Padograph Icon

川端 明里 個展「山はなにもはなさない」

亀戸アートセンター

2023/09/02(土) - 17(日)

MAP
SHARE
Facebook share button
Image 1519
亀戸アートセンターは、川端 明里 個展「山はなにもはなさない」を開催いたします。
川端は、女子美術大学に入学後、ワンダーフォーゲルサークルに入ったのを機に山の存在に魅了され、学生時代から一貫して「山」をテーマに作品を制作している作家です。
彼女が山に行く理由として、登頂を目的とするピークハントではなく、それよりも遠くから山を見た時に「あの中に一体何があるんだろう」といった思いが強くあり、山の内部それ自体に入っていくことで見えてくる景色や転がっている石を見ることでそれを体感し、考えを巡らすことに興味があると言います。
そういった経験から山という、その存在についてずっと考えている彼女は、これまで山を表現する手段として油画、木彫を経て、主体性よりも環境や偶然性に影響されやすく、自然との親和性も高い陶芸というメディアでの表現に辿り着きます。
山ってなんだろう?という疑問の、彼女のひとつの答えが本展のタイトルにもなっている「山はなにもはなさない」です。
昔から和歌に詠まれたり、命をかけて険しい山頂を目指したりと、人間から山に対して様々なアプローチがなされてきましたが、それに対し山からの返答はない=「話さない」 ということ。また、「なぜこんなきつい思いをしてまで登るんだろう」と思っても、また何度も山に惹き寄せられてしまう魅力といった意味での「離さない」、転じて「受け入れてくれる」という意味も込められており、そこには彼女の山へのある種の信頼のようなものを感じ取ることができます。
安定して陶器を焼成できる機械式の窯と違い、人が終始側で見守りながら薪をくべることで窯内の温度や灰のかかり方、炎の状況が変わり、また、天候や燃料の状態など様々な要素がダイレクトに作品に影響される「薪窯」で焼成される彼女の陶芸作品は自然の中に存在する山と同様、その時の環境でしか生まれ得ない唯一無二の色合い、表情を纏っています。
本展示は、大小合わせて30点以上の作品で構成されます。静かに佇む作品群は、心地よい緊張感と誰でも受け入れてくれる寛容な面持ちで鑑賞者を迎え入れます。
この機会に是非ご高覧ください。

【作家プロフィール】
川端 明里
1991年 静岡県出身。
活動拠点は、東京、窯焚きは静岡県にて行う。
登山した経験を手がかりに、山と人との関係性を探りそれぞれの距離を想いながら制作している。小さな陶の山は、閉ざされた部屋の景色を広げる道具でもあり作品である。

2014 女子美術大学 芸術学部美術学科洋画専攻学 卒業
2016 女子美術大学大学院 美術研究科修士課程美術専攻洋画研究領域修了

WEB : https://akari0x0.wixsite.com/riverside
SNS : https://www.instagram.com/akari_kawabata/
Mail : [email protected]

・活動歴
2022 企画室セレクション Life with ART展/アートルーム企画室
imagining 横浜美術大学助手展2021/横浜赤レンガ倉庫1号館2FスペースA・B・C
2021 「只只」4 人の陶 展覧会/BIOME 神戸
「Hütte / graft』/graft tokyo
2020 「salon de iriya」/いりや画廊
アリィの冬と夏 Re.5 『内と外のリフレクション』 /浜松
2019 「salon de migishi atelier」/三岸アトリエ
International Ceramic Art Festival in Sasama/笹間

■ 期間限定プリント
会期中、作家のデザインをお持ちいただいたTシャツ、シャツ、布バッグなどの布もの(綿100%)にその場でプリントします。
サイズ : 21 × 29 cm
時間 : 15分くらい
料金 : 2000円
※多少、無地Tシャツ800円〜、布バッグ300円〜のご用意あります。

出典

作家・出演者川端明里
会場亀戸アートセンターかめいど あーと せんたー (Kameido Art Center)
住所
136-0071
東京都江東区亀戸9-17-8 KKビル 101
アクセス
東大島駅(都営新宿線)大島口 徒歩12分
亀戸水神駅(東武鉄道亀戸線) 徒歩12分
亀戸駅(総武線)東口 徒歩20分
会期2023/09/02(土) - 17(日)
時間平日 16:00-22:00
土日 13:00-19:00
休み木曜日
SNS
    ウェブサイト