
前期2026年3月14日(土)〜2026年4月12日(日)
後期2026年4月14日(火)〜2026年5月10日(日)
※作品の大幅な展示替えを行います。
──迫力の虎も、キュートな子犬も、ぜんぶ愛おしい。
最後の春の江戸絵画まつり 「奇想」か「かわいい」か──
21世紀の蘆雪を楽しむ、東京初の蘆雪展
府中市美術館では2001年秋に「司馬江漢の絵画 西洋との接触、葛藤と確信」を開催し、その後、2005年の「百花の絵」以降、毎年春に江戸絵画を中心とする展覧会を開催してきました。都立府中の森公園の桜や若葉とともに春の風物詩としてお楽しみいただけたら、との願いもあり、途中から「春の江戸絵画まつり」と呼ぶようになりました。このシリーズは今回で幕を下ろしますが、シリーズに欠かせなかった画家の一人が、江戸時代中期の画家、長沢蘆雪です。
美術の魅力や価値は時代によって変わります。例えば伊藤若冲は、明治時代から根強い人気があった画家ですが、サイケデリックアートも流行していた1970年、辻惟雄氏の著書『奇想の系譜』によって、その鮮烈で奇異な表現が注目されました。また、2000年に京都国立博物館で開催された「没後200年 若冲」展を機に、コンピューターを使ったグラフィックや映像が普及した時代らしく、細密さや色彩の凄みに多くの人が魅了されるようになりました。そうして今日の若冲の人気が確立されたように思われます。
蘆雪も同様です。明治36年(1903)の藤岡作太郎の『近世絵画史』では、ときにアイディアと構成力は応挙を上回ると評価され、大勢いる応挙の弟子の中で呉春とともに真っ先に挙げられながらも、「覇気」が溢れ出てしまい応挙のような落ち着きや深みがない、と書かれています。ところが、辻氏の本ではその「覇気」が逆に奇想として注目され、一躍、日本美術のスターの一人になったのです。
そして21世紀。たくさんのキャラクターや動物が人気を集める時代にあって、蘆雪のもう一つの魅力が脚光を浴びるようになりました。それが「かわいい」です。子犬や動物、子どもたちを描いた蘆雪の作品は、見ているだけで胸が苦しくなるほど、愛おしさに溢れています。きっと大昔から、人々は小さなものやかわいいものに心を寄せてきたことでしょう。蘆雪はそうした心を一枚の絵画の中に表現し、江戸時代きっての「かわいいもの描き」となったのです。蘆雪の根っこにある禅の思想や、命あるものを慈しむ仏教の教えも見逃せません。
かわいいものに加えて、風景や人物、ファンタスティックな世界など、蘆雪の絵画は多彩です。東京初となるこの蘆雪展では、春の江戸絵画まつりで注目してきた蘆雪のさまざまな創作を振り返りつつ、「21世紀の蘆雪」をお楽しみいただきたいと思います。
前期の見どころ
「子犬の絵の歴史と蘆雪」
私たちの心をぎゅっとつかんで放さない蘆雪の子犬。かわいくて、愉快で、ときに頼りないような描写はどんな歴史の上に生まれたのでしょう? 俵屋宗達や円山応挙らの作品とともに、蘆雪の子犬をお腹いっぱいになるまでご覧いただきます。
後期の見どころ
「無量寺の竜と虎を考える」
蘆雪の代表作として名高い串本・無量寺の竜と虎の襖絵。とにかく文句なしの傑作ですが、この傑作はまた、蘆雪が様々な作品で追究した「雲を呼び雨を降らせる竜」の一作であり、禅の世界から生まれた虎キャラの一作でもありました。無量寺の竜と虎をもっと深く、面白く楽しむための展示です。
後期2026年4月14日(火)〜2026年5月10日(日)
※作品の大幅な展示替えを行います。
──迫力の虎も、キュートな子犬も、ぜんぶ愛おしい。
最後の春の江戸絵画まつり 「奇想」か「かわいい」か──
21世紀の蘆雪を楽しむ、東京初の蘆雪展
府中市美術館では2001年秋に「司馬江漢の絵画 西洋との接触、葛藤と確信」を開催し、その後、2005年の「百花の絵」以降、毎年春に江戸絵画を中心とする展覧会を開催してきました。都立府中の森公園の桜や若葉とともに春の風物詩としてお楽しみいただけたら、との願いもあり、途中から「春の江戸絵画まつり」と呼ぶようになりました。このシリーズは今回で幕を下ろしますが、シリーズに欠かせなかった画家の一人が、江戸時代中期の画家、長沢蘆雪です。
