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LA「ZAICOPASS」

NADiff a/p/a/r/t

2025/02/22(土) - 28(金)

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缶詰ドローイングBAR「カントトモキチトリキドーザン」(DAILY SUPPLY SSS、2024)
缶詰ドローイングBAR「カントトモキチトリキドーザン」(DAILY SUPPLY SSS、2024)
NADiff(ナディッフ)は1996年、新しいアートの普及・拡散をコンセプトとして発足したブランドです。現在は、美術館内に併設されたミュージアムショップ(※)として、広くアート好きの方々に親しまれ、近年では大型企画展とのコラボレーションも積極的に行っています。

この度、表参道の店舗時代から長年コアなアート好きの方々に愛されてきた「NADiff a/p/a/r/t」の3月閉店(最終日は後日告知)を前に、クロージング企画を盛大に開催します。

第1弾は、小田桐奨と中嶋哲矢の「L PACK.」 と、昨年AGAIN-STから新たに生まれ変わった、彫刻を考えるグループ「SCREWDRIVER」とのイベントユニット「LA」による「ZAICOPASS」を開催。本イベントでは〈在庫〉をテーマとし、大量の作品とグッズでNADiff a/p/a/r/t の店内を埋め尽くします。

2月23日(日)には、工具でオレンジを絞り、カクテル “スクリュードライバー” をつくり出す、缶詰ドローイングBARのほか、イベント最終日の28日(金)には「LA」のイベント恒例の彫刻おでん屋台が恵比寿に登場、フィナーレを賑やかに盛り上げます。 ぜひ NADiff a/p/a/r/t、約17年間の最後の機会にお立ち会いください。

また現在、NADiff a/p/a/r/t店頭にて、洋書SALEを開催中です。対象商品は通常価格から50%OFF、更に70%OFFのSpecial Priceコーナーもあります。この機会にあわせてご覧下さい。

※東京都現代美術館(NADiff contemporary)、東京都写真美術館(NADiff BAITEN)、京都市京セラ美術館(ART RECTANGLE KYOTO)カッコ内はショップ名


アーティストステートメント
我々のことをアイツらが不良在庫と呼んでいるのは、うすうす感づいていた。確かに最近はどんどん出てくる新製品に押され気味で、ジリ貧になっていた。いつか本気を出しさえすれば、またひと花咲かせられるはずだと思い込もうとしていたが、そろそろここらへんで一区切りつける時期なのかもしれない。とはいえ、我々にも意地がある。在庫を破棄するのは忍びない。いっそのこと在庫〈ZAICO〉を別の場所に転送〈PASS〉しよう。転送した先で、不良在庫は新たなる資産へと転生するかもしれない。我々の団体戦は、無限に続く撤退戦を避けて、新たなる世界戦を目指すのだ。

プロフィール
SCREWDRIVER 彫刻の制度や彫刻教育のあり方を見つめ直してきた、石崎尚、小山麻子、冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴からなるグループAGAIN-STが解散し、新たにSCREWDRIVERへと生まれ変わった。AGAIN-ST時代よりも肩の力を抜き、彫刻と彫刻以外のものの「間(あわい)」に目を向け活動している。


◆SCREWDRIVER メンバー

冨井大裕 美術家。1973年新潟県生まれ。1999年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。現在、武蔵野美術大学教授。活動初期の石膏による小さな人型の作品を経て、スーパーボール、クリップ、鉛筆、ハンマーなど、多種多様な既製品を用いて立体作品を構築する作品スタイルへと移行。並べる、重ねる、束ねる、折り曲げるといったシンプルな手法によって、既製品を本来の意味や機能から解放し、彫刻のあり方を探求し続けている。

深井聡一郎 彫刻家。1973年東京都生まれ。1999年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。現在、東北芸術工科大学教授・研究科長、やまがたクリエイティブシティーセンターQ1 ディレクター、famAA 共同オーナー。美術と工芸の間にある隔たりについて考えながら、陶を素材に彫刻を作っている。近年作品を床に置かず吊ることが多い。

藤原彩人 彫刻家。1975年京都府生まれ、栃木県出身。2003年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了。現在、東京造形大学美術学科彫刻専攻領域准教授、宇都宮大学共同教育学部非常勤講師。「人の形」を表現の支持体とし、相似的な視点から循環や流動をテーマに、人間と自然、物質と空間、光と影、軸と周囲といった様々なつながりや関係性を、現代の事象と照らし合わせ、陶素材を用い「像/彫刻」にしている。

保井智貴 彫刻家。1974年ベルギー・アントワープ生まれ。2001年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現在、武蔵野美術大学教授。乾漆や螺鈿(らでん)など日本の伝統技術を用いた彫刻作品を発表。忙しない現代社会のなかで、人間がつくり出す穏やかな瞬間に目を向け、その佇まいや空気感を内包するような人物彫刻を通して、自然の本質を表現することを試みている。

石崎尚 愛知県美術館学芸員。1977年東京都三鷹市生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。専門は近現代彫刻史と日本の戦後美術。

小山麻子 アートディレクター / グラフィックデザイナー。1987年神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2019年よりフリーランス。企業ブランディング、CI、VI、商品パッケージ、エディトリアル、広告などグラフィックデザインを軸に活動。JAGDA会員。

L PACK. 小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット。アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断しながら、最小限の道具と現地の素材を臨機応変に組み合わせ、新しい風景をつくるプロジェクトや作品発表を行う。

LA AGAIN-STが解散しSCREWDRIVERに転生したあとも、相変わらずフード&スカルプチャーをテーマに、お声がかかった先でイベントを展開中。ロサンゼルスとは特に関係がない。


イベント詳細
LA 「ZAICOPASS」
展示期間|2025年2月22日(土)~2月28日(金)12:00~20:00
2月23日(日)缶詰ドローイングBAR “SCREWDRIVER” 15:00~20:00
2月28日(金)彫刻おでん屋台 “LA” 15:00~20:00
会場|NADiff a/p/a/r/t 1階
住所|東京都渋⾕区恵⽐寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL|03-3446-4977

出典

作家・出演者LA
会場NADiff a/p/a/r/tなでぃっふ あぱーと (ナディッフ アパート)
住所
150-0013
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
アクセス
恵比寿駅(JR, 東京メトロ日比谷線)東口 徒歩7分
会期2025/02/22(土) - 28(金)
時間12:00-20:00
休み月曜日
※祝日の場合は翌日火曜日休み
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