ダニエル・ビュレン「Situated Works 1966-2013」
SCAI PIRAMIDE
2026/05/14(木) - 09/19(土)
このイベントはは休みです。
※詳細・最新情報はイベントの公式サイトをご確認ください。
Fibres optiques - Bleu clair J2, 2013, Optical fibre fabric, white LED + coloured screen printing, white paint, oven-lacquered metal casing, electrical components, 217.5×217.5cm Photo by Nobutada Omote前期:5月14日(木)- 7月18日(土)
後期:7月23日(木)- 9月19日(土)
※本展覧会は一部展示替えがございます。
展覧会期の前半は、光ファイバーとLEDを組み合わせた《Fibres Optiques》 シリーズ(2013年)を展示、後半は6.5時間に及ぶ貴重な映画『Beyond time, as Far as the Eye Can See』(2018年/ダニエル・ビュレン制作)が上映されます。
1960年代中盤から現在に至るまで60年以上に渡る活動を展開し、コンセプチュアル・アートの地平を切り拓いてきた美術家ダニエル・ビュレン(1938年、フランス、ブローニュ=ビランク―ル生まれ)。従来の伝統的な美術制度へ一石を投じたDaniel Buren、Olivier Mosset、Michel Parmentier、Niele Toroniによるパリでのグループ結成(1967年)や、60年代半ばに街路空間で行われた無許可のポスター掲示といった活動は、ビュレンの極めて批評的かつ哲学的、そして挑戦的な側面を強調しています。「視覚の道具」と称される8.7cm幅の白とカラーのストライプ柄は、パレ・ロワイヤル中庭に設置され論議を巻き起こした《Les Deux Plateaux(二つの台地)》(1985-1986年)通称「ビュレンの円柱」をはじめ、ギャラリーや美術館、建築から風景に至るまで、彼が実施するin situ作品、および場の構造を問うサイト・スペシフィックなプロジェクトの基軸を成し、現在も世界中で展開され続けています。2016年には建築家フランク・ゲーリーが設計したルイ・ヴィトン財団の建物とのコラボレーションを実現(《The Observatory of Light》2016年)。日本との関わりも深く、第10回日本国際美術展(別名: 東京ビエンナーレ『人間と物質展』、1970年)より来日を重ね、京都にて「借景」の概念と出会い制作の深化に至ったという作家は、2007年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞しています。2026年3月より開催されているSCAI THE BATHHOUSEでの新作個展をはじめ、世界各国で活発に活動を続ける作家の挑戦は留まるところを知りません。
本展では、活動初期の60年代から80年代、そしてより近年の2010年代に制作された布とキャンバスの作品、および光ファイバーを素材として用いた作品群を展示します。《可変形態の絵画》(1966年)は、ある日作家が何の変哲もない縞模様の幌布 - 以後一貫して使用されることになる白と他一色の組み合わせによる8.7cm幅のストライプ柄 ― を市場で偶然見出した直後に制作されたキャンバス作品です。白と黒のストライプ柄の布を用いた画面は、その三辺のみが白い絵具で縁取られています。作家にとってこの規格に従った縞模様の基盤は、作品が置かれる空間の特性を明らかにすると同時に、その場に固有の、絵画・彫刻・建築の融合した複合的なあり方を立ち上げる「視覚の道具」です。1989年開催のICA名古屋のために制作された二点の《5つのエレメンツ》(1989年)は、それぞれ白と黄色、白とブルーのストライプ柄の布を、5つのキャンバスに提示した作品です。左右両端の白を白い絵具で塗りつぶしただけの徹底的に主観を排除した画面は、作家に固有の芸術様式という概念そのものにも疑問を投げかけています。
奥の第2室では、光ファイバーとLEDを組み合わせた《Fibres Optiques》シリーズ(2013年)が展示されます。絹織物の伝統的な産地であるリヨンの製造業者との協働作業によって実現した本作は、光と色の作用を媒介として空間および環境へと介入するビュレンの探究を現わしています。作家にとって「色」は、視覚芸術における最も根源的で還元不可能な要素です。その本質的な伝達不可能性ゆえに、あくまで内的かつ個人的な体験としか解釈され得ない「色」という現象は、彼の実践全体を貫く重要な契機のひとつとなっています。また、展示替えがなされる本展後半では、第2室にて6.5時間に及ぶ貴重な映画『Beyond time, as Far as the Eye Can See』(2018年/ダニエル・ビュレン制作)が公開されます。
本展は、ダニエル・ビュレンが活動を開始した60年代、80年代、そして2000年代へと、各時代を追って生み出された作品群の展示を通じ、変わり続ける世界の只中で揺らぐことのない、その思考と方法の基盤を明らかにします。「変化し続ける物事の只中にある『不変の記号』」 - 半世紀以上に及ぶ実践の核であり現在も更新を続ける彼のストライプ柄は、今日より一層存在感を増し、その批評的な強度もまた鮮明に浮かび上がります。強固なコンセプトを基軸に世界へと問いを投げかけ続けてきたダニエル・ビュレン。その歴史的作品群を現代の文脈において再考し、その意義と解釈に改めて光を当てます。
