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高田研二郎個展『かたちをおいかける』

オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』

2023/06/23(金) - 07/24(月)

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オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ-Nami Ita』は、2023年の第5弾企画として、6月23日(金)から7月24日(月)にかけ、高田研二郎個展『かたちをおいかける』を開催致します。武蔵野美術大学で日本画を学んだ高田は、作家として、ステイニングとドリッピングで染色した和紙上に蛍光顔料で何重にもストロークを重ねた作品を一貫して制作しています。今回の個展『かたちをおいかける』では、小屋の形状にあわせて描かれた不定形の新作絵画群を用い、内部全体を使ったインスタレーションを展開します。
以下、企画概要のインフォメーションをご参照の上、ご来場検討頂ければ幸いです。
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高田研二郎 Kenjiroh Takada 個展
『かたちをおいかける』
■ 会期:2023年6月23日(金)→7月24日(月)
※ 金土日月オープン。火水木休み。
■ 時間:12時30分→20時
■ 会場:オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』
東京都町田市三輪町2036(アトリエ・トリゴヤ裏手)
徒歩=小田急線鶴川駅より徒歩約15分。バス=鶴川駅前3番乗り場より「奈良北団地」or「三菱ケミカル前」行き。それぞれ『三輪入口』下車。バスを降り、目の前の坂を下りたすぐ右手の広場に建つ赤い掘っ立て小屋の奥。トタン屋根の上に被さる古木が目印。所在場所の地図は下部QRコードをご参照下さい。
■ 入場:ドネーション500円(他企画とも共通)
*作品同様に高田が手漉した和紙カードと、ナミイタ特製の版画&ポストカードとまとめた返礼パック付き)
* 可能な方はマスク他、新型コロナウイルス対策にご協力下さい。
* 駐車スペースが極めて限られます。事前にご確認下さい。
■ 企画:東間嶺(TEL:090-1823-7330)
■ 協力:アトリエ・トリゴヤ、作庭工房
■ MAIL: [email protected]
■ URL: https://tinshacknamiita.org/
■ Twitter&FB→@Namiita2036
■ Instagram→@tinshacknamiita
プレスリリースPDF
https://drive.google.com/file/d/1uVh32Q1I4L7fuHhO50Jkc3wmsSUjFVtx/view?fbclid=IwAR3cA5M1xf4FgCZ-vRU-EwMgaWTev2T5GwIQJpVnf6IcjQNyHe1k7Rfs5HE

【アーティスト・ステイトメント】
コロナ禍以降、家にいる時間が増え、家が生活の中心となった。
家にいる時間が増えるにつれ、仕事や家事、制作の境目も無くなってきた感覚がある。
ここ10年ほど染色した生地を支持体に絵を描いてきたが、在宅で家にいる時間が増えて、自分で漉いた紙に絵を描くようになってきた。
また、今まで気にも止めなかった家にある調理器具や家電などの形に目を向けるようにもなった。
これらは一見何も関連性が無いように思えるが、今の自分にとっては地続きで、家で家事や料理をするのも、仕事をするのも、絵を描くのも、全く同じで変わらなく思える。
家にいる時間が長すぎて、外部との接触も減ってしまったからそう錯覚しているだけかもしれない。
ただ、それでも自分は物のかたちや質感、触感に興味があってそれが作品のインスピレーションになっている事に改めて気が付いた。
最近、山水画のような絵を描くことが多いが、あれは山や川のかたちをなぞりながらながら描いている様で、家にある道具を持ったり、使ったりしている時にも同じ感覚を感じる時がある。
自分にとって、美術とはそういった生活の延長線上にあるものだと今は思う。
(作家:高田研二郎)

【ディレクターズ・ノート】
暗色の層が複雑に重なった支持体上のカラーフィールド、深い沼を連想させる色面の上に重なり合いながら走る複数のストローク、その上に浮かび上がるさまざまな「かたち」。昆虫、化石、舞踏など、描き出す対象がなんであれ、作家の興味は常に対象の形態(フォルム)、質感や触感(マテリアル)など抽象のレベルに存在し、固有名や意味の領域に重きは置かれていない。
武蔵野美術大学で「日本画」を修めた高田は、山本直彰や岡村桂三郎など、現代「日本画」の大家に影響を受けながらも、自身の絵画を彼らの「日本画」よりさらに「日本画」とは無縁のフォーマルな方向に展開してきた画家である。その手法は一貫しており、ステイニングとドリッピングを多層的に繰り返し、暗色に染め上げた和紙や生地の上へ蛍光/蓄光顔料と筆によるストロークを重ねて対象となるものの「かたち」を描き出す。(遮光した空間でブラックライトをあてれば、それらは文字通り、暗闇の中に図のみとして「浮かび上がる」)興味の対象や支持体の形状(矩形、不定形、パネル、軸装)は変われども、染められた紙や布の物質性と「かたち」へ焦点をあわせ続ける姿勢に変化はない。そのストイックさが、高田の核なのだろう。
今回ナミイタで展示する新作群は、個々には主に山水画を参照した「風景画」であり、そして同時に、暗闇となった入り口/出口から光のあたる小屋の内部までを歩き、再び入り口/出口へ戻るまでの鑑賞行為全体が、「風景」の「かたちをおいかける」インスタレーションと呼びうるものになっている。ブラックライトに照らされた「風景」、不定形に千切られ、空間内に点々と散らばる和紙上の「風景」。観る側は空間を行ったり来たりしながらそれらの「かたちをおいかける」ことで、作家の感覚を追体験することができる(かもしれない)。
ホワイトキューブでも家屋でもアトリエでもない、けれどもその何れでもある奇妙な場所/空間だからこそ立ち現れる「風景」をぜひ体験してほしい。
(代表、ディレクター:東間嶺)

【アーティスト・プロフィール】
高田研二郎 KENJIRO TAKADA
2011年に武蔵野美術大学大学院の日本画コースを修了。日常生活の中で接する物質の形態や質感、触覚から得たインスピレーションを基に、ドローイングのように複数のストロークをフォルムへ重ねる手法で制作する画家。支持体には染色した綿布や和紙(近年は自ら漉いている)を用い、主に蛍光顔料で描くところに大きな特徴がある。
近年の主な活動として、個展『ONVO SALON URAWA × Gallery Pepin - 今月の1枚 -』(ONVO SALON URAWA、埼玉、2022)、『ART COLOURS Vol.21 -夜螢-高田研二郎展』(パークホテル東京、東京、2017)があり、グループ展として『The Act of Painting "直感" 紙の作品』(モエレ沼公園、札幌、2022)、『中之条ビエンナーレ2015, 2019』(四万エリア温泉口の家、六合エリア湯本家の蔵、群馬県、2015、2019)などがある。
https://instagram.com/kenjirohtakada?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==

出典

作家・出演者高田研二郎
会場オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』おるたなてぃぶ ほったてごや なみいた
住所
195-0054
東京都町田市三輪町2036
アクセス鶴川駅(小田急小田原線)南口 徒歩15分
鶴川駅より路線バスあり。3番乗り場より「奈良北団地」または「三菱ケミカル前」行きに乗車し、「三輪入口」下車。
会期2023/06/23(金) - 07/24(月)
時間12:30-20:00
休み火・水・木
観覧料ドネーション500円
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