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山﨑亜記子 ー 影をたどる ー

s+arts

2023/10/27(金) - 11/11(土)

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“ 影をたどる “  鉛筆、アクリル、ジェッソ、パネル 53×42cm  2023(部分)
“ 影をたどる “ 鉛筆、アクリル、ジェッソ、パネル 53×42cm 2023(部分)
s+arts(スプラスアーツ)より、山﨑亜記子個展「影をたどる」の開催をお知らせいたします。

「記憶」「空間」「時間」を作品の中の重要な要素とし、主に鉛筆と油彩やアクリル絵具で制作する山﨑亜記子は、現在・過去・未来や人の存在についての関係性と、3つの要素の組み合わせや焦点を変えたりすることで、絵画空間を構成しています。人の存在を人物画ではなく、関係性を基にして組み合わせられた、記憶や空間、時間の概念を超えた景色として描きます。

「影、いきもの、日用品を様々なメタファーとして描いています。 記憶、時間、痕跡、変容、そして存在と不在のメタファー。 繰り返される日常の中で、変化したり、変化に憧れたり、夢を見たり、また消えていく。

内面的でもあり、外や世界と繋がろうともするもの・影たち。空間との結びつき。 それらは失われていくものとも言えるでしょう。またはすでに痕跡としてそこにある未来の記憶かもしれない。

数年前から取り組んでいる、変化、変容、そして日常もテーマとしています。 日々変わっていく世界の中での、時の変化、場の変化、体の変化、および変容。 繰り返される日常、変化していく日常、その中で生きていくこと。

影、抜け殻の様ないきもの、をたどる、途中の旅の様な作品の展示です。」--- 山﨑亜記子

以前の山﨑の作品は、常に気配を感じることが出来つつも、殆ど人や動物が出てきませんでした。しかしながら、近年では、様々ない きものが、変化・変容の象徴として大胆に登場します。また、どことなく遠くの景色を描いているような、全体的に薄暗い色味が特徴的な彼女の作品ですが、本展では昨年に引き続き、更に明るく淡い色彩が取り入れられた作品が多く見られます。「影」を今回の制作 テーマの軸として取り入れながらも、色彩を増して描かれるのは、山﨑が表現しようとする「存在」や「記憶」の印象をより強く際立たせているようにも感じられます。

日常、変化、喪失、をキーワードに、絶望ではなく、希望がきっとどこかにあると願い描かれる山﨑の作品は、時間軸や空間軸を行き来し、時には描かれる主体の目線をも変えながら、「矛盾」や「反復」という言葉を度々連想させられることがあります。現在を生きている我々は、過去や未来の様々な要素が交差することで成り立っていて、視点を変えれば自分が思っていたことと異なるようにも見えてくるかもしれません。山﨑の作品は、それらを紐解くための考察する方法であり、時間や記憶の記録でもあるのです。細部にまで彼女の拘りが散りばめられ、不思議な世界観で観る者を魅了する山﨑亜記子の新作展を是非お楽しみください。


山﨑 亜記子 Akiko Yamazaki

1979 東京生まれ
2004-2005 Camberwell College of Arts (University of the Arts London) Foundation Course Sculpture
2006-2007 Camberwell College of Arts MA Drawing

個展
2023「影をたどる」s+srts(東京)
2022 「垣間見る」s+arts (東京)
2021 「トチュウノタビ」 s+arts (東京)
2020 「外側、内側、狭間で」 s+arts (東京)
2019 「あとのあと」 s+arts (東京)
2018 「Between」 Shonandai Gallery(東京)
2017 「媒介」Shonandai MY Gallery(東京)
2015 「An intruder」Shonandai MY Gallery(東京)
2013 「記憶として、記録として」Shonandai MY Gallery(東京)
「I became a drawing camera」Ouchi Gallery(ニューヨーク)
2012 「The District」Shonandai MY Gallery(東京)
「Traveling」ギャラリー蔵人(埼玉)
2011 「海の森、陸の船」Shonandai MY Gallery(東京)
2010 「山崎亜記子ドローイング展~存在と不在と存在」 ギャラリー蔵人(埼玉)

グループ展
2018 Affordable Art Fair Brussels(ベルギー)/ Shonandai Galleryより
2017 Shonandai MY Gallery開廊10周年記念展 グループ展 / Shonandai MY Gallery(東京)
2016 第11回ギャラリータグボートアワード入選展 / 世田谷ものづくり学校(東京)
2015 亀山トリエンナーレ2017プレ展示 / 亀山写真 19xx-20xx / 旧舘家 (三重)
2014 亀山トリエンナーレ2014 /「馬が高速道路を走る夢を見る」加藤屋敷・伯(三重)
3331千代田芸術祭2014 展示部門 / 3331 Arts Chiyoda(東京)
2013 シェル美術賞展2013 入選 / 国立新美術館(東京)
2012 第3回現代作家オークション小品展 / ギャルリー志門 (東京)
New City Art Fair(ニューヨーク)/ Shonandai Galleryより
The 4th 100Artist Exhibition / Ouchi Gallery(ニューヨーク)
2011 顔・顔・顔展 / Shonandai MY Gallery(東京)
2010 ヤングジャパンアーティストフェア3 山本美知子賞受賞 / 有楽町交通会館(東京)
第5回ギャラリータグボートアワード入選展 /ターナー色彩株式会社ギャラリー(東京)
現代美術アーティストファイル出版記念展 / ギャラリーアートボックス(東京)
2009 ヤングジャパンアーティストフェア2 / 有楽町交通会館(東京)
ギャラリータグボートオータムアワード展 /有楽町交通会館(東京)
ギャラリータグボートサマーアワード展 / アートコンプレックスホール(東京)
2007 Nunhead Art week グループ展 / The Surgery(ロンドン)

アワード
2019 第4回 星乃珈琲店絵画コンテスト 準グランプリ

アーティストレジデンス
2019 Kristinestas Artists' Residency (フィンランド)

出典

作家・出演者山﨑亜記子
会場s+artsすぷらすあーつ (スプラスアーツ)
住所
106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス六本木駅(東京メトロ日比谷線)2番口 徒歩8分
六本木駅(都営大江戸線)7番口 徒歩9分
乃木坂駅(東京メトロ千代田線, 小田急小田原線)6番口 徒歩9分
会期2023/10/27(金) - 11/11(土)
時間12:00-19:00(最終日17:00まで)
休み日曜日、月曜日、火曜日
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