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山本秀明 " ささやかな挑戦 "

s+arts

2025/06/20(金) - 07/05(土)

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" attempt " 松、松ヤニ、蜜蝋、顔料、他  30.5×30×11 cm 2025
" attempt " 松、松ヤニ、蜜蝋、顔料、他 30.5×30×11 cm 2025
s+arts(スプラスアーツ)より、山本秀明 個展「ささやかな挑戦」の開催をご案内申し上げます。

山本秀明は、松の角材を接着して積み重ね面を作り、ユニットにしたラフな形の表面をチェーンソーや丸鋸で削り出していきながら、作品を制作しています。数え切れないほどの線を刻んだ後、松の樹脂や柿のタンニン等を用い、昔から日本で使われる手法で木を保護します。綿密に計算した上で構築されていく角材の束が、熟練された技術と研ぎ澄まされた感覚により削られ、荒々しさと繊細さが混じり合い、大変美しい存在感を纏った新しい形が生まれてくるのです。独自の手法により形成される作品は、観る者が吸い込まれるような圧倒的な存在感で多くの人々を魅了し、これまでに約15カ国の個人や企業に作品が渡る実績を持ち、国内外で高い評価を得ています。

本展「ささやかな挑戦」では、あえて電動工具を使わずに、のこぎり、のみ、かなづち、という昔ながらの工具で作品を作ることを試みました。手動の工具を使うことで作品と向き合い考える時間が長くなり、今までとは違う変化のある作品が生まれたと山本は話します。

また、いつもと違う制作時間を経て、改めていつも使っている電動工具で作品を制作してみると、工具の扱い方や、木組みのやり方にも幅が出てきて、更に作品に進化が見られたと山本は話します。

「木を素材とする作品作りは電動工具を使う。特に私はチェーンソーや電動丸ノコを使うので、大きな音と木くずが大量に出る。街中では近所迷惑になり、使うことができない。そのため、制作場所が限られ、自由に創作できるのは迷惑のかからない山梨のアトリエになるのだが、今回の制作は音等が最少でできる、のこぎり、のみ、かなづち、で取り組んでみた。

・大型の電動工具を使わすに制作してみる。

・今まではやったことのない難しい形体を使った作品創りをしてみる。

その事が発想の転換になり、これまでとは違った作品創りになった。以前なら見逃すものが見えるようになり、出来上がったものを眺めると、そこにはゆったりとした長時間の思考があることで生み出されたものがあり、変化のある作品になった。それをベースに展示直前の制作は工具にとらわれず、自由に取り組んでみた。その過程と変化をぜひ見ていただきたい。」--- 山本秀明

様々な技術と木材の性質を組み合わせ、年々複雑さと繊細さを増しながらも、形や色彩が加わりポジティブな印象を受ける山本の作品は、自分の気持ちや感覚に素直に向き合い、新しい事柄への試みを臆せず制作に取り組むことができる作家自身の柔軟性と、作品制作における可能性を見出そうとしているその姿勢が反映されているようです。

幼少期から地層に興味を持ち、縄文土器、化石等の発掘や、断層のでき方をずっと眺めては過去の物や事に思いを馳せる時を過ごしてきた山本は、木を素材として作品創りを始めた時、その頃の感覚が原点となって影響し、形となって現れてきたと言います。歴史や時間、生命感を強く感じたことから、角材を積み重ね、質感を出すために丹念に削ることで地層や生物を連想させ、降り積もる時の経過を表現しています。

本展では、作家自身の時間と、作品に込められた時間が交差し合う、大変興味深い作品群が並びます。これを機に、山本秀明の新作展を是非ご堪能ください。

出典

作家・出演者山本秀明
会場s+artsすぷらすあーつ (スプラスアーツ)
住所
106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス六本木駅(東京メトロ日比谷線)2番口 徒歩8分
六本木駅(都営大江戸線)7番口 徒歩9分
乃木坂駅(東京メトロ千代田線, 小田急小田原線)6番口 徒歩9分
会期2025/06/20(金) - 07/05(土)
時間12:00-19:00(最終日17:00まで)
休み日曜日、月曜日、火曜日
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