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谷本真理「デイリー・セラピスト」

NADiff a/p/a/r/t

2023/08/03(木) - 27(日)

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この度NADiff a/p/a/r/tにて、アーティストの谷本真理による個展「デイリー・セラピスト」を開催いたします。谷本は2012年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。彫刻・陶・絵画などの媒体の上に、具象的なイメージや場面を描いた作品を制作しています。描く対象より描く過程の素材の特性や作用に興味があるという谷本は、自分の力ではどうにもならない〈偶然性〉を大切にしていると言います。異なる媒体(素材)にイメージを置いていくなかで、それぞれの作品に共通することは〈流動的〉であること。素材と対話しながら生まれる、その独特な釉薬や絵の具の表情に鑑賞者の視線も飲み込まれていくようです。
本展では、新作の陶作品を中心にドローイング作品も展示いたします。この機会にぜひ、谷本作品の魅力をお近くでご体感ください。


いつからか、陶器の絵付けをするときにだけ現れる‥(紙にペン、でもなくキャンバスに絵の具、でもなく。)‥物語のワンシーンのようなものを描くようになった。
描いている間は心が静かで、少しずつ少しずつ筆を動かす。
素焼きの素地に下絵の具の水分が染み込んでいく感覚が心地いい。描くというより置いている。
絵の内容は、実は私にとってあまり重要ではなくて、描くこと自体がセラピーのように私を落ち着かせてくれる。
そうして出来上がった作品を見て、ほうほうこの絵は何?このモチーフはどんな気分で出てきた?と見守る私がいる。
作る自分は、患者でありセラピストでもあるなと思うこの頃です。

谷本 真理


●プロフィール

谷本 真理 | Mari Tanimoto

1986年兵庫県生まれ。2012年京都市立芸術大学 大学院美術研究科彫刻専攻 修了。「遊び」や「偶然性」を内包させる彫刻・陶・絵画作品を制作する。主な個展に「Story Time 」(Peter Augustus 、Dallas/USA、2023)、「からだの中のさかな」(FINCH ARTS、京都、2021)、「谷本真理展」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2020)。グループ展に「ゾンビ宣言─高度資本主義の時代における非人間の状態」((PLACE) by method、東京、2023)、「ON -ものと身体、接点から」(清須市はるひ美術館、愛知、2022)、「Slow Culture」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2021)など

出典

作家・出演者谷本真理
会場NADiff a/p/a/r/tなでぃっふ あぱーと (ナディッフ アパート)
住所
150-0013
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
アクセス
恵比寿駅(JR, 東京メトロ日比谷線)東口 徒歩7分
会期2023/08/03(木) - 27(日)
時間12:00-20:00
休み月曜日
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