美術の魅力や価値は時代によって変わります。例えば伊藤若冲は、明治時代から根強い人気があった画家ですが、サイケデリックアートも流行していた1970年、辻惟雄氏の著書『奇想の系譜』によって、その鮮烈で奇異な表現が注目されました。また、2000年に京都国立博物館で開催された「没後200年 若冲」展を機に、コンピューターを使ったグラフィックや映像が普及した時代らしく、細密さや色彩の凄みに多くの人が魅了されるようになりました。そうして今日の若冲の人気が確立されたように思われます。
蘆雪も同様です。明治36年(1903)の藤岡作太郎の『近世絵画史』では、ときにアイディアと構成力は応挙を上回ると評価され、大勢いる応挙の弟子の中で呉春とともに真っ先に挙げられながらも、「覇気」が溢れ出てしまい応挙のような落ち着きや深みがない、と書かれています。ところが、辻氏の本ではその「覇気」が逆に奇想として注目され、一躍、日本美術のスターの一人になったのです。
そして21世紀。たくさんのキャラクターや動物が人気を集める時代にあって、蘆雪のもう一つの魅力が脚光を浴びるようになりました。それが「かわいい」です。子犬や動物、子どもたちを描いた蘆雪の作品は、見ているだけで胸が苦しくなるほど、愛おしさに溢れています。きっと大昔から、人々は小さなものやかわいいものに心を寄せてきたことでしょう。蘆雪はそうした心を一枚の絵画の中に表現し、江戸時代きっての「かわいいもの描き」となったのです。蘆雪の根っこにある禅の思想や、命あるものを慈しむ仏教の教えも見逃せません。
かわいいものに加えて、風景や人物、ファンタスティックな世界など、蘆雪の絵画は多彩です。東京初となるこの蘆雪展では、春の江戸絵画まつりで注目してきた蘆雪のさまざまな創作を振り返りつつ、「21世紀の蘆雪」をお楽しみいただきたいと思います。
前期の見どころ
「子犬の絵の歴史と蘆雪」
私たちの心をぎゅっとつかんで放さない蘆雪の子犬。かわいくて、愉快で、ときに頼りないような描写はどんな歴史の上に生まれたのでしょう? 俵屋宗達や円山応挙らの作品とともに、蘆雪の子犬をお腹いっぱいになるまでご覧いただきます。
後期の見どころ
「無量寺の竜と虎を考える」
蘆雪の代表作として名高い串本・無量寺の竜と虎の襖絵。とにかく文句なしの傑作ですが、この傑作はまた、蘆雪が様々な作品で追究した「雲を呼び雨を降らせる竜」の一作であり、禅の世界から生まれた虎キャラの一作でもありました。無量寺の竜と虎をもっと深く、面白く楽しむための展示です。
| 作家・出演者 | 長沢蘆雪 |
| 会場 | 府中市美術館 (Fuchu Art Museum) |
| 住所 | 183-0001 東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内住所をコピーするコピーしました |
| アクセス | 東府中駅(京王線)北口 徒歩17分 |
| 会期 | 2026/03/14(土) - 05/10(日) |
| 時間 | 10:00-17:00 ※展示室への入場は16:30まで |
| 休み | 月曜日 ※ただし、5月4日(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 800円 高校生・大学生 400円 小・中学生 200円 未就学児 無料 障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名 無料 ※府中市内の小・中学生は「府中っ子学びのパスポート」提示で無料。 ※本展観覧料でコレクション展もご覧いただけます。 ※観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券が付いています。(本展1回限り有効) |
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