和宮ゆかりの雛かざり

国立歴史民俗博物館

2025/02/18(火) - 03/30(日)

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みどころ
・和宮所用と伝えられる雛人形は、有職雛(ゆうそくびな)(直衣雛)という貴族的な面立ちの上品な人形で、幕末期の富裕層における雛人形の典型的な作例です。
・女雛の紫地の表着(うわぎ)の模様である「亀甲繋(きっこうつなぎ)に八葉菊」は、文久元年(1861)に和宮に調進された赤地の唐衣(からぎぬ)の裂(きれ)にもみられることから、和宮ゆかりの品であることを示す特徴ともいえます。
・婚礼調度をミニチュアとして作った雛道具は、約80点を数えますが、当時の流行を反映してガラス製の器なども含まれます。江戸上野池之端にあった有名な雛人形店、七澤屋(ななさわや)製と推測されます。
・御所人形・三ツ折(みつおれ)人形には、和宮が兄の孝明天皇(こうめいてんのう)の形見として譲渡された由緒のある人形も含まれます。


趣旨
幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮は、仁孝天皇の第8皇女として生まれ、「公武合体」の証しとして文久元年(1861) 14代将軍徳川家茂に降嫁しました。

本展で展示する雛人形・雛道具類(本館所蔵)は、和宮所用として伝来したもので、有職雛と呼ばれる種類の雛人形と、江戸七澤屋製の各種雛道具、御所人形および三ツ折人形などが含まれます。

上巳(三月三日節)にとりおこなわれる雛まつりの行事は、江戸時代に入ってから広まりをみせ、多くの女性たちの支持を集めました。儀式が定着するにつれ、その装飾は華麗なものとなり、時代時代の流行を取り入れながら、寛永雛、元禄雛、享保雛、次郎左衛門雛、有職雛、古今雛と俗称される多彩な雛人形や、精巧に作られたミニチュアの道具類が生みだされていきました。『和宮様御雛満留』(宮内庁書陵部蔵)や『静寛院宮御側日記』(同)、『和宮様おひゐな御道具』(内閣文庫蔵)などの記録によれば、和宮は、数多くの雛人形を手もとにおき、また上巳にはあちこちと雛人形を贈りあうなど、雛まつりを楽しんだようです。

国立歴史民俗博物館所蔵の雛人形・雛道具はその一部をなしていたと考えられ、江戸時代の文化や工芸技術を伝える資料として貴重です。


主な展示資料
内裏雛及雛道具付御所人形 より
・有職雛(直衣雛)
・御所人形 孝明天皇遺物など12躯
・三ツ折人形 孝明天皇遺物のうち2躯
・須磨明石図屏風
・狗張子
・牡丹唐草文蒔絵雛道具

内裏雛 より
・有職雛(直衣雛)
・雛屏風
など約100点(すべて国立歴史民俗博物館蔵)

出典

会場国立歴史民俗博物館こくりつ れきし みんぞく はくぶつかん (National Museum of Japanese History, 국립 역사 민속 박물관, 国立历史民俗博物馆)
住所
285-8502
千葉県佐倉市城内町117
アクセス
京成佐倉駅(京成本線)南口 徒歩15分 またはバス(5分)
佐倉駅(JR総武本線, 成田線)北口よりバス(15分)
会期2025/02/18(火) - 03/30(日)
時間2月まで 9:30-16:30
3月から 9:30-17:00
※入館は閉館30分前まで
休み月曜日、2/25(火)、3月4日(火)
※ただし、2/24(月)は開館
観覧料一般 600円
大学生 250円
高校生以下 無料
障がい者手帳等保持者と介助者 無料
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳等を提示してください。
※総合展示も合わせてご覧になれます。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場(16:00まで)できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
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    2025/02/18 - 03/30

    2月まで 9:30-16:30 3月から 9:30-17:00 ※入館は閉館30分前まで

    #千葉県 #京成佐倉 #美術🖼️ #東洋美術🌊 #工芸🪆 #社会🗞️ #展示👀

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