植物を撮り始めたのは偶然からだった。しかし撮れば撮るほど植物をじっと見る時間が長くなり、植物は自分にとってどういう存在なのかを考え始めた。
写真家中平卓馬の「なぜ、植物図鑑か」の文中に、植物に対して以下の記述がある。「動物はあまりに生臭い、鉱物は初めから彼岸の堅牢さを誇っている。その中間にあるもの、それが植物である。(中略) 葉脈、樹液、それらはまだ我々の肉体に類似したものを残している。つまりそれは有機体なの だ。中間にいて、ふとしたはずみで、私の中にのめり込んでくるもの、それが植物だ。」
この一文を読み、同意する。ストレスがある時、よく散歩に行く。歩きながら、木の葉と皮を触る、草の匂いを嗅ぐ。そうすると、現実世界の土地に戻って、自分がまだ立っていることが感じられる。
隅から生き伸びる草の姿、織りなしている葉の姿、大地に根を張り立ち上がる木の姿、綻びる花の姿。世の中に人間が生きている様々な姿勢とどこかが似ていることを感じた。
それからは、身近な場所で植物の肖像を撮ることにした。自分と世界、自分の内心がどのように繋がっているのかを密かに味わいながら撮影している。
耿 一寧 / Geng Yining
Profile
中国遼寧省出身、東京在住
2023年 グループ展「The World Through Our Eyes」
2023年 グループ展「The World Through Our Eyes vol.2」
Instagram
@windflowerren
写真家中平卓馬の「なぜ、植物図鑑か」の文中に、植物に対して以下の記述がある。「動物はあまりに生臭い、鉱物は初めから彼岸の堅牢さを誇っている。その中間にあるもの、それが植物である。(中略) 葉脈、樹液、それらはまだ我々の肉体に類似したものを残している。つまりそれは有機体なの だ。中間にいて、ふとしたはずみで、私の中にのめり込んでくるもの、それが植物だ。」
この一文を読み、同意する。ストレスがある時、よく散歩に行く。歩きながら、木の葉と皮を触る、草の匂いを嗅ぐ。そうすると、現実世界の土地に戻って、自分がまだ立っていることが感じられる。
隅から生き伸びる草の姿、織りなしている葉の姿、大地に根を張り立ち上がる木の姿、綻びる花の姿。世の中に人間が生きている様々な姿勢とどこかが似ていることを感じた。
それからは、身近な場所で植物の肖像を撮ることにした。自分と世界、自分の内心がどのように繋がっているのかを密かに味わいながら撮影している。
耿 一寧 / Geng Yining
Profile
中国遼寧省出身、東京在住
2023年 グループ展「The World Through Our Eyes」
2023年 グループ展「The World Through Our Eyes vol.2」
@windflowerren
作家・出演者 | 耿一寧 |
会場 | TOTEM POLE PHOTO GALLERY (トーテムポールフォトギャラリー) |
住所 | 160-0004 東京都新宿区四谷4-22 第二富士川ビル 1F |
アクセス | 新宿御苑前駅(東京メトロ丸ノ内線)2出口 徒歩7分 曙橋駅(都営新宿線)A1出口 徒歩7分 新宿駅(JR)中央東口 徒歩19分 |
会期 | 2023/08/01(火) - 06(日) |
時間 | 12:00–19:00 |
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