かつて1960年代に、赤瀬川原平やオノ・ヨーコらが前衛的な芸術活動を展開した新橋内科画廊というギャラリーがありました。新宿眼科画廊はその新橋内科画廊へのオマージュでつけられた名前だそうです。さて、みなさんご承知のように、ほんとうに常識はすべて間違っているのです。現代のこの国の多くの場が、常識に侵食され思考停止状態に陥っています。しかし常識は変わり続けるものなので、いったん常識が変われば身分証や監視カメラや法律を信じている人のほうが異常者ということになるでしょう。古代の人類は森や洞窟に住んでいたので扉も鍵もありません。知恵の実を食べたアダムとイブは楽園を追放されました。この21世紀初頭において知恵の実はパソコンやスマートフォンというよりも監視カメラやマイナンバーカードと言えます。大衆はつねに大衆心理に支配され、イエス・キリストをユダヤの王と信奉していたのに、処刑されるとなれば態度を変えました。常識を信じるほうが頭を使わなくてラクだからです。人類はくだらない思考能力だけを残し、あのとき知恵の実がほんとうに甘くて美味だったことは忘れてしまいました。
“常識は病気のもと”
そのような常識の象徴が国家による法律ならば、その法律のご本尊が日本国憲法です。この国の多くの法律は憲法に違反しています。「私たちは助け合って豊かで優しい社会をつくれるはずだ」と言うのが憲法の前文の内容だからです。法律をつくるということ自体が憲法に反しているとも言えます。自衛隊と在日米軍は憲法9条違反であるというのはよく語られますが、政治家も警察も憲法違反です。残念ながら芸術も芸能も文化も文明も、そして現代人の生活も、ほとんどは憲法違反です。つまり、みなさんは犯罪者なのです。常識を信じながら常識のご本尊である憲法に違反しているみなさんは犯罪者であるわけです。では、どだい憲法違反の中に存在する都市生活者たちが、白い壁に絵や写真を飾ったり、それを見たりしたところでいったい何になるのでしょうか。祈りを忘れ、神を殺した時点で、芸術は空虚と卑しさのブレンド状態であり、確かにそこに実在するはずの自分自身に対しても敗北を喫しています。
”常識はすべて間違っている”
なぜ壁は白いのか。なぜ恐竜は滅びたのか。なぜ空気は個体や液体ではないのか。損得勘定と人間関係に終始するのは今日限りだ。相対は幕を閉じ、雨音とともに、絶対が光を放つだろう。あの60年代のアングラ文化華やかりし頃、新橋内科画廊やネオダダにさえ馴染めなかった人が荒川修作でした。「反芸術」というコンセプトを打ち出す同世代の赤瀬川たちからも遠く離れた地平に荒川はいたのです。彼はアメリカに渡り、マルセル・デュシャンと出会い、そしてマドリン・ギンズと出会いました。「意味のメカニズム」を経て、荒川とギンズは「天命反転」という答えに行き着きます。お笑い演芸にたとえれば、「反芸術」は漫才におけるボケとツッコミですが、「天命反転」はタモリの初期の言語脱構築芸ハナモゲラに相当します。ゼロの分解。だって三鷹天命反転住宅は決して、「トマソン」ではないわけですから。あのカラフルは、荒川が幼い頃に目の当たりにした名古屋の空襲の著しい悲しみの反転です。
おむすび → //光そぼろ\\
NAGISA Aimi / 渚 あいみ
〔プロフィール〕
こんにちは₍ ᐢ. .ᐢ ₎ 僕は渚あいみと申します。
アイドル・芸人・芸術家です。両性具有。
このたび、新宿眼科画廊のいちばん小さな部屋を6日間36000円で買いました。
写真と絵と漫画と文字そのほかを展示します。
よろしくお願いします₍ ᐢ. .ᐢ ₎
〔展示〕
2000 写真はがき展(井の頭公園の路上 / 吉祥寺)
2005 箱展示(ニヒル牛 / 西荻窪)
2006 写真展「いくら歩いても(旅の破片)」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2008 ミニ写真展「ともだち」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2008 「ワンダーウォールキャンペーン」(パレスチナ隔離壁 / ヨルダン川西岸地区)参加
2009 おゑかき展「かわいい!」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2010 No.12 GARRELY & NIEVES BOOKS「ZINE LIBRARY #2」(No.12 GARRELY / 代々木上原)参加
2020 「てんしのどうくつ」(*氏宅 / 八王子)※個人宅でのプライベート展示
2023 渚あいみ展「アイドル」(デザインフェスタギャラリーWEST / 原宿)
2023 渚あいみ展「新宿眼科画廊を解体せよ!」(新宿眼科画廊 / 新宿)
※2023年以前は別名義
〔お墓まいり〕
2015 竹中労・英太郎お墓まいり(つつじが崎霊園 / 甲府)
2016 添田唖蝉坊・知道お墓まいり(小平霊園 / 小平)
2019 高田渡の焼き場まいり(多磨葬祭場 / 多摩)
ほか各種活動 多数
〔WEB-site〕
http://nagisaaimi.tokyo
