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杉本博司 本歌取り 東下り HIROSHI SUGIMOTO HONKADORI AZUMAKUDARI

渋谷区立松濤美術館

2023/09/16(土) - 11/12(日)

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Image 1480
前期:9月16日(土)~10月15日(日) 後期:10月17日(火)~11月12日(日)
※会期中、一部展示替えあり

杉本博司(1948~)は、和歌の伝統技法「本歌取り」を日本文化の本質的営みと捉え自身の作品制作に援用し、2022年に姫路市立美術館でこのコンセプトのもとに「本歌取り」展として作品を集結させました。
本歌取りとは、本来、和歌の作成技法のひとつで、有名な古歌(本歌)の一部を意識的に自作に取り入れ、そのうえに新たな時代精神やオリジナリティを加味して歌を作る手法のことです。作者は本歌と向き合い、理解を深めたうえで、本歌取りの決まりごとの中で本歌と比肩する、あるいはそれを超える歌を作ることが求められます。西国の姫路で始まった杉本の本歌取り展は、今回、東国である東京の地で新たな展開を迎えることから、「本歌取り 東下り」と題されました。本展を象徴する作品である《富士山図屏風》は、東国への旅中に、旅人が目にする雄大な富士山を描いた葛飾北斎の《冨嶽三十六景 凱風快晴》を本歌とした新作で、本展で初公開となります。またこの他にも、書における臨書を基に、写真暗室内で印画紙の上に現像液又は定着液に浸した筆で書いた《Brush Impression》シリーズなど、本展は新作を中心に構成される一方、中国宋時代の画家である牧谿の水墨画技法を本歌取りとした《カリフォルニア・コンドル》など、杉本の本歌取りの代表的作品も併せて展示します。さらに、室町時代に描かれたと考えられる《法師物語絵巻》より「死に薬」を狂言「附子」の本歌と捉え、その他の8つの物語と共に一挙公開致します。
現代の作品が古典作品と同調と交錯を繰り返し、写真にとどまらず、書、工芸、建築、芸能をも包み込む杉本の世界とその進化の過程をご覧ください。

出典

作家・出演者杉本博司
会場渋谷区立松濤美術館しぶやくりつ しょうとう びじゅつかん (The Shoto Museum of Art)
住所
150-0046
東京都渋谷区松濤2-14-14
アクセス
神泉駅(京王井の頭線)西口 徒歩5分
渋谷駅(東京メトロ半蔵門線, 副都心線, 東急東横線, 田園都市線)A2出口 徒歩15分
渋谷駅(JR山手線, 埼京線, 湘南新宿ライン, 京王井の頭線, 東京メトロ銀座線)ハチ公口 徒歩17分
会期2023/09/16(土) - 11/12(日)
時間10:00-18:00(金曜のみ20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休み月曜日(ただし、9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料一般 1,000円
大学生 800円
高校生・60歳以上 500円
小中学生 100円
障がい者及び付添の方1名 無料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※入館料のお支払いは現金のみとなっております。
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