3/18(火)より 日本画・石丸美緒里と、インスタレーション・上野悠河による二人展を開催いたします。
石丸は日本画の制作を通して、モティーフのとらえ方や画材の組み合わせ/配置による効果を探求すると同時に、現在の自身を取り囲む環境や生活をデフォルメした絵画として画面上に表現しています。
上野は現代音楽/美術への関心から1960〜70年代の美術史研究を経て、人や「もの」との相互作用に潜む複雑な問題を再考するために、「もの」の振る舞いや関係性、有限性に焦点を当てた作品を発表しています。
本展では、石丸の日本画作品と上野のインスタレーション作品との関係性から、個々の物性、方法論、不問律といったあらゆる二元論的差異を同居させることで起る反応を検証します。対照的なジャンルから呼びかけ合う二人の作家の感覚、展開をどうぞお楽しみください。
現代美術における対照的な場への特性―平面性と空間性とを比較するとき、互いを眺望・対峙・侵食し、組み入れあおうとする解釈はしばしば自ずから示唆される。それぞれ作家が独立に作品を計画・発表しつつも、(この二人展という)展示の全貌じたいが相互の関係性をメタフォリカルに演出してくれるものだ。逆説的にいえば、現代美術の内に枠組まれたジャンルや表現方法は、平面[ │ ]と空間[ □ ]の間にも生成され知覚される現象として、観測できるといえるのではないか。
本展では、作品とその関係性から、個々の物性、方法論、不問律といった差異を同居させることで起る反応を検証し、それら「ふたつの状態が重なりあったり、重なりが壊れたりする状態」を目指す。
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|アーティスト|
石丸 美緒里 Miori Ishimaru
日本画制作を通して、モティーフのとらえ方や画材の組み合わせ/配置による効果を探求すると同時に、現在の自身を取り囲む環境や生活をデフォルメした絵画として画面上に表現している。多様に解釈できる日本画材料のクラフト性に魅入られ、岩絵具や泥による効果、支持体(和紙等)の自作、そして近年は空間へのアプローチを積極的におこない、あくまで絵画表現の延長として三次元的造形をも巻き込んだ制作の中に「日本画」を見出しながら内省的な心情を描く。
近年の展示に、個展「タオルケット島より」(本で旅するVia/荻窪、東京)、「美しい時間」(ギャラリイK/京橋、東京)、「武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース 修了制作展」(佐藤美術館/東京)など。ドクメンタ 15における「栗林隆+Cinema Caravan」の関連企画「Kamiko workshop」(ルルハウス/ドイツ・カッセル)に参加。公募展の入選経験を積みつつ、武蔵野美術大学院修士課程日本画コース修了後はリアルイベントでの制作や設営、映像美術にも挑戦し、作家としての幅を広げている。
上野 悠河 Yuga Uéno
幼少期より続く現代音楽への関心から1960〜70年代の美術史研究を経て、現代における人間や「もの」の相互作用に潜む複雑な問題を再考するために、完璧な関与が難しい「対象」とその振る舞いや関係性、有限性に焦点を当てた作品を発表している。レディ・メイドの道具や機材、その機能を実際に利用し組み合わせたインスタレーション・アートを主軸に表現しているほか、ミュージシャン「Mus’c」(ムスク)としても活動。
近年の展示に、個展「ものたちは、歌い、蔑み、愛し合った」(千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷傳兵衛稲毛別荘/千葉)、「SICF23 EXHIBITION部門 受賞者展」 (スパイラル/青山, 東京)、「ZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT 2022」(象の鼻テラス/横浜)など。「ClafT(中央線芸術祭)」に2021年から参加・出展。また「SICF23」大巻伸嗣賞、「第二回ISAC国際作曲コンテスト」Special Prize (Special Mentioned)、「島村楽器 録れコン2022」グランプリなど、展示/受賞多数。
石丸は日本画の制作を通して、モティーフのとらえ方や画材の組み合わせ/配置による効果を探求すると同時に、現在の自身を取り囲む環境や生活をデフォルメした絵画として画面上に表現しています。