〔Twitter〕
@nagisaaimi
〔Instagram〕
@nagisaaimi
〔note〕
https://note.com/nagisaaimi
“常識は病気のもと”
そのような常識の象徴が国家による法律ならば、その法律のご本尊が日本国憲法です。この国の多くの法律は憲法に違反しています。「私たちは助け合って豊かで優しい社会をつくれるはずだ」と言うのが憲法の前文の内容だからです。法律をつくるということ自体が憲法に反しているとも言えます。自衛隊と在日米軍は憲法9条違反であるというのはよく語られますが、政治家も警察も憲法違反です。残念ながら芸術も芸能も文化も文明も、そして現代人の生活も、ほとんどは憲法違反です。つまり、みなさんは犯罪者なのです。常識を信じながら常識のご本尊である憲法に違反しているみなさんは犯罪者であるわけです。では、どだい憲法違反の中に存在する都市生活者たちが、白い壁に絵や写真を飾ったり、それを見たりしたところでいったい何になるのでしょうか。祈りを忘れ、神を殺した時点で、芸術は空虚と卑しさのブレンド状態であり、確かにそこに実在するはずの自分自身に対しても敗北を喫しています。
”常識はすべて間違っている”
なぜ壁は白いのか。なぜ恐竜は滅びたのか。なぜ空気は個体や液体ではないのか。損得勘定と人間関係に終始するのは今日限りだ。相対は幕を閉じ、雨音とともに、絶対が光を放つだろう。あの60年代のアングラ文化華やかりし頃、新橋内科画廊やネオダダにさえ馴染めなかった人が荒川修作でした。「反芸術」というコンセプトを打ち出す同世代の赤瀬川たちからも遠く離れた地平に荒川はいたのです。彼はアメリカに渡り、マルセル・デュシャンと出会い、そしてマドリン・ギンズと出会いました。「意味のメカニズム」を経て、荒川とギンズは「天命反転」という答えに行き着きます。お笑い演芸にたとえれば、「反芸術」は漫才におけるボケとツッコミですが、「天命反転」はタモリの初期の言語脱構築芸ハナモゲラに相当します。ゼロの分解。だって三鷹天命反転住宅は決して、「トマソン」ではないわけですから。あのカラフルは、荒川が幼い頃に目の当たりにした名古屋の空襲の著しい悲しみの反転です。
おむすび → //光そぼろ\\
NAGISA Aimi / 渚 あいみ
〔プロフィール〕
こんにちは₍ ᐢ. .ᐢ ₎ 僕は渚あいみと申します。
アイドル・芸人・芸術家です。両性具有。
このたび、新宿眼科画廊のいちばん小さな部屋を6日間36000円で買いました。
写真と絵と漫画と文字そのほかを展示します。
よろしくお願いします₍ ᐢ. .ᐢ ₎
〔展示〕
2000 写真はがき展(井の頭公園の路上 / 吉祥寺)
2005 箱展示(ニヒル牛 / 西荻窪)
2006 写真展「いくら歩いても(旅の破片)」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2008 ミニ写真展「ともだち」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2008 「ワンダーウォールキャンペーン」(パレスチナ隔離壁 / ヨルダン川西岸地区)参加
2009 おゑかき展「かわいい!」(結構人ミルクホール / 千駄木)
2010 No.12 GARRELY & NIEVES BOOKS「ZINE LIBRARY #2」(No.12 GARRELY / 代々木上原)参加
2020 「てんしのどうくつ」(*氏宅 / 八王子)※個人宅でのプライベート展示
2023 渚あいみ展「アイドル」(デザインフェスタギャラリーWEST / 原宿)
2023 渚あいみ展「新宿眼科画廊を解体せよ!」(新宿眼科画廊 / 新宿)
※2023年以前は別名義
〔お墓まいり〕
2015 竹中労・英太郎お墓まいり(つつじが崎霊園 / 甲府)
2016 添田唖蝉坊・知道お墓まいり(小平霊園 / 小平)
2019 高田渡の焼き場まいり(多磨葬祭場 / 多摩)
ほか各種活動 多数
〔WEB-site〕
http://nagisaaimi.tokyo
〔Twitter〕
@nagisaaimi
〔Instagram〕
@nagisaaimi
〔note〕
https://note.com/nagisaaimi
作家・出演者 | 渚あいみ |
会場 | 新宿眼科画廊 (Shinjuku Ophthalmologist(Ganka) Gallery) |
住所 | 160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11 |
アクセス | 東新宿駅(都営大江戸線, 東京メトロ副都心線) 徒歩6分 新宿三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線, 副都心線, 都営新宿線) 徒歩7分 新宿駅(JR)東口 徒歩12分 |
会期 | 2023/07/28(金) - 08/02(水) |
時間 | 12:00-20:00(水曜 12:00-17:00) |
SNS | |
ウェブサイト |