3331 CUBE shop&galleryでは2022年11月16日(水)~2023年1月9日(月・祝)の会期にて、宮原野乃実個展「海辺の輪郭」を開催します。
宮原は日頃から海岸や戦争遺構を訪れ、フィールドワークを行いながら、流れ着いた陶片などの漂着物を拾って素材に用い、作品として昇華していきます。自身が経験していない過去の出来事や、体験できなかった歴史の断片を集め合わせて自分なりに追体験して捉え直そうと試み、同時に自分の立ち位置や現在との繋がりを見つけようと、複数の作品シリーズを通じて制作に取り組んでいます。
本展では、海に囲まれた島国である日本という国は、海の向こうが「海外(日本以外の国)」である事実に着目し、「境界を越えること」をテーマに展示を展開いたします。宮原の作品は、一見してカラフルでポップなイメージでありながら、そこには日本が通ってきた戦争の痕跡や人々の記憶が物理的に「土壌」として埋め込まれています。そのアンビバレントな調和と、真摯に歴史を受け止める眼差しが、宮原作品の魅力と言って良いでしょう。ぜひご高覧ください。
■展覧会に向けて■
私はこれまで、題材となる土地を歩き見聞きした出来事や景色を結びつけ、拾い集めた素材を用いて作品を作り、土地の記憶や歴史に対してどうアプローチすることができるのかを模索してきました。過去の出来事や体験できなかった歴史を自分なりに追体験して捉えようと試みながら、同時に自分の立ち位置や現在との繋がりを見つけようとしてきました。
本展「海辺の輪郭」では2つの作品シリーズをメインに、波打ち際の日々変わりゆく風景から、越境や移動、交流や外部からの影響について考えます。
《DRIFT》シリーズでは、海岸に流れ着いた陶片などの人工物と、湾岸地域にやってきては積み上げられていく海上輸送コンテナの風景を重ね合わせた作品です。
《誰かの基地》は、海岸沿いに残された戦争遺構のコンクリート片と、その場所に投棄されたり漂着した現代の生活ゴミのミニチュアで構成されています。
島国である日本にとって、海は外界を隔てる境界でもあり、水平線の彼方の遠い対岸からの影響を伝える媒体でもあります。現在と過去、こちらとあちら、様々な記憶を含んだ波によって侵食と堆積を繰り返す海岸線を歩き、拾い集めた断片を繋ぎ合わせ、自身が立っている大地の輪郭を確かめようと試みます。
宮原 野乃実
■プロフィール■
2015年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 総合造形コース 卒業
2022年 KAIKA TOKYO AWARD 2022 / KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS
2021年 3331 ART FAIR 2021 / 3331 Arts Chiyoda
2020年 透けるレイヤー 結んだ景色(個展) / 広島芸術センター
2019年 YESTERDAY'S GHOST(個展) / 谷居 GuJu 台北
2019年 群馬青年ビエンナーレ / 群馬県立近代美術館 群馬
2019年 ARTISTS' FAIR KYOTO / 京都文化博物館 別館 京都
WEBSITE
https://www.miyahara-nonomi.com/
宮原は日頃から海岸や戦争遺構を訪れ、フィールドワークを行いながら、流れ着いた陶片などの漂着物を拾って素材に用い、作品として昇華していきます。自身が経験していない過去の出来事や、体験できなかった歴史の断片を集め合わせて自分なりに追体験して捉え直そうと試み、同時に自分の立ち位置や現在との繋がりを見つけようと、複数の作品シリーズを通じて制作に取り組んでいます。
本展では、海に囲まれた島国である日本という国は、海の向こうが「海外(日本以外の国)」である事実に着目し、「境界を越えること」をテーマに展示を展開いたします。宮原の作品は、一見してカラフルでポップなイメージでありながら、そこには日本が通ってきた戦争の痕跡や人々の記憶が物理的に「土壌」として埋め込まれています。そのアンビバレントな調和と、真摯に歴史を受け止める眼差しが、宮原作品の魅力と言って良いでしょう。ぜひご高覧ください。
■展覧会に向けて■
私はこれまで、題材となる土地を歩き見聞きした出来事や景色を結びつけ、拾い集めた素材を用いて作品を作り、土地の記憶や歴史に対してどうアプローチすることができるのかを模索してきました。過去の出来事や体験できなかった歴史を自分なりに追体験して捉えようと試みながら、同時に自分の立ち位置や現在との繋がりを見つけようとしてきました。
本展「海辺の輪郭」では2つの作品シリーズをメインに、波打ち際の日々変わりゆく風景から、越境や移動、交流や外部からの影響について考えます。
《DRIFT》シリーズでは、海岸に流れ着いた陶片などの人工物と、湾岸地域にやってきては積み上げられていく海上輸送コンテナの風景を重ね合わせた作品です。
《誰かの基地》は、海岸沿いに残された戦争遺構のコンクリート片と、その場所に投棄されたり漂着した現代の生活ゴミのミニチュアで構成されています。
島国である日本にとって、海は外界を隔てる境界でもあり、水平線の彼方の遠い対岸からの影響を伝える媒体でもあります。現在と過去、こちらとあちら、様々な記憶を含んだ波によって侵食と堆積を繰り返す海岸線を歩き、拾い集めた断片を繋ぎ合わせ、自身が立っている大地の輪郭を確かめようと試みます。
宮原 野乃実
■プロフィール■
2015年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 総合造形コース 卒業
2022年 KAIKA TOKYO AWARD 2022 / KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS
2021年 3331 ART FAIR 2021 / 3331 Arts Chiyoda
2020年 透けるレイヤー 結んだ景色(個展) / 広島芸術センター
2019年 YESTERDAY'S GHOST(個展) / 谷居 GuJu 台北
2019年 群馬青年ビエンナーレ / 群馬県立近代美術館 群馬
2019年 ARTISTS' FAIR KYOTO / 京都文化博物館 別館 京都
WEBSITE
https://www.miyahara-nonomi.com/
作家・出演者 | 宮原野乃実 |
会場 | 3331 Arts Chiyoda (アーツ千代田 3331) 1F 3331 CUBE shop&gallery |
住所 | 101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 |
アクセス | 末広町駅(東京メトロ銀座線)4番出口 徒歩1分 湯島駅(東京メトロ千代田線)6番出口 徒歩3分 上野御徒町駅(都営大江戸線)A1出口 徒歩6分 御徒町駅(JR)南口 徒歩7分 秋葉原駅(JR)電気街口 徒歩8分 御茶ノ水駅(JR)聖橋口 徒歩15分 |
会期 | 2022/11/16(水) - 2023/01/09(月) |
時間 | 11:00-18:45 |
休み | 冬季休業:2022年12月29日(木) 〜 2023年1月3日(火) |
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