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生田コレクション 鼓胴

国立歴史民俗博物館

2025/07/23(水) - 08/31(日)

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みどころ
・明治時代の数寄者と大正時代の研究者の親子二代によるコレクションです
・表面に施された蒔絵装飾の美しさと、文様に隠された意味をお楽しみください
・鼓胴内部の「鉋目(かんなめ)」に象徴される楽器製作技術に注目します

生田コレクションは、明治から大正期、ビール産業の草創に貢献した人物として知られる生田秀(1857-1906)と、その長男で鼓胴研究に勤しんだ生田耕一(筒哉、1882-1933)とが、二代にわたり収集した能楽関係コレクションです。能においては、小鼓・大鼓・太鼓・能管という性格の異なる四種の楽器が用いられますが、本コレクションの中核をなすのは小鼓胴、すなわち小鼓の本体にあたる音を共鳴させるための筒 92点です。能楽を代々家業とした家や大名家等に伝来した資料とは異なり、研究的な視点によって集められたため、流儀(流派)の好みに偏らず、室町時代から大正時代という幅広い制作年代の鼓胴を含む、系統だったコレクションである点に特色があります。

今回の特集展示では、音楽・楽器史、技術史、美術史の研究資料として高く評価されてきた生田コレクションから小鼓胴・大鼓胴・太鼓胴ほか主要な資料を展示します。鼓を構成する各部品や、鼓胴内部の鉋目に象徴される楽器製作技術、鼓胴表面に施された多彩な蒔絵装飾、さらにはコレクションの成立背景などを通じて、室町時代から江戸時代にかけて発展・興隆し、さらに近代に受け継がれて現在もなお伝統芸能として生き続ける能楽文化の一端を紹介します。


主な展示資料
生田コレクション 鼓胴 より
・菊唐草蒔絵小鼓胴
・真葛蒔絵小鼓胴
・源氏夕顔蒔絵小鼓胴
・桜花散蒔絵小鼓胴
・栗蒔絵大鼓胴
・紫陽花蒔絵太鼓胴
・能管 銘「鳳凰竹」
・桜花蒔絵鼓箱
・生田耕一・山崎楽堂著『皷筒之鑑定』わんや謡曲書肆、1917年(個人蔵)
・皷筒研究會著『鼓筒圖譜』能楽編輯所、1918 年(個人蔵)
など 約100点(一部個人蔵、その他すべて国立歴史民俗博物館蔵)

出典

会場国立歴史民俗博物館こくりつ れきし みんぞく はくぶつかん (National Museum of Japanese History, 국립 역사 민속 박물관, 国立历史民俗博物馆)
住所
285-8502
千葉県佐倉市城内町117
アクセス
京成佐倉駅(京成本線)南口 徒歩15分 またはバス(5分)
佐倉駅(JR総武本線, 成田線)北口よりバス(15分)
会期2025/07/23(水) - 08/31(日)
時間9:30-17:00
※入館は閉館30分前まで
休み7月28日(月)、8月4日(月)、5日(火)、18日(月)、25日(月)
※館内メンテナンス・悪天候等、諸般の理由により、開館日・開館時間等の変更、各種催し物を延期または中止する場合があります。最新の情報は館のホームページ及びSNSでご確認ください。
観覧料一般 600円
大学生 250円
高校生以下 無料
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場(16:00まで)できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
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