松岡美術館(東京都港区白金台5-12-6)にて、「レガシー ―美を受け継ぐ モディリアーニ、シャガール、ピカソ、フジタ」を2024年6月18日(火)より10月13日(日)まで開催いたします。フランス国内だけでなく、世界各地から芸術家が集い、多様な表現が生まれた20世紀初頭のパリ。彼らは、西洋が育んできた伝統を逸脱し、さまざまな造形的実験を試みました。その際、多くの作家が古今東西の造形物に眼を向けます。本展では、当館コレクションから、多層的な文化交流から生まれた作品たちをご紹介します。
展覧会概要
20世紀初頭、フランス国内外の芸術家が集い、国際的な芸術の中心地となっていたパリでは、数々の造形的実験が試みられました。従来の規範を逸脱していった彼らの多くは、時代や場所を越えて表現の可能性を模索し、押し拡げ、次の世代へと繋ぎました。
本展では、当館のコレクションから総勢20名を超える作家たちの作品をご紹介します。パリに集った多くの異邦人からなるエコール・ド・パリ、前衛的な表現を探求したフォーヴィスムやキュビスム、シュルレアリスム、そして日本からパリに渡った作家たちの多彩な表現をご覧ください。
さまざまな造形的実験をご紹介
1900年代はじめのパリでは、従来の規範を超えていこうとする芸術家たちが、さまざまな造形的実験を試みました。彼らは、自分たちの先達だけでなく、西洋の外側の文化を、時代を越えて参照しました。また、芸術の都といわれたパリには、世界各地からアーティストたちが集います。当時のパリでは、国境、そして時代を越えて文化の交流が起こり、多様な表現が生まれました。本展は、当館コレクションから総勢20名を超える作家たちの作品を一堂に会し、彼らの制作動機に迫ります。過去から未来へと受け継がれていったさまざまな「レガシー」を感じ取っていただければ幸いです。
トピックス
表現の解放
20世紀初頭、新たな表現の探求の口火を切ったのは、フォーヴ(野獣)と評された作家たちでした。彼らの激しい筆致で描かれた作品は、驚きと動揺をもって受け止められました。
ある批評家にフォーヴと形容され、その動向はフォーヴィスムとして知れ渡りますが、彼らは明確な理念を掲げ、結束して活動したわけではなく、フォーヴィスムと呼びうる激しい表現が一つの傾向として見られたのは、わずか数年間にすぎません。客観的にリアルに描くという西洋絵画の伝統からの離脱を印象派からさらに推し進めた彼らは、その後、それぞれに表現を探求することになります。
本展では、フォーヴィスムに大きな影響を与えた新印象派の画家、ポール・シニャックとアンリ=エドモン・クロッスの作品を起点に、モーリス・ド・ヴラマンクやキース・ヴァン・ドンゲン、ラウル・デュフィら、フォーヴと呼ばれた作家たちの作品をご紹介します。
国境と時代を越えて
19世紀からすでに、東洋やアフリカの植民地の美術品や工芸品がヨーロッパで広く知られるようになっていました。物珍しさから西洋人の興味を引いていたそうした造形物は、単なる異国趣味を超えて、芸術家たちを引き付けていくことになります。社会的動乱の中で、多くの芸術家が西洋の外側の文化に眼を向けました。
パリはまた、世界各地の芸術家が目指す芸術の中心地でもありました。モディリアーニ、キスリング、シャガール、フジタといったエコール・ド・パリと呼ばれる異邦人の作家たちは、生活に苦しみながらも、それぞれの表現を追い求めました。
彼らの多くは、国境だけでなく、遠く離れた時代の造形も重要な参照源とし、美を継承していきました。本展では、数々の文化交流から生まれた多様な表現を松岡コレクションからご紹介します。
展覧会概要
20世紀初頭、フランス国内外の芸術家が集い、国際的な芸術の中心地となっていたパリでは、数々の造形的実験が試みられました。従来の規範を逸脱していった彼らの多くは、時代や場所を越えて表現の可能性を模索し、押し拡げ、次の世代へと繋ぎました。
本展では、当館のコレクションから総勢20名を超える作家たちの作品をご紹介します。パリに集った多くの異邦人からなるエコール・ド・パリ、前衛的な表現を探求したフォーヴィスムやキュビスム、シュルレアリスム、そして日本からパリに渡った作家たちの多彩な表現をご覧ください。
さまざまな造形的実験をご紹介
1900年代はじめのパリでは、従来の規範を超えていこうとする芸術家たちが、さまざまな造形的実験を試みました。彼らは、自分たちの先達だけでなく、西洋の外側の文化を、時代を越えて参照しました。また、芸術の都といわれたパリには、世界各地からアーティストたちが集います。当時のパリでは、国境、そして時代を越えて文化の交流が起こり、多様な表現が生まれました。本展は、当館コレクションから総勢20名を超える作家たちの作品を一堂に会し、彼らの制作動機に迫ります。過去から未来へと受け継がれていったさまざまな「レガシー」を感じ取っていただければ幸いです。
トピックス
表現の解放
20世紀初頭、新たな表現の探求の口火を切ったのは、フォーヴ(野獣)と評された作家たちでした。彼らの激しい筆致で描かれた作品は、驚きと動揺をもって受け止められました。
ある批評家にフォーヴと形容され、その動向はフォーヴィスムとして知れ渡りますが、彼らは明確な理念を掲げ、結束して活動したわけではなく、フォーヴィスムと呼びうる激しい表現が一つの傾向として見られたのは、わずか数年間にすぎません。客観的にリアルに描くという西洋絵画の伝統からの離脱を印象派からさらに推し進めた彼らは、その後、それぞれに表現を探求することになります。
本展では、フォーヴィスムに大きな影響を与えた新印象派の画家、ポール・シニャックとアンリ=エドモン・クロッスの作品を起点に、モーリス・ド・ヴラマンクやキース・ヴァン・ドンゲン、ラウル・デュフィら、フォーヴと呼ばれた作家たちの作品をご紹介します。
国境と時代を越えて
19世紀からすでに、東洋やアフリカの植民地の美術品や工芸品がヨーロッパで広く知られるようになっていました。物珍しさから西洋人の興味を引いていたそうした造形物は、単なる異国趣味を超えて、芸術家たちを引き付けていくことになります。社会的動乱の中で、多くの芸術家が西洋の外側の文化に眼を向けました。
パリはまた、世界各地の芸術家が目指す芸術の中心地でもありました。モディリアーニ、キスリング、シャガール、フジタといったエコール・ド・パリと呼ばれる異邦人の作家たちは、生活に苦しみながらも、それぞれの表現を追い求めました。
彼らの多くは、国境だけでなく、遠く離れた時代の造形も重要な参照源とし、美を継承していきました。本展では、数々の文化交流から生まれた多様な表現を松岡コレクションからご紹介します。
作家・出演者 | ポール・シニャック, アンリ=エドモン・クロッス, モーリス・ド・ヴラマンク, キース・ヴァン・ドンゲン, ラウル・デュフィ, アメデオ・モディリアーニ, モイーズ・キスリング, マルク・シャガール, レオナール・フジタ, マリー・ローランサン, エドゥアール・ヴュイヤール, モーリス・ユトリロ |
会場 | 松岡美術館 (Matsuoka Museum of Art, 마츠오카 미술관, 松冈美术馆) |
住所 | 108-0071 東京都港区白金台5-12-6 |
アクセス | 白金台駅(東京メトロ南北線, 都営地下鉄三田線)1番出口 徒歩7分 目黒駅(JR, 東急電鉄)東口 徒歩15分 |
会期 | 2024/06/18(火) - 10/13(日) |
時間 | 10:00-17:00 ※第一金曜日のみ10:00-19:00 ※入館は閉館の30分前まで |
休み | 月曜日、7/16(火)、8/13(火)、9/17(火)、9/24(火) ※ただし、7/15(月)、8/12(月)、9/16(月)、9/23(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 25歳以下 500円 高校生以下 無料 障がい者手帳をお持ちの方 無料 |
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