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ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工芸

21_21 DESIGN SIGHT

2024/01/19(金) - 04/15(月)

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素材の詩人であり、金属加工職人であり、宝飾職人、哲学者、エンジニア、画家、そして彫刻家でもある現代アメリカのアーティスト、ダニエル・ブラッシュ(1947年~2022年)の卓越した作品を日本で初めて紹介する展覧会。

「アルミニウム、スチール、ゴールド、絵画」と題した第1章では、ジュエリーから芸術作品、オブジェまで、ブラッシュの幅広い作品の中に見られる、伝統的な芸術のカテゴリーを超えた多様な素材や表現方法をご紹介します。第2章では、ブラッシュの連作「モネについて考える」 にハイライトを当て、素材の特性を活かして卓越した極めて優美なオブジェを生み出す彼の類いまれな能力を探ります。

ブラッシュは、カーネギー工科大学の美術学校卒業後、ジョージタウン大学で教授として芸術哲学を教え、1978年に妻オリヴィアとニューヨークに移り創作に集中する生活を始めてからは、自身の無数のアンティーク旋盤とギヨシェ彫り機のコレクションに囲まれながら絵画、金工、ジュエリーなど様々な活動を続けました。2022年イサム・ノグチ賞受賞。本展は、「Cuffs & Necks」展(2017年レコール パリ本校、2018年ニューヨーク)、「DANIEL BRUSH AN EDIFYING JOURNEY」展(2023年香港・レコール アジアパシフィック)に続く個展です。

連作「モネについて考える」
どのように光が屈折するのか、回折線格子を使用した場合に、インチごとに機械的に分割された数千の線によってどのように光が反射するのかを目にしたとき、ブラッシュは学生時代の物理学の授業を思い出しました。そして、ジュエリーや宝石の魅力を感じる最も強力な2つの要因、「色」と「光」の完璧なマリアージュについて考えるようになりました。光線をさまざまな色として人の目に映る波長に分割する回折格子の科学的原理にインスピレーションを受けたブラッシュは、手彫りによる一連の彫刻作品の制作を始めます。
これらの作品は、いくつもの線を使って非常に繊細に、光を分割する特定の角度で綿密に彫られているため、油彩や水彩など、光以外の色素では作り出せない、あたたかく、深く、情緒に訴える色彩を見る人の目に映し出します。
そうしたブラッシュの光と色への愛着が明確に示されている「モネについて考える」シリーズには、彼と日本や日本芸術との強い関係も現れています。
ダニエル・ブラッシュは、芸術とジュエリーの関係性について熟考し、これに挑戦しています。同時に、芸術とジュエリーの関係性を新たなレベルの啓示、メッセージ、意義、感情的影響に引き上げ、そのすべてを「モネについて考える」 シリーズで具現化しました。
(ジュエリー史家 ヴィヴィアン・ベッカーによるテキストより抜粋)

出典

作家・出演者ダニエル・ブラッシュ
会場21_21 DESIGN SIGHTとぅーわん とぅーわん でざいん さいと
住所
107-0052
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
アクセス
六本木駅(都営大江戸線) 徒歩5分
六本木駅(東京メトロ日比谷線) 徒歩5分
乃木坂駅(千代田線) 徒歩5分
会期2024/01/19(金) - 04/15(月)
時間10:00-19:00
*入場は18:30まで
休み1月30日(火)、2月13日(火)、3月11日(月)
観覧料無料
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