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目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論

川崎市岡本太郎美術館

2024/07/12(金) - 10/06(日)

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岡本太郎《ノン》1970年
岡本太郎《ノン》1970年
「オバケというのは、本当に、見つめることによってあらわれるのだ。
だから、純粋に己をみつめれば誰でもが、一生のうちに大なり小なり、奇怪な分身の姿を見る。」*

オバケの姿は日本人の自由な発想力が源であると考え、日本文化としてのオバケに関心を抱いていた岡本太郎。人間の身分に構わずいたずらをしかけ笑い飛ばすオバケ。これを日本人の誇り得るものの一つであると、岡本は述べています。
岡本の作品には人間の内にある真の姿として、オバケのようなキャラクターがたびたび現れます。岡本の冷静かつ無邪気な目線から表現された世界では、ほとんど妖怪に近い姿をなした生き物が駆け回り、生を哄笑します。
本展ではオバケ同様に既存の体制に抗いながらも、愛嬌ある作品を生み出し続けた、岡本が作り出した鮮やかなオバケ王国をご覧ください。

*岡本太郎「《オバケ》このアンチ人間 下司・チンピラ幽霊は消え失せろ」『サンデー毎日』1965年8月29日


みどころ

●岡本太郎のオバケに関する考えを紹介
1950年代後半からオバケについて興味を持ち、調べ始めた岡本太郎は、独自の視点でいくつかの記事を書いています。「現代生活に失なわれているものは、何よりもイマジネーションだ。」と語る岡本が集めたオバケについての資料、過去に語った怖い話やオバケに関する言葉を作品と合わせて紹介します。

●岡本太郎の人気作品を多数展示
《夜》 《森の掟》 《駄々っ子》 《ノン》などの著名な作品から、《疾走する眼》 《赤い手》 《青い手》など人気作品を多数展示します。自分自身を見返すために、自分もバケモノになろうと話す、岡本太郎の精神で制作された作品の数々をご覧いただけます。

展示構成

第1章:岡本太郎とオバケ
第2章:日本文化におけるオバケ
第3章:見つめるオバケ
第4章:目もあやな人間王国

出典

作家・出演者岡本太郎
会場川崎市岡本太郎美術館かわさきし おかもと たろう びじゅつかん (Taro Okamoto Museum of Art, Kawasaki, 가와사키시 오카모토타로 미술관, 川崎市冈本太郎美术馆)
住所
214-0032
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
アクセス
向ヶ丘遊園駅(小田急線)南口 徒歩17分
登戸駅(JR南武線) 徒歩30分
会期2024/07/12(金) - 10/06(日)
時間9:30-17:00
※入館は16:30まで
休み月曜日、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
※ただし、7月15日(月)、8月12日(月)、9月16日(月)、9月23日(月)は開館
観覧料常設展のみ開催
●7月12日(金)~7月19日(金)、9月3日(火)~10月6日(日)
一般 500円
高・大学生・65歳以上 300円
中学生以下 無料

企画展とのセット料金
●7月20日(土)~9月1日(日)
一般 900円
高・大学生・65歳以上 700円
中学生以下 無料
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