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特別展 没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション― OGUISS Takanori: Lithography Collection Retrospective ―from Inazawa City Oguiss Memorial Art Museum―

八王子市夢美術館

2026/01/30(金) - 03/22(日)

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《雑貨店》リトグラフ・紙 1986年 稲沢市荻須記念美術館蔵 ©LES AMIS D’OGUISS 2025
《雑貨店》リトグラフ・紙 1986年 稲沢市荻須記念美術館蔵 ©LES AMIS D’OGUISS 2025
パリに生き、パリを描いた画家荻須高徳
現在の愛知県稲沢市に生まれた荻須高徳は、1927年パリに渡ると戦時中を除く50年以上をパリで暮らし、その街並みを描き続けました。落ち着いた色調の重厚な油彩を多く描きましたが、1967年66歳頃からリトグラフ制作に打ち込み、1986年84歳で亡くなるまでの約20年の間に160点以上のリトグラフ作品を残しています。
荻須が最初に取り組んだモノクロ・リトグラフは、端的で明快な線描の中に、油彩制作で培った確かなデッサン力を見出すことができます。1970年頃からカラー・リトグラフに移行すると、優れた色彩感覚でパリの街並みはもちろんのこと、パリ郊外やヴェネツィアなどの風景を瑞々しく描き出していきます。風景画作品のほかにリトグラフを使った展覧会ポスター、年賀状なども製作しており、シンプルな線描にポップで愛らしい色使いは、荻須リトグラフのもうひとつの魅力といえます。
本展では、稲沢市荻須記念美術館の開館当時、荻須自らが寄贈したリトグラフ作品を中心に、油彩作品を織り交ぜて、日仏両国で高い評価を得た荻須高徳の魅力に迫ります。

荻須の功績
1928年(27歳)のとき、サロン・ドートンヌに初入選を果たすと、数々のサロンへ出品、画廊での個展開催など精力的に活動し、美術評論家アルフォンス・セッシェ、ジュネーヴの宝石商バッサンジェーなど熱心な支援者を得る。同時代の芸術家はもちろんのこと、その周辺の人々へも人脈を広げ、制作のためにフランス国外へも積極的に足を運ぶなど、画家としての実績を着実に築いていく。戦後、日本人画家として初めてフランス入国を許可されたのも、そうした交流のなかで得た信頼があったからといえる。
1951年(50歳)に松方コレクション[注1]の日本返還について水面下で寄与。知故であった元美術院院長ジョルジュ・ユイスマンへ相談するなど、返還交渉に向けての下地作りに奔走した。1959年に返還が実現した際には、日仏文化協定員として公式引渡しの現場に立ち会い全作品を点検した。
1956年(55歳)にフランス政府からシュヴァリエ・ド・レジオン・ドヌール勲章を授与される。1970年代に入ると日仏で荻須への評価が一段と高まり、1972年(71歳)勲三等旭日章(日本)、1974年(73歳)メダイユ・ド・ベルメイユ授与(パリ市)等の顕彰が相次いだ。

※1 実業家松方幸次郎が、1910~20年代に欧州で蒐集した作品群。総数1万点以上だったといわれているが、第二次世界大戦前後にほとんどが散逸、焼失。残った印象派を中心としたコレクション(西洋美術)も敵性財産としてフランス政府に接収された。


荻須高徳(1901年~1986年)
1901年(明治34)に書画・骨董好きの父福治郎、母こうの次男として愛知県中島郡井長谷村(現在の愛知県稲沢市)に生まれる。1917年(大正6)16歳のころ、学校に赴任してきた大橋貞一(東京美術学校、黒田清輝教室卒業)の影響で画家を志す。東京に住む叔父の援助を受けながら、東京美術学校へ進学し、藤島武二の教室で学び、1927年(昭和2)に卒業。同年9月、26歳のときに渡仏。
親交のあった佐伯祐三をはじめ、パリに集う芸術家たちと交流を重ねながら制作活動に打ち込む。以降、戦中戦後の8年間(昭和15から昭和23)を除く50年以上をパリで過ごし、1986年(昭和61)パリのアトリエにて84歳で死去。多くの芸術家たちが眠るモンマルトルの墓地に埋葬される。

出典

作家・出演者荻須高徳
会場八王子市夢美術館はちおうじし ゆめ びじゅつかん (Hachioji Yume Art Museum, 하치오지시 유메 미술관)
住所
192-0071
東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F
アクセス
八王子駅(JR)北口 徒歩15分
京王八王子駅(京王線) 徒歩18分
会期2026/01/30(金) - 03/22(日)
時間10:00-19:00
※入館は18:30まで
休み月曜日、2月24日(火)
※ただし、2月23日(月)は開館
観覧料一般 900円
学生(高校生以上)・65歳以上 450円
中学生以下 無料
ウェブサイト

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