青木は自らの身体を事物に見立てたセルフポートレートで作品を制作している写真作家であり
写真にカビを発生させる独自技法を用いて表現を行なっています。
今回の展示では、「手」と「影」、そして「AI」をモチーフに作品を展開。
タイトルの「Near Real」は、実際のタイムラインからわずかにずらすことで生放送の臨場感を保つ技術を指します。
この微妙なズレは、虚実が入り混じる現代社会を象徴しています。
生成AIの進化により、フェイク画像のクオリティが劇的に向上し、現実と虚構の境界が曖昧になりました。
日常生活でもAIへの依存が増え、現実と仮想が曖昧なまま進んでいる状況をテーマにしています。
作品では、手に映像を投影し、強烈な影を生み出しています。
映像にはAIで生成した「世界各国のおもちゃのパッケージ」を使用しています。
これは平和の象徴であると同時に、戦争や紛争で命を奪われる子どもたちへのオマージュでもあります。
SNSは現代のコミュニケーションツールとして不可欠となりましたが、これほどまでに殺戮のイメージを無防備に流すツールがかつて存在したでしょうか。私も大きなショックを受けました。
さらに、その殺戮のイメージですらフェイクであり、戦争のプロパガンダだと主張する人々もいて、情報は混沌としています。もし子どもたちの死が現実でないなら、それは喜ばしいことです。
しかし、この事実を忘れてはならないと思い、作品に取り入れました。
AIで生成した映像は、あえてデジタル合成ではなく皮膚に直接、プロジェクターで投射することで、
仮想と現実の境界を曖昧にする表現を試みました。
また、生成AIの仮想世界と現実に生えた「カビ」を対比させ、虚構と現実が交わる地点を探求しています。
アンディ・ウォーホルが大衆文化と芸術の境界を曖昧にしたように、私もAI技術と現実世界を融合させ、
現代社会の曖昧さを表現しています。
影が立体的に見えることで、意志を持った存在のように錯覚させる効果も興味深く感じました。
カビに覆われた景色に身を委ねながら、無垢な命が危険にさらされる現実と、
日常の中に潜む混沌について深く思いを巡らせていただければ幸いです。
AOKI Daiyuu / 青木 大祐
〔プロフィール〕
1974年生まれの写真家 東京を拠点に活動
2018 東京綜合写真専門学校卒業
〔主なグループ展〕
2017 JPS展(東京都写真美術館 / 東京)
2018 卒業選抜展(ニコンプラザ新宿 THE GALLERY / 東京)
2019「バウハウスへの眼差しEXPERIMENTS」深川雅文氏キュレーション(日吉 Gallery Forest / 神奈川)
出品作家 : 伊奈英次、倉谷拓朴、相模智之、進藤環、竹下修平、原美樹子(Gallery Forest / 神奈川)
〔主な個展〕
2018「青木大祐展/モック」タカザワケンジ氏ディレクション(IG Photo Gallery / 東京)
2019「Eye Wear Mold」Talk Event インベカヲリ★ × 青木大祐(America-Bashi Gallery / 東京)
2020「アブソーバー Absorber」インスタライブ hyperneko × 青木大祐 (新宿眼科画廊 / 東京)
2021「ヤヌス JANUS」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022「ヴァニタシズム vanitasism」(新宿眼科画廊 / 東京)
2023「at hand」(新宿眼科画廊 / 東京)
〔その他〕
2024「都築響一 スナック芸術丸/70回記念」にゲスト出演(dommune / 東京)
2024「Outsider Photography in Japan 発売記念 都築響一 トークイベント」に登壇(書泉グランデ / 東京)
〔受賞歴〕
2017 JPS展ヤングアイ部門日本写真家協会会長賞受賞
2021 第1回 IWPA受賞(写真評論家 打林俊氏選)
〔書籍〕
2024 「ゆびさきのこい Outsider Photography in Japan 」都築響一 編(ケンエレブックス)
https://amzn.to/4dTnfVR
https://kenelephant.co.jp/books/posts/44754/
〔WEB-site〕
https://daokis.com
〔X(Twitter)〕
@daiyuuaoki
〔Instagram〕
@daiyuuaoki
写真にカビを発生させる独自技法を用いて表現を行なっています。
今回の展