Padograph パドグラフ 파도그래프

小出楢重 新しき油絵

府中市美術館

2025/12/20(土) - 2026/03/01(日)

MAP
SHARE
Facebook share button
前期 12月20日(土曜日)~1月25日(日曜日)
後期 1月27日(火曜日)~3月1日(日曜日)
*作品の大幅な展示替えを行います。

「新しき日本へ新しき花を発祥させるには根のない木を植えてはいけない」
──東洋と西洋の文化的風土の違いを強く自覚し、そのうえで日本人としていかに油絵を描くべきかを追究した画家、小出楢重。
大阪中心部の商家に生まれ、濃厚な庶民文化につつまれて育ちながら、洋行後は西洋の文化を骨肉化すべく衣食住を洋風に改め、大正から昭和初期にかけてのモダンな都市文化を体現しました。
日本女性の体型や肌質を美しく描く裸婦、きゅうりやカボチャといった野菜を妖しく描く静物といったように、西洋美術由来のテーマを、日本に暮らす私達にとって実感できるものに生まれ変わらせます。
そして艶やかな発色、滑らかな絵肌、デフォルメと曲線を活かした伸びやかな造形を特徴とする、洗練された油彩画のスタイルを築き上げました。
代表作が一堂に会する25年ぶりの回顧展で、その全貌に迫ります。

[小出楢重](こいで・ならしげ)1887-1931
大阪・島之内の老舗の薬屋に生まれる。1907年上京して東京美術学校日本画科に入学、のち西洋画科に転科。卒業後は大阪で制作を続け、1919年《Nの家族》で二科展樗牛賞を受賞。1921年から翌年にかけて欧州を旅行。1923年二科会会員となる。1924年鍋井克之、黒田重太郎、国枝金三らと大阪で信濃橋洋画研究所を開設し、関西の洋画界で指導的地位をつとめた。1926年芦屋に転居。若くから病気がちで、自らを「骨人」と呼ぶほどの痩身であり、裸婦像や静物画などアトリエ内での制作に情熱を向けた。またガラス絵や挿絵・装幀、随筆など多彩な活動をみせた。1931年43歳で病没。

出典

作家・出演者小出楢重
会場府中市美術館ふちゅうし びじゅつかん (Fuchu Art Museum)
住所
183-0001
東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内
アクセス
東府中駅(京王線)北口 徒歩17分
会期2025/12/20(土) - 2026/03/01(日)
時間10:00-17:00
※展示室への入場は16:30まで
休み月曜日、12月29日(月)―1月3日(土)、1月13日(火)、2月24日(火)
※ただし、1月12日(月)、2月23日(月)は開館
観覧料一般 800円
高校生・大学生 400円
小・中学生 200円
未就学児 無料
障碍者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名 無料
※府中市内の小・中学生は「府中っ子学びのパスポート」提示で無料。
※本展観覧料でコレクション展もご覧いただけます。
SNS
    ウェブサイト

    近くのイベント

    Loading...