肌について
ギャラリーへ向かう道すがら、私は多くの人々とすれ違います。彼らはそれぞれ異なる服をまとい、個性的な持ち物を携え、さまざまな表情で歩いています。その佇まいは、まさに一人ひとりの個性や人生そのものの現れのように感じられます。
私たちは、何かの始まりから生まれたのではなく、むしろ失われたものや過去の残響が、いま「私たち」というかたちをとって立ち現れているのかもしれません。
私の写真には、そうした人々の「外側に現れた肌」が、静かに、しかし確かに写し出されているように思います。肌の質感、刻まれた傷、ふとした視線――それらは、言葉にならない肌の痕跡です。
距離について
私のポートレートは、被写体と私が向き合い、関係を築くことで初めて見えてくる世界です。それは、私自身が他者と、そしてこの世界とつながるための一つの方法なのだと、改めて感じています。そして写真を見た時のその感覚は、いつも私にささやかな喜びと発見をもたらしてくれます。
これまで私は、被写体との間にあえて一定の距離を置き、観察者として撮影することを大切にしてきました。距離を詰めすぎず、深入りせず、静かに記録すること。そうした姿勢こそが、自分の表現にふさわしいと信じていたからです。
今回の展覧会では、その「距離」を意図的に揺るがしてみようと考えています。被写体と私の関係性をあえて変えてみることで、写真には何が立ち現れるのか。写真を通して問い続けてきた「人とは何か」というテーマを、より踏み込んだかたちで探ってみたいのです。
「距離」は、私にとってずっと向き合ってきた大切なテーマでした。だからこそ、それを一度壊してみたい。
その先に広がる光景を、ぜひご覧いただけたらと願います。
淵上裕太
Profile https://tppg.jp/member/yuta-fuchikami/ / Artist Site https://fuchikamiyuta.com/
ギャラリーへ向かう道すがら、私は多くの人々とすれ違います。彼らはそれぞれ異なる服をまとい、個性的な持ち物を携え、さまざまな表情で歩いています。その佇まいは、まさに一人ひとりの個性や人生そのものの現れのように感じられます。
私たちは、何かの始まりから生まれたのではなく、むしろ失われたものや過去の残響が、いま「私たち」というかたちをとって立ち現れているのかもしれません。
私の写真には、そうした人々の「外側に現れた肌」が、静かに、しかし確かに写し出されているように思います。肌の質感、刻まれた傷、ふとした視線――それらは、言葉にならない肌の痕跡です。
距離について
私のポートレートは、被写体と私が向き合い、関係を築くことで初めて見えてくる世界です。それは、私自身が他者と、そしてこの世界とつながるための一つの方法なのだと、改めて感じています。そして写真を見た時のその感覚は、いつも私にささやかな喜びと発見をもたらしてくれます。
これまで私は、被写体との間にあえて一定の距離を置き、観察者として撮影することを大切にしてきました。距離を詰めすぎず、深入りせず、静かに記録すること。そうした姿勢こそが、自分の表現にふさわしいと信じていたからです。
今回の展覧会では、その「距離」を意図的に揺るがしてみようと考えています。被写体と私の関係性をあえて変えてみることで、写真には何が立ち現れるのか。写真を通して問い続けてきた「人とは何か」というテーマを、より踏み込んだかたちで探ってみたいのです。
「距離」は、私にとってずっと向き合ってきた大切なテーマでした。だからこそ、それを一度壊してみたい。
その先に広がる光景を、ぜひご覧いただけたらと願います。
淵上裕太
Profile https://tppg.jp/member/yuta-fuchikami/ / Artist Site https://fuchikamiyuta.com/
| 作家・出演者 | 淵上裕太 |
| 会場 | TOTEM POLE PHOTO GALLERY (トーテムポールフォトギャラリー) |
| 住所 | 160-0004 東京都新宿区四谷4-22 第二富士川ビル 1F |
| アクセス | 新宿御苑前駅(東京メトロ丸ノ内線)2出口 徒歩7分 曙橋駅(都営新宿線)A1出口 徒歩7分 新宿駅(JR)中央東口 徒歩19分 |
| 会期 | 2025/08/26(火) - 09/07(日) |
| 時間 | 12:00-19:00 |
| 休み | 月曜日 |
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