オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ-Nami Ita』は、4月16日(日)~5月15日(月)にかけ、2023年の第三弾企画として、堀江和真による個展『”にゅい”な部屋』を開催致します。
自宅で児童向けの絵画教室を運営しながら、S.O.S NETWORKにも参加する相模原のスタジオで日々「畑を耕すように」制作を積み重ねる堀江の新作シリーズ『にゅい家具』のディスプレイを中心に、旧作も交えた作品群で、ナミイタを『”にゅい”な部屋』に模様替えします。開催情報の詳細をインフォメーション情報でご確認の上、是非、春の遠足気分でお越し下さい。
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堀江和真 個展
『"にゅい"な部屋』
■ 会期:2023年4月16日(日)→5月15日(月)
※ 金土日月オープン。火水木休み。
■ 時間:12時30分→20時
■ 会場:オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』
東京都町田市三輪町2036(アトリエ・トリゴヤ裏手)
徒歩=小田急線鶴川駅より徒歩約15分。バス=鶴川駅前3番乗り場より「奈良北団地」or「三菱ケミカル前」行き。
それぞれ『三輪入口』下車。バスを降り、目の前の坂を下りたすぐ右手の広場に建つ赤い掘っ立て小屋の奥。
トタン屋根の上に被さる古木が目印。所在場所の地図は下部QRコードをご参照下さい。
■ 入場:ドネーション500円(他企画とも共通)
(堀江の”にゅい”な版画とナミイタ特製の版画&ポストカードをまとめた返礼パック付き)
* 新型コロナウイルス感染症対策としてマスク着用をお願い致します * 駐車スペースが極めて限られます。事前にご確認下さい。
■ 企画:東間嶺(TEL:090-1823-7330)
■ 協力:アトリエ・トリゴヤ、作庭工房
■ MAIL: TinShackNamiIta@gmail.com URL: https://tinshacknamiita.org/
■ SNS: Twitter&FB→@Namiita2036 Instagram→@tinshacknamiita
プレスリリースPDF
https://drive.google.com/file/d/1W4u9o5Nq5t6VX4Z7uyANn-lUX0bWPKuB/view?fbclid=IwAR24jkz1m2wq_SUXDyb7xxYOLU5Q2NJ23JPMHDxhQupidiWx-O2LAUSzczU
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子どもの頃から絵を描くのが好きで、今もフニャフニャとした絵を手がけ、1人ニヤニヤしている。そうして、いつからかアーティストなどと宣い今に至る。アートとは面白いもので、ロジカルにも感覚的にも捉えることのできるもので奥が深い。ボクは板に絵を描いて側面をけずってみたり、プラ板に絵を描いて縮めてマグネットにしてみたりして日々探求の手を緩めない。自分にとっては、なかなかに豊かな時間である。作品が出来上がれば、さっそく飾りたくなる。それが自分の部屋であれば家具や額もそれに合わせてつくりたくなる。そのようにしてボクは家具をつくりはじめた。材料は古い物、捨てられそうになっているものがベースになることが多い。リサイクルという概念はあまりない。ただ自分が美しいと感じる物を好みの形に作り変えたいと思うだけだ。家具の制作におけるロジックは複合的であったり刹那的であったり、それぞれだが、これらのものの総称として「にゅい家具」と名付けた。「にゅい家具」とはボクの造語である。アンニュイという言葉から由来させている。アンニュイという言葉は倦怠感、物憂げといったネガティブな意味があるにも拘らず、日本ではファッション業界や異性の魅力の比喩でも使われていることがある。ボクはこの言葉の響きが、なぜか昔から好きである。
美術という学問、はたまた自身の人生における閉塞感は楽天的なボクにだってある。しかし、それらは面白くもあり奥が深い。廃材に近い物、古くて価値の低いものに、手を加え、そんなアンニュイな自分を反映させたかったかもしれない。どうでも良いことのようだが、『ニュイ家具』ではなく『にゅい家具』である。どこか柔らかな印象も加えたかった。言語化が難しいのだが......。
本展では古い額ぶち、造形工場の片隅で捨てられるのを待っていた塗料がたっぷりと積み重なった備品などに手を加えた家具をディスプレイをする。その空間に絵やレリーフの作品を設置して、一つの調和を試みる。ボクの部屋に遊びに来るようなつもりで気軽にお越しください。そして、のんびりしていってください"
(作家:堀江和真)
なんだか自信なさげで所在もなさげなように見えて、けれども実は飄々と着々と、自分のやるべきこと=やりたいことを淡々と積み上げ続けている……。
