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梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ

ワタリウム美術館

2023/12/01(金) - 2024/01/28(日)

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この度ワタリウム美術館では初となるパフォーマンス公演のような展覧会を開催します。

梅田哲也はこれまで、回遊型の個展『O才』(2014)から続く一連の作品や、船で夜の水路を巡る『入船(ニューふね)』(2015〜)など、様々な場所でツアー形式の作品を発表してきました。ワタリウム美術館では初となる個展 『wait this is my favorite part / 待ってここ好きなとこなんだ』は、 1990年9月にプライベート・ミュージアムとして開館した ワタリウム美術館そのものを主役としたツアー型の展覧会です。
展示作品はワタリウム美術館の建築的な側面に焦点を当てて制作され、ツアーの一環で、これまで展示室として使用されていなかった部屋が初めて公開されます。

また、この展覧会は ワタリウム美術館を劇場として開催される舞台公演でもあります。観客はツアーの進行中ところどころで登場するキャストの行動に誘導されながら、施設内の展示室やバックヤードを巡り、日常の風景を異化させる仕掛けに遭遇します。少人数ごとに時間差で出発する約50分間のツアーは、美術館の建設以前や建物に刻まれた行動の痕跡を辿りながら、鑑賞行為のタイムラインと立体的に交差します。


「頭の中に地図を描くことで、自身の存在が強烈な実感を伴う瞬間があります。たとえばそれは岬の先端に立って、地図上のトンガリに立った自分を想像するようなこと。視線が身体から飛び出して上空から小さな自分を俯瞰しているような感覚。時間や歴史においても同じで、今いる場所にかつて何があったのか、何がおこなわれたかを想像することは、存在を確かなものにしてくれます。これはきっと時間の地図を描くようなことです。

いわゆるホワイトキューブとは異なる独特な展示空間はどのようにして生まれたのでしょうか。美術館がある三角形の土地は、1964年のオリンピックのために建設された道路が住宅密集地を切り裂いたことから発生しました。その直後、和多利一家はこの地へ引っ越してきます。1972年、現在ワタリウム美術館を運営している姉の恵津子が高校生、弟の浩一が中学生になった頃、母の志津子が自宅に現代アートのギャラリーをオープンしました。これがワタリウム美術館の前身であるギャルリー・ワタリです。

自宅の改装から始まった小さなスペースは、世界のアートの中継点として活躍する美術館となっていきました。これまでに100を超える展覧会を開催し、最も多く開催されたシリーズ展覧会のタイトルは「アイ・ラブ・アート」です。
和多利一家の、自分が生きてきた場所で大好きなものを知ってほしいという根源的な動機に触れて、自分もこの美術館のなかで自分なりの好きを探そうと思いました。そして、来館する人たちにもそれぞれのお気に入りを見つけてもらおう。 これはそういう展覧会です。」 2023年10月 梅田哲也


「2ヶ月間、ワタリウム美術館は劇場になります」


予約方法
事前予約制(先着順)
ArtSticker https://artsticker.page.link/watarium_event8 または ワタリウム美術館1F受付にてお申し込みください。
※ ご予約はツアー開始30分前までにお願いいたします。
※ 無料の方、本展パスポートをご購入の方、ご参加すべての方のご予約が必要です。

チケット予約サイト
https://artsticker.page.link/watarium_event8

ツアー情報
ツアー時間:
13:00以降、毎20分ごとにスタート、所要時間約50分(下記の時間に出発)
13:00〜 / 13:20〜 / 13:40〜 / 14:00〜 / 14:20〜 / 14:40〜 / 15:00〜 / 15:20〜 / 15:40〜 / 16:00〜 / 16:20〜 / 16:40〜 / 17:00〜 / 17:20〜 / 17:40〜 / 18:00〜

定員:各回6名

注意事項:
○ 歩きやすい服装でお越しください。
○ 受付はツアー開始10分前から開始します。1Fショップでお待ちいただけます。必ず定時で出発しますので、余裕を持ってお越しください。
○ 当日の参加申込は、空きがある回に限り、開始30分前より美術館受付にて承ります。
○ 未就学児入場可。ただし、小学生以下の場合は保護者同伴でお願いします。
○ ツアーは階段の移動を含むため、車椅子でのご来場や、階段での移動が困難な方は、お申込の際にお知らせください。スタッフが別ルートでご案内します。
○ 未就学児を同伴の方は、一部別ルートでご案内させていただく場合があります。

※ 内容が更新・変更した場合、公式ホームページ/SNSにて随時公開していきます。


梅田哲也
現地にあるモノや日常的な素材と、物理現象としての動力を活用したインスタレーションを制作する一方で、パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点を持たない合唱のプロジェクトなどを発表。先鋭的な音響のアーティストとしても知られる。
近年の個展に「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(2020-2021年)、「うたの起源」(福岡市美術館、2019-2020年)、「See, Look at Observed what Watching is」(Portland Institute for Contemporary Art、2016年)、公演には「9月0才」(高槻現代劇場、2022年)、「Composite: Variations / Circle」(Kunstenfestivaldesarts 2017)、「INTERNSHIP」(国立アジア文化殿堂、2016年 / KAAT神奈川芸術劇場ホール、2018年)などがある。

出典

作家・出演者梅田哲也, 坂井遥香, レオ・ロズダル・アブダル・篠崎, くるみ, 長沼航
会場ワタリウム美術館わたりうむ びじゅつかん (WATARI-UM, The Watari Museum of Contemporary Art)
住所
150-0001
東京都渋谷区神宮前3-7-6
アクセス
外苑前駅(東京メトロ銀座線)3出口 徒歩7分
表参道駅(東京メトロ銀座線, 半蔵門線, 千代田線)A2出口 徒歩9分
明治神宮前〈原宿〉駅(東京メトロ副都心線, 千代田線)5出口 徒歩13分
原宿駅(JR山手線)竹下口 徒歩14分
青山一丁目駅(東京メトロ銀座線, 半蔵門線, 都営大江戸線)1出口 徒歩15分
千駄ヶ谷駅(JR中央線) 徒歩17分
会期2023/12/01(金) - 2024/01/28(日)
時間13:00-19:00(毎20分ごとにスタート、所要時間:約50分、最終入館:18:00)
※事前予約制
休み月曜日(1/8は開館)、12/31〜1/3
観覧料一般 2,800円
U25/O65 2,000円(当日、証明できるものをご持参ください)
小学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその同伴者1名 無料
ツアー・フリーパス 5,000円(会期中何度でもご覧いただけます)
※ 無料の方、ツアー・フリーパスをご購入の方、ご参加すべての方のご予約が必要です。
※ 当日の参加申込は、空きがある回に限り、開始30分前よりワタリウム美術館1F受付にて承ります。
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