後期:7月23日(木)- 9月19日(土)
※本展覧会は一部展示替えがございます。
展覧会期の前半は、光ファイバーとLEDを組み合わせた《Fibres Optiques》 シリーズ(2013年)を展示、後半は6.5時間に及ぶ貴重な映画『Beyond time, as Far as the Eye Can See』(2018年/ダニエル・ビュレン制作)が上映されます。
1960年代中盤から現在に至るまで60年以上に渡る活動を展開し、コンセプチュアル・アートの地平を切り拓いてきた美術家ダニエル・ビュレン(1938年、フランス、ブローニュ=ビランク―ル生まれ)。従来の伝統的な美術制度へ一石を投じたDaniel Buren、Olivier Mosset、Michel Parmentier、Niele Toroniによるパリでのグループ結成(1967年)や、60年代半ばに街路空間で行われた無許可のポスター掲示といった活動は、ビュレンの極めて批評的かつ哲学的、そして挑戦的な側面を強調しています。「視覚の道具」と称される8.7cm幅の白とカラーのストライプ柄は、パレ・ロワイヤル中庭に設置され論議を巻き起こした《Les Deux Plateaux(二つの台地)》(1985-1986年)通称「ビュレンの円柱」をはじめ、ギャラリーや美術館、建築から風景に至るまで、彼が実施するin situ作品、および場の構造を問うサイト・スペシフィックなプロジェクトの基軸を成し、現在も世界中で展開され続けています。2016年には建築家フランク・ゲーリーが設計したルイ・ヴィトン財団の建物とのコラボレーションを実現(《The Observatory of Light》2016年)。日本との関わりも深く、第10回日本国際美術展(別名: 東京ビエンナーレ『人間と物質展』、1970年)より来日を重ね、京都にて「借景」の概念と出会い制作の深化に至ったという作家は、2007年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞しています。2026年3月より開催されているSCAI THE BATHHOUSEでの新作個展をはじめ、世界各国で活発に活動を続ける作家の挑戦は留まるところを知りません。
本展では、活動初期の60年代から80年代、そしてより近年の2010年代に制作された布とキャンバスの作品、および光ファイバーを素材として用いた作品群を展示します。《可変形態の絵画》(1966年)は、ある日作家が何の変哲もない縞模様の幌布 - 以後一貫して使用されることになる白と他一色の組み合わせによる8.7cm幅のストライプ柄 ― を市場で偶然見出した直後に制作されたキャンバス作品です。白と黒のストライプ柄の布を用いた画面は、その三辺のみが白い絵具で縁取られています。作家にとってこの規格に従った縞模様の基盤は、作品が置かれる空間の特性を明らかにすると同時に、その場に固有の、絵画・彫刻・建築の融合した複合的なあり方を立ち上げる「視覚の道具」です。1989年開催のICA名古屋のために制作された二点の《5つのエレメンツ》(1989年)は、それぞれ白と黄色、白とブルーのストライプ柄の布を、5つのキャンバスに提示した作品です。左右両端の白を白い絵具で塗りつぶしただけの徹底的に主観を排除した画面は、作家に固有の芸術様式という概念そのものにも疑問を投げかけています。
奥の第2室では、光ファイバーとLEDを組み合わせた《Fibres Optiques》シリーズ(2013年)が展示されます。絹織物の伝統的な産地であるリヨンの製造業者との協働作業によって実現した本作は、光と色の作用を媒介として空間および環境へと介入するビュレンの探究を現わしています。作家にとって「色」は、視覚芸術における最も根源的で還元不可能な要素です。その本質的な伝達不可能性ゆえに、あくまで内的かつ個人的な体験としか解釈され得ない「色」という現象は、彼の実践全体を貫く重要な契機のひとつとなっています。また、展示替えがなされる本展後半では、第2室にて6.5時間に及ぶ貴重な映画『Beyond time, as Far as the Eye Can See』(2018年/ダニエル・ビュレン制作)が公開されます。
本展は、ダニエル・ビュレンが活動を開始した60年代、80年代、そして2000年代へと、各時代を追って生み出された作品群の展示を通じ、変わり続ける世界の只中で揺らぐことのない、その思考と方法の基盤を明らかにします。「変化し続ける物事の只中にある『不変の記号』」 - 半世紀以上に及ぶ実践の核であり現在も更新を続ける彼のストライプ柄は、今日より一層存在感を増し、その批評的な強度もまた鮮明に浮かび上がります。強固なコンセプトを基軸に世界へと問いを投げかけ続けてきたダニエル・ビュレン。その歴史的作品群を現代の文脈において再考し、その意義と解釈に改めて光を当てます。
| 作家・出演者 | ダニエル・ビュレン |
| 会場 | SCAI PIRAMIDE |
| 住所 | 106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 3F住所をコピーするコピーしました |
| アクセス | 六本木駅(東京メトロ日比谷線)1b口 徒歩1分 六本木駅(都営大江戸線)3番口 徒歩7分 |
| 会期 | 2026/05/14(木) - 09/19(土) |
| 時間 | 12:00-18:00 |
| 休み | 日曜日から水曜日 |
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