堀江さんと初めて会ったときから、アーティストとしての、そんな不思議な印象はいまも一貫して変わることがない。一昨年から去年にかけて、彼の所属するスタジオがある相模原市から補助金をもらい、制作姿勢と作品に関して紹介するPVを撮ったのだが、そのときあれこれとインタビューをして特に印象的だったのは、「ボクの場合、農耕民族タイプというのか、毎日朝から畑に来て作物に水をやったり、土を耕すような感覚で制作してるんですね。自分の意思で作るというより、結果として自然にできてくるという感覚もちょっとあります」「(畑を耕すような)そうした日々の制作を積み重ねること、繰り返すことに意味があると信じてます。大袈裟に言えば、それがボクの人生ということです」という言葉だ。日々制作し、作品を積み重ねるなんて多くのアーティストが当たり前にやっていることではあるのだけど、子供の悪戯描きのように肩の力が抜けた線やストローク、複数の謎なオリジナル・キャラクターで構成される絵画や、拾ったゴミや不要な日用品を軽やかにブリコラージュしたオブジェが次々と堀江さんのスタジオ=「部屋」に溜まっては並べられてゆくさまは、そこが単に作品の集積している制作場所ではなく、畑からの収穫物が貯蔵される倉庫とそれを並べる市場が同時に立ち現れているようで、訪れるたびにわくわくさせられる。
今回の個展、『”にゅい”な部屋』は、そんな「部屋」をナミイタへも一時的に出現させようという試みだ。部屋の中心は堀江さんが新たなシリーズとして力を入れる『にゅい家具』のディスプレイとなる。”にゅい”とは何か?アンニュイから来ていると堀江さんはネタバラしているが、わたしには、それ以上に、”にゅい”という、オノマトペにも近い語感と字面をennuiから引っ張り出してくる造語の感覚そのものが、作品たちの”にゅい”な性格を露わにしているように思えて仕方ない。にゅい故ににゅい、とはトートロジーだが、しかし、それは作家本人も深くは把握していない創作の核心なのではないだろうか。皆さんもぜひ、そんな”にゅい”に満ちた「部屋」を体験しに来てください。
(運営、ディレクター:東間嶺)
自宅で児童向けの絵画教室を運営しながら、S.O.S NETWORKにも参加する相模原のスタジオで日々「畑を耕すように」制作を積み重ねる堀江の新作シリーズ『にゅい家具』のディスプレイを中心に、旧作も交えた作品群で、ナミイタを『”にゅい”な部屋』に模様替えします。開催情報の詳細をインフォメーション情報でご確認の上、是非、春の遠足気分でお越し下さい。
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堀江和真 個展
『"にゅい"な部屋』
■ 会期:2023年4月16日(日)→5月15日(月)
※ 金土日月オープン。火水木休み。
■ 時間:12時30分→20時
■ 会場:オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』
東京都町田市三輪町2036(アトリエ・トリゴヤ裏手)
徒歩=小田急線鶴川駅より徒歩約15分。バス=鶴川駅前3番乗り場より「奈良北団地」or「三菱ケミカル前」行き。
それぞれ『三輪入口』下車。バスを降り、目の前の坂を下りたすぐ右手の広場に建つ赤い掘っ立て小屋の奥。
トタン屋根の上に被さる古木が目印。所在場所の地図は下部QRコードをご参照下さい。
■ 入場:ドネーション500円(他企画とも共通)
(堀江の”にゅい”な版画とナミイタ特製の版画&ポストカードをまとめた返礼パック付き)
* 新型コロナウイルス感染症対策としてマスク着用をお願い致します * 駐車スペースが極めて限られます。事前にご確認下さい。
■ 企画:東間嶺(TEL:090-1823-7330)
■ 協力:アトリエ・トリゴヤ、作庭工房
■ MAIL: TinShackNamiIta@gmail.com URL: https://tinshacknamiita.org/
■ SNS: Twitter&FB→@Namiita2036 Instagram→@tinshacknamiita
プレスリリースPDF
https://drive.google.com/file/d/1W4u9o5Nq5t6VX4Z7uyANn-lUX0bWPKuB/view?fbclid=IwAR24jkz1m2wq_SUXDyb7xxYOLU5Q2NJ23JPMHDxhQupidiWx-O2LAUSzczU