上野は現代音楽/美術への関心から1960〜70年代の美術史研究を経て、人や「もの」との相互作用に潜む複雑な問題を再考するために、「もの」の振る舞いや関係性、有限性に焦点を当てた作品を発表しています。
本展では、石丸の日本画作品と上野のインスタレーション作品との関係性から、個々の物性、方法論、不問律といったあらゆる二元論的差異を同居させることで起る反応を検証します。対照的なジャンルから呼びかけ合う二人の作家の感覚、展開をどうぞお楽しみください。
現代美術における対照的な場への特性―平面性と空間性とを比較するとき、互いを眺望・対峙・侵食し、組み入れあおうとする解釈はしばしば自ずから示唆される。それぞれ作家が独立に作品を計画・発表しつつも、(この二人展という)展示の全貌じたいが相互の関係性をメタフォリカルに演出してくれるものだ。逆説的にいえば、現代美術の内に枠組まれたジャンルや表現方法は、平面[ │ ]と空間[ □ ]の間にも生成され知覚される現象として、観測できるといえるのではないか。
本展では、作品とその関係性から、個々の物性、方法論、不問律といった差異を同居させることで起る反応を検証し、それら「ふたつの状態が重なりあったり、重なりが壊れたりする状態」を目指す。
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|アーティスト|
石丸 美緒里 Miori Ishimaru
日本画制作を通して、モティーフのとらえ方や画材の組み合わせ/配置による効果を探求すると同時に、現在の自身を取り囲む環境や生活をデフォルメした絵画として画面上に表現している。多様に解釈できる日本画材料のクラフト性に魅入られ、岩絵具や泥による効果、支持体(和紙等)の自作、そして近年は空間へのアプローチを積極的におこない、あくまで絵画表現の延長として三次元的造形をも巻き込んだ制作の中に「日本画」を見出しながら内省的な心情を描く。
近年の展示に、個展「タオルケット島より」(本で旅するVia/荻窪、東京)、「美しい時間」(ギャラリイK/京橋、東京)、「武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース 修了制作展」(佐藤美術館/東京)など。ドクメンタ 15における「栗林隆+Cinema Caravan」の関連企画「Kamiko workshop」(ルルハウス/ドイツ・カッセル)に参加。公募展の入選経験を積みつつ、武蔵野美術大学院修士課程日本画コース修了後はリアルイベントでの制作や設営、映像美術にも挑戦し、作家としての幅を広げている。
上野 悠河 Yuga Uéno
幼少期より続く現代音楽への関心から1960〜70年代の美術史研究を経て、現代における人間や「もの」の相互作用に潜む複雑な問題を再考するために、完璧な関与が難しい「対象」とその振る舞いや関係性、有限性に焦点を当てた作品を発表している。レディ・メイドの道具や機材、その機能を実際に利用し組み合わせたインスタレーション・アートを主軸に表現しているほか、ミュージシャン「Mus’c」(ムスク)としても活動。
近年の展示に、個展「ものたちは、歌い、蔑み、愛し合った」(千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷傳兵衛稲毛別荘/千葉)、「SICF23 EXHIBITION部門 受賞者展」 (スパイラル/青山, 東京)、「ZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT 2022」(象の鼻テラス/横浜)など。「ClafT(中央線芸術祭)」に2021年から参加・出展。また「SICF23」大巻伸嗣賞、「第二回ISAC国際作曲コンテスト」Special Prize (Special Mentioned)、「島村楽器 録れコン2022」グランプリなど、展示/受賞多数。
作家・出演者 | 石丸美緒里, 上野悠河 |
会場 | KOMAGOME1-14 cas |
住所 | 170-0003 東京都豊島区駒込1-14-6 東京スタデオ 1F |
アクセス | 駒込駅(JR山手線)南口 徒歩3分 駒込駅(東京メトロ南北線)3番出口 徒歩3分 ※JR山手線の南口は階段上の北口改札を出て左になります。階段下の改札は「東口」になりますので、ご注意ください。 |
会期 | 2025/03/18(火) - 30(日) |
時間 | 12:00-19:00 |
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