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齊藤智史 " キネン "

s+arts

2025/01/10(金) - 25(土)

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齊藤智史 " 三 " 楠、灰、膠、群青、緑青、丹、辰砂、コチニール、銅  64×68×28 cm 2024
齊藤智史 " 三 " 楠、灰、膠、群青、緑青、丹、辰砂、コチニール、銅 64×68×28 cm 2024
s+arts(スプラスアーツ)より、2025年の幕開けといたしまして、齊藤智史 個展「キネン」の開催をお知らせいたします。

齊藤智史は、楠を用いてフォルムを形成し、日本画に使われる顔料や灰などで着彩をしながら、動物や人物、抽象物等を制作します。彫刻作品に加え、近年ではペインティング制作にも力を入れ、自身の表現の幅を広げながら、アジア圏を中心に注目されている作家の一人だと言えるでしょう。

植木屋の家に生まれ育った齊藤にとって、心のどこかに残る感動が呼び起こされる時には常に樹木が存在します。木彫表現を通じて、自身の周りの様々な要素が繋がり、土着の文化やその地で生まれた精神を継承し、未来へと残そうとしています。時と共に曖昧になる過去の記憶を辿りながら、現在の経験が重なることで得られる新たな感覚を作品に反映させ、人間の記憶の中にある曖昧で懐かしい感覚を具現化することを試み制作を続ける彼の作品からは、どことなく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれます。

本展タイトル「キネン」には、記念、祈念、木念、木年など、響きから想像できる様々な意味が込められています。それぞれの言葉からは、子供の無邪気さが想い描かれると共に、人生の節目、出会いや別れによる喜怒哀楽愛憎も含まれると齊藤は話します。

「みんな特別な日がある。
待ち遠しい気持ち、ソワソワして何度も窓から外を眺めてしまう、外から中を覗く者もいる。
ウロウロ家中を歩く、想像が膨らみ思わずドローイングしてしまう。
みんなドキドキワクワクソワソワウロウロ・・・・。
そんな日の終わりには、湿った人の残り香と積み木のような箱が想像力を掻き立てる。
どんな想いが入っているのかな?
嬉しいこと悲しいこと、様々な人の様々な想いが年輪の一部となって上に上に伸びて行く。」--- 齊藤智史

今回は、贈り物の箱を組み合わせたような作品や、子供の落書きをモチーフに取り入れた作品、レリーフのような半立体の壁掛け作品など、これまでにないスタイルの作品も多く見られ、新しい展開が楽しみな展示となりました。また、様々な形状や色彩を組み合わせた作品や立体と平面の2つの顔を持つ作品など、より具体的なモチーフを含めながらも観る者によって異なる意味合いを感じられ、抽象度が高い印象を受けるのも、興味深い試みだと言えるでしょう。これを機に、齊藤智史の新作展を是非ご高覧ください。

出典

作家・出演者齊藤智史
会場s+artsすぷらすあーつ (スプラスアーツ)
住所
106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス六本木駅(東京メトロ日比谷線)2番口 徒歩8分
六本木駅(都営大江戸線)7番口 徒歩9分
乃木坂駅(東京メトロ千代田線, 小田急小田原線)6番口 徒歩9分
会期2025/01/10(金) - 25(土)
時間12:00-19:00(最終日17:00まで)
休み日曜日、月曜日、火曜日
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