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子どもの頃から絵を描くのが好きで、今もフニャフニャとした絵を手がけ、1人ニヤニヤしている。そうして、いつからかアーティストなどと宣い今に至る。アートとは面白いもので、ロジカルにも感覚的にも捉えることのできるもので奥が深い。ボクは板に絵を描いて側面をけずってみたり、プラ板に絵を描いて縮めてマグネットにしてみたりして日々探求の手を緩めない。自分にとっては、なかなかに豊かな時間である。作品が出来上がれば、さっそく飾りたくなる。それが自分の部屋であれば家具や額もそれに合わせてつくりたくなる。そのようにしてボクは家具をつくりはじめた。材料は古い物、捨てられそうになっているものがベースになることが多い。リサイクルという概念はあまりない。ただ自分が美しいと感じる物を好みの形に作り変えたいと思うだけだ。家具の制作におけるロジックは複合的であったり刹那的であったり、それぞれだが、これらのものの総称として「にゅい家具」と名付けた。「にゅい家具」とはボクの造語である。アンニュイという言葉から由来させている。アンニュイという言葉は倦怠感、物憂げといったネガティブな意味があるにも拘らず、日本ではファッション業界や異性の魅力の比喩でも使われていることがある。ボクはこの言葉の響きが、なぜか昔から好きである。
美術という学問、はたまた自身の人生における閉塞感は楽天的なボクにだってある。しかし、それらは面白くもあり奥が深い。廃材に近い物、古くて価値の低いものに、手を加え、そんなアンニュイな自分を反映させたかったかもしれない。どうでも良いことのようだが、『ニュイ家具』ではなく『にゅい家具』である。どこか柔らかな印象も加えたかった。言語化が難しいのだが......。
本展では古い額ぶち、造形工場の片隅で捨てられるのを待っていた塗料がたっぷりと積み重なった備品などに手を加えた家具をディスプレイをする。その空間に絵やレリーフの作品を設置して、一つの調和を試みる。ボクの部屋に遊びに来るようなつもりで気軽にお越しください。そして、のんびりしていってください"
(作家:堀江和真)
なんだか自信なさげで所在もなさげなように見えて、けれども実は飄々と着々と、自分のやるべきこと=やりたいことを淡々と積み上げ続けている……。
堀江さんと初めて会ったときから、アーティストとしての、そんな不思議な印象はいまも一貫して変わることがない。一昨年から去年にかけて、彼の所属するスタジオがある相模原市から補助金をもらい、制作姿勢と作品に関して紹介するPVを撮ったのだが、そのときあれこれとインタビューをして特に印象的だったのは、「ボクの場合、農耕民族タイプというのか、毎日朝から畑に来て作物に水をやったり、土を耕すような感覚で制作してるんですね。自分の意思で作るというより、結果として自然にできてくるという感覚もちょっとあります」「(畑を耕すような)そうした日々の制作を積み重ねること、繰り返すことに意味があると信じてます。大袈裟に言えば、それがボクの人生ということです」という言葉だ。日々制作し、作品を積み重ねるなんて多くのアーティストが当たり前にやっていることではあるのだけど、子供の悪戯描きのように肩の力が抜けた線やストローク、複数の謎なオリジナル・キャラクターで構成される絵画や、拾ったゴミや不要な日用品を軽やかにブリコラージュしたオブジェが次々と堀江さんのスタジオ=「部屋」に溜まっては並べられてゆくさまは、そこが単に作品の集積している制作場所ではなく、畑からの収穫物が貯蔵される倉庫とそれを並べる市場が同時に立ち現れているようで、訪れるたびにわくわくさせられる。
今回の個展、『”にゅい”な部屋』は、そんな「部屋」をナミイタへも一時的に出現させようという試みだ。部屋の中心は堀江さんが新たなシリーズとして力を入れる『にゅい家具』のディスプレイとなる。”にゅい”とは何か?アンニュイから来ていると堀江さんはネタバラしているが、わたしには、それ以上に、”にゅい”という、オノマトペにも近い語感と字面をennuiから引っ張り出してくる造語の感覚そのものが、作品たちの”にゅい”な性格を露わにしているように思えて仕方ない。にゅい故ににゅい、とはトートロジーだが、しかし、それは作家本人も深くは把握していない創作の核心なのではないだろうか。皆さんもぜひ、そんな”にゅい”に満ちた「部屋」を体験しに来てください。
(運営、ディレクター:東間嶺)
作家・出演者 | 仁禮洋志 |
会場 | 【移転】オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』 |
住所 | 195-0054 東京都町田市三輪町2036 |
アクセス | 鶴川駅(小田急小田原線)南口 徒歩15分 鶴川駅より路線バスあり。3番乗り場より「奈良北団地」または「三菱ケミカル前」行きに乗車し、「三輪入口」下車。 |
会期 | 2023/04/16(日) - 05/10(水) |
時間 | 18:00-20:00 |
休み | 火・水・木 ※2/27-3/16は休み |
観覧料 | ドネーション500円(他企画とも共通) (堀江の”にゅい”な版画とナミイタ特製の版画&ポストカードをまとめた返礼パック付き) |
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