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生誕190年記念 豊原国周

太田記念美術館

2025/02/01(土) - 03/26(水)

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Image 4767
前期 2月1日(土)~2月24日(月・祝)
後期 3月1日(土)~3月26日(水)
※前後期で全点展示替え、また2/14と3/14に一部作品展示替え


知られざる明治浮世絵の巨匠、豊原国周の過去最大級の回顧展
2025年は、幕末から明治にかけての浮世絵師である豊原国周(1835~1900)の生誕190年の記念の年となります。国周は迫力のある役者絵で役者絵の第一人者として君臨し、また繊細な雰囲気を湛える美人画なども好評を得て、月岡芳年や小林清親らと並ぶ人気絵師として活躍しました。
本展は、従来の展覧会等では芳年や清親などと比べて紹介される機会の少なかった知られざる巨匠、国周の画業を初期から晩年まで俯瞰し、約210点の作品で紹介する、過去最大級の回顧展となります。従来から国周のイメージを形作ってきた役者絵の名品はもちろん、美人画や肉筆画などの貴重な作品を通して、激動の時代を生き抜いた国周作品の魅力を紹介いたします。

①最新の研究成果による新たな国周像 ―第一人者の役者絵から、美人画、武者絵、肉筆画まで
大迫力の役者絵と繊細で優美な美人画を中心に、明治浮世絵師の中でも随一の作品数を手掛けた国周。これまで、豊原国周の展覧会は国内で幾度か開催されてきましたが、それらは主に役者絵を中心とするものでした。本展では最新の研究成果を踏まえ、役者絵の名品はもちろん、国周のもう一つの画業の柱である美人画も多数展観、さらに肉筆画の名品、初期に手掛けた武者絵、風景画から最晩年の子供絵まで、ジャンルと時代に偏りなく選定された作品を通して、新たな国周像を紹介いたします。

②代表作の大首絵シリーズ12点を一挙公開。シカゴ万博出品作ほか、初公開の肉筆画も
展覧会では国周の代表作である、「具足屋版役者大首絵」シリーズを一挙12点公開。「初摺」と呼ばれる摺りの早い時期の作品を多く含む、保存状態の良い名品が一堂に並びます。
また肉筆画では、明治26年に催されたシカゴ・コロンブス万国大博覧会へ、帝国博物館からの出品依頼を受けて制作された晩年の逸品「墨堤観花図」(前期、東京国立博物館蔵)、国周が岩槻に逗留した際に描いたと考えられる、初公開の肉筆美人画「遊女とほととぎす」(前期、個人蔵)も展観いたします。

③大酒飲み、破産宣告、引っ越し魔―国周をめぐる数々のエピソードを紹介
大酒飲みで知られ、酒席で河鍋暁斎と大喧嘩をして楊洲周延が止めた話、九代目市川団十郎と喧嘩をしてわざと出目に描いた話、「国周が入牢した」とデマを流されるという詐欺に引っかかるなど借金がかさんで東京で2番目に破産宣告を受けた話、一説に117回も引っ越しを行い「絵では北斎にかなわないが、引っ越しでは負けない」と豪語した話など、国周の生涯はにわかには信じがたいようなエピソードに満ちています。展示では作品とあわせて、パネルなどで国周の人物像を紹介します。

④静嘉堂文庫美術館と国周展を同時期開催。相互割引、学術協力も
太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」と時期を同じくして、静嘉堂文庫美術館でも2025/1/25(土)~3/23(日)まで「豊原国周生誕190年 歌舞伎を描く―秘蔵の浮世絵初公開!」で豊原国周を特集。期間中に両館で相互割引を行うほか、事前準備では共同作品調査を行うなど相互の学術協力を行い、その成果が一部の展示内容にも生かされます。

出典

作家・出演者豊原国周
会場太田記念美術館おおた きねん びじゅつかん (Ota Memorial Museum of Art)
住所
150-0001
東京都渋谷区神宮前1-10-10
アクセス
明治神宮前〈原宿〉駅(東京メトロ千代田線, 副都心線)5番出口 徒歩3分
原宿駅(JR山手線)表参道口 徒歩5分
会期2025/02/01(土) - 03/26(水)
時間10:30-17:30
※入館は17:00まで
休み月曜日、2/24(月)-28(金)
観覧料一般 1200円
大高生 800円
中学生(15歳)以下 無料
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