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片山穣 / 齊藤智史 / 前澤妙子 / 増田有美 / 山本秀明 ”s+arts new year exhibition”

s+arts

2024/01/12(金) - 27(土)

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(左から)齊藤智史 “◾️ “ 楠、灰、膠、緑青、辰砂、群青、雲母  80×26×20cm 2023 / 増田有美 “Indigo Deer“ 色鉛筆、水彩紙 27.3×22cm 2023 / 山本秀明 “Innovation“ 松、松ヤニ、蜜蝋、カシュー   56×60×7cm 2023 / 前澤妙子 “雨の子” mixed media 30×30cm 2023 / 片山穣  “Basketball street” 綿布に染料 80.3×60.6cm 2023
(左から)齊藤智史 “◾️ “ 楠、灰、膠、緑青、辰砂、群青、雲母 80×26×20cm 2023 / 増田有美 “Indigo Deer“ 色鉛筆、水彩紙 27.3×22cm 2023 / 山本秀明 “Innovation“ 松、松ヤニ、蜜蝋、カシュー 56×60×7cm 2023 / 前澤妙子 “雨の子” mixed media 30×30cm 2023 / 片山穣 “Basketball street” 綿布に染料 80.3×60.6cm 2023
s+arts(スプラスアーツ)より、2024年の幕開けといたしまして、片山穣、齊藤智史、前澤妙子、増田有美、山本秀明によるグループ展「s+arts new year exhibition」の開催をご案内申し上げます。長年s+artsを支えてくれ、ギャラリーを代表すると言える5名のアーティストによる展示は、初めての試みとなります。

片山穣は、ろうけつ染めに独自の技術を加えた染色技法で作品を制作しています。多くの制約が伴う中で綿密に計画され、幾度も繰り返される染色の作業工程と、それを成し遂げられる片山の技術と器量によって絵柄が何層にも重なり、繊細な作品の表情を出すことを可能にしています。「柵の多い社会の中でどう生きていくか考える事と似ている」と自身の制作方法を考える片山は、「Chill」というテーマを掲げながら、作品を通じて社会と共振し、新たな染めの可能性を探求している作家です。
「日常風景に少しの違和感を加え、日常の延長線上にある問題を含ませています。あらゆる物事はグラデーションのようになっていて物事は人それぞれの受け止め方一つで違う物語が生まれます。些細な日常風景の中から個々人が持つ普遍的な心地よい感覚とその奥に潜む問題をどんな立ち位置で向き合うのか問い続けたいと考えています。」--- 片山穣

齊藤智史は、楠を用いてフォルムを形成し、日本画に使われる顔料や灰などで着彩をしながら、動物や人物、抽象物等を制作します。彫刻作品に加え、近年ではペインティング制作にも力を入れ、自身の表現の幅を広げながら、アジア圏を中心に注目されている作家の一人だと言えるでしょう。時と共に曖昧になる過去の記憶を辿りながら、現在の経験が重なることで得られる新たな感覚を作品に反映させ、人間の記憶の中にある曖昧で懐かしい感覚を具現化することを試み制作を続ける彼の作品からは、どことなく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれます。
「現在の自己の領域にあるものと、更なる可能性を出せる限り多様な表現で表出した。また、新春の新たな門出に際し、本展示の作家達と表現の高みを目指せるように、挑発的かつ共時性がある時間が流れることを、この展示が過ぎた後の未来へ託した。」---齊藤智史

前澤妙子は、自然の中で育った幼い頃の記憶やアニミズムの感覚を制作モチーフに、初めて出会ったモノへの意識やその頃の感情を思い出しながら、それを様々な画材に置き換えて作品を制作します。独自の世界観を含めながら、高い技術で描かれるミクストメディアの作品は、国内外で評価が高く、アジア圏から欧米まで様々な国で作品発表の場を広げています。彼女の記憶に残っている、幼い頃に自然の中で遊び想像した感覚や感情を大切にしながら、制作毎に描くための画材を集めます。画材の感覚を指で確かめていると生き物の様な形が浮かび上がってくると言う前澤は、作品を制作する過程で作品の下描きや構成は最初に作らず、その画面や形を見て思い出す、彼女自身の中で大切にしている場所や生き物を作品に描いています。
「様々な存在や感覚を意識する事により、現実に対面するそれぞれの世界に遊びや奥行きが生まれ、向き合うモノに対し、温かさがや微笑み生まれる事を願っています。また、今を生きる人それぞれが、根底で内包している様々な感情の源や安心感など、忘れてはいけない感覚を繋ぎ止めるきっかけになれば良いです。」 --- 前澤妙子

増田有美は、主に色鉛筆とアクリル絵具を使って制作しています。日常生活を送る中で浮かんでくるインスピレーションを頼りに、色鉛筆の淡いタッチを少しずつ丁寧に重ねながら、心に引っかかった様々なモチーフを組み合わせて描くことで、言葉では説明しにくい心の奥にある想いや、自身でも気がつかなかった感情と向き合い、自身の視点でこの世界の真理を表現しようと試みています。植物や動物などの自然物と、身の回りの日用品などを組み合わせて描くことで、絵画空間という非日常の世界の中に現実のリアリティをほんのりと感じられるのが、特徴的だと言えるでしょう。
「私にとって絵を描くことは、自分の心とじっくりと対話を重ねながら一筆ずつタッチを重ねることで、徐々に浮かび上がってくる私視点のこの世界の真理を視覚的に表現する試みです。多様な視覚伝達メディアが溢れる現代社会の中で自分が絵画という古典的なメディアを選んでいる理由のひとつでもあります。鑑賞者の方が私の絵と対峙するとき、その方の心の奥底にある自分だけの様々な物語を紡ぐきっかけとなるような作品を描いていきたいです。」--- 増田有美

山本秀明は、「自分自身の地層を作る」を根底に、豊かな自然の中で木と対峙しながら作品を制作している作家です。独自の手法により形成される作品は、観る者が吸い込まれるようなその存在感で多くの人々を魅了し、これまでに約15カ国の個人や企業に作品が渡る実績を持ち、国内外で高い評価を得ています。幼少期から地層に興味を持っていた山本は、木を素材として作品創りを始めた時に、歴史や時間、生命感を強く感じたと言います。松の角材を積み重ね、質感を出すために丹念に削ることで地層を連想させ、降り積もる時間の経過を表現しています。綿密に計算した上で構築されていく角材の束が、熟練された技術と研ぎ澄まされた感覚により削られ、新しい形が生まれてくるその様は、荒々しさと繊細さが混じり合い、大変美しい過程だと言えるでしょう。
「個展のたびに常に、技術、素材、工具等、新たな方向性(考え方)を変えてきたが、今回のInnovationという作品タイトルは、今までの色々な方向性の各作品にさらに磨きをかけたものにする意味です。制作を始める時は、ものの考え方をすべて疑い、0にしてから進めていきます。」--- 山本秀明

新年に相応しい、大変楽しみな展示となりました。これを機に、是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

出典

作家・出演者片山穣, 齊藤智史, 前澤妙子, 増田有美, 山本秀明
会場s+artsすぷらすあーつ (スプラスアーツ)
住所
106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス六本木駅(東京メトロ日比谷線)2番口 徒歩8分
六本木駅(都営大江戸線)7番口 徒歩9分
乃木坂駅(東京メトロ千代田線, 小田急小田原線)6番口 徒歩9分
会期2024/01/12(金) - 27(土)
時間12:00-19:00(最終日17:00まで)
休み日曜日、月曜日、火曜日
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