高度な文明が発達した中国古代では、すぐれた技術によってさまざまな文物がつくりだされ、それらには現代の眼にも斬新で刺激的なデザインの数々がほどこされました。わたしたちの感覚からはかけ離れているようにも思えるこうしたデザインは、いったいどのような思想のもとに生みだされてきたのでしょうか。
本展覧会では、泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)所蔵の青銅鏡の名品を中心として、中国古代の洗練されたデザイン感覚、その背景となった神話や世界観をご紹介していきます。そのうえで本展覧会では「動物/植物」「天文」「七夕」「神仙への憧れ」という主に4つの観点から、デザインの背景を読み解いていき、さらには日本美術に与えた影響についてもご紹介いたします。
みどころ
1. 世界屈指と称される住友コレクションの青銅器・青銅鏡から名品を選りすぐって公開。
中国古代のすぐれたデザイン感覚を心ゆくまでお楽しみいただけます。
2. デザインの背景にある物語、神話を丁寧に解説し、中国古代のデザインに秘められた謎にせまっていきます。
はじめはとっつきにくかった中国美術も、背景知識とともに見ることで一気に親しみやすく!
3. 中国古代に生まれた物語・デザインが、日本美術に受け継がれる様にも注目!
日本でもよく知られた七夕伝説も題材に取り上げ、季節感もありつつ、悠久の歴史を感じられる構成となっています。夏休みの自由研究にもぜひ!
4. 展覧会の関連行事も充実。
プラネタリウムとのコラボなど、これまでになかった新しい形で中国美術に親しむイベントを各種ご用意しています。近隣施設とも連携しながら、めずらしいテーマの展覧会を盛り上げていきます。
5. 京都本館のリニューアルにあわせ、新たな青銅器グッズも登場!
ほかでは手に入らないオリジナルグッズをゲットして、ぜひSNS等で発信してください。
展示構成
中国古代では空想上、実在のさまざまな動物たちがデザイン上に登場します。こうした動物たちは単なるモチーフではなく、天と地をつなげる媒介としての性質が与えられていました。この性質がベースとなって、鏡や画像石といった当時の文物の上で重要な役割を果たすようになります。そこには青々と生い茂る植物もあらわされ、「世界樹」の思想にも通ずるデザインが、古代人々の信仰する生命力の象徴として、動物たちとともに独創的な世界観をつくりあげていきます。
当時の人々にとっては、天文の知識は生活上に必要であるだけでなく、世界で起こるさまざまな出来事を前もって知るための技術でもありました。こうした性質は、その出現がよい出来事の前触れとされた獣たち──瑞獣──と関連しつつ、デザイン上にも表現されるようになります。日本でもよく知られた四神なども、こうした古代の天文学と密接にかかわるモチーフでした。
天文にかかわる物語としては、七夕伝説も外すことができません。牽牛と織女の恋物語は、不老不死をつかさどるとされる仙女、西王母とも関係しながら、死と再生をめぐる当時の人々の思いやイメージを反映していました。現代の日本にまで脈々と受け継がれている七夕伝説の源とイメージの変遷を、中国古代の鏡や画像石、さらには日本の近世・近代絵画も交えてご紹介します。
漢代では西王母の信仰が爆発的に流行したことが歴史書にも記されています。こうした傾向は不老不死の神仙に対する憧れが高まり、神仙思想が社会のなかで広まっていったことと関係しますが、そのトレンドは鏡の紋様にも大きく影響を与えています。さまざまな神仙があらわされ、所持した者に現世的な利益をもたらすことを銘文に謳う神獣鏡は、日本列島にも数多くもたらされ、古墳にも副葬されるようになります。重要文化財7面を含む館蔵の名品を中心に、その過程を追いかけます。
第1章 天地をつなぐ動物たち
第2章 生命のシンボル──聖なる樹のもとに
第3章 鏡に映る宇宙
第4章 西王母と七夕
第5章 神仙への憧れ、そして日本へ
本展覧会では、泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)所蔵の青銅鏡の名品を中心として、中国古代の洗練されたデザイン感覚、その背景となった神話や世界観をご紹介していきます。そのうえで本展覧会では「動物/植物」「天文」「七夕」「神仙への憧れ」という主に4つの観点から、デザインの背景を読み解いていき、さらには日本美術に与えた影響についてもご紹介いたします。
みどころ
1. 世界屈指と称される住友コレクションの青銅器・青銅鏡から名品を選りすぐって公開。
中国古代のすぐれたデザイン感覚を心ゆくまでお楽しみいただけます。
2. デザインの背景にある物語、神話を丁寧に解説し、中国古代のデザインに秘められた謎にせまっていきます。
はじめはとっつきにくかった中国美術も、背景知識とともに見ることで一気に親しみやすく!
3. 中国古代に生まれた物語・デザインが、日本美術に受け継がれる様にも注目!
日本でもよく知られた七夕伝説も題材に取り上げ、季節感もありつつ、悠久の歴史を感じられる構成となっています。夏休みの自由研究にもぜひ!
4. 展覧会の関連行事も充実。
プラネタリウムとのコラボなど、これまでになかった新しい形で中国美術に親しむイベントを各種ご用意しています。近隣施設とも連携しながら、めずらしいテーマの展覧会を盛り上げていきます。
5. 京都本館のリニューアルにあわせ、新たな青銅器グッズも登場!
ほかでは手に入らないオリジナルグッズをゲットして、ぜひSNS等で発信してください。
展示構成
中国古代では空想上、実在のさまざまな動物たちがデザイン上に登場します。こうした動物たちは単なるモチーフではなく、天と地をつなげる媒介としての性質が与えられていました。この性質がベースとなって、鏡や画像石といった当時の文物の上で重要な役割を果たすようになります。そこには青々と生い茂る植物もあらわされ、「世界樹」の思想にも通ずるデザインが、古代人々の信仰する生命力の象徴として、動物たちとともに独創的な世界観をつくりあげていきます。
当時の人々にとっては、天文の知識は生活上に必要であるだけでなく、世界で起こるさまざまな出来事を前もって知るための技術でもありました。こうした性質は、その出現がよい出来事の前触れとされた獣たち──瑞獣──と関連しつつ、デザイン上にも表現されるようになります。日本でもよく知られた四神なども、こうした古代の天文学と密接にかかわるモチーフでした。
天文にかかわる物語としては、七夕伝説も外すことができません。牽牛と織女の恋物語は、不老不死をつかさどるとされる仙女、西王母とも関係しながら、死と再生をめぐる当時の人々の思いやイメージを反映していました。現代の日本にまで脈々と受け継がれている七夕伝説の源とイメージの変遷を、中国古代の鏡や画像石、さらには日本の近世・近代絵画も交えてご紹介します。
漢代では西王母の信仰が爆発的に流行したことが歴史書にも記されています。こうした傾向は不老不死の神仙に対する憧れが高まり、神仙思想が社会のなかで広まっていったことと関係しますが、そのトレンドは鏡の紋様にも大きく影響を与えています。さまざまな神仙があらわされ、所持した者に現世的な利益をもたらすことを銘文に謳う神獣鏡は、日本列島にも数多くもたらされ、古墳にも副葬されるようになります。重要文化財7面を含む館蔵の名品を中心に、その過程を追いかけます。
第1章 天地をつなぐ動物たち
第2章 生命のシンボル──聖なる樹のもとに
第3章 鏡に映る宇宙
第4章 西王母と七夕
第5章 神仙への憧れ、そして日本へ
| 作家・出演者 | 上島鳳山, 尾竹竹坡, 佐治真理子, 久野彩子 |
| 会場 | 泉屋博古館東京 (Sen-Oku Hakukokan Museum Tokyo) |
| 住所 | 106-0032 東京都港区六本木1-5-1 |
| アクセス | 六本木一丁目駅(東京メトロ南北線)泉ガーデン1F出口 徒歩3分 神谷町駅(東京メトロ日比谷線)4b出口 徒歩10分 溜池山王駅(東京メトロ銀座線, 南北線)13番出口 徒歩10分 |
| 会期 | 2025/06/07(土) - 07/27(日) |
| 時間 | 11:00-18:00 ※金曜日は19:00まで開館 ※最終入館は閉館の30分前まで |
| 休み | 月曜日、7/22(火) ※ただし、7/21(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円 学生 600円 18歳以下 無料 障がい者手帳等をご呈示のかたはご本人および同伴者1名まで 無料 ※企画展・同時開催展の両方をご覧いただけます ※学生および18歳以下のかたは証明書の呈示が必要です |
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