村, 鈴木其一, 狩野了承, 亜欧堂田善, 伊藤若冲, 酒井抱一, 喜多川歌麿, 鳥文斎栄之
会場板橋区立美術館いたばしくりつ びじゅつかん (Itabashi Art Museum)
住所
175-0092
東京都板橋区赤塚5-34-27
アクセス
西高島平駅(都営三田線) 徒歩14分
下赤塚駅(東武東上線) 徒歩24分
地下鉄赤塚駅(東京メトロ) 徒歩24分
成増駅(東武東上線)又は高島平駅(都営三田線)より路線バス(国際興業)あり
会期2025/03/08(土) - 04/13(日)
時間9:30-17:00
※入館は16:30まで
休み月曜日
観覧料一般 650円
大学生 450円
高校生以下 無料
※65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
※当館でのお支払いは、現金のみです。
SNS
    ウェブサイト

    近くのイベント

    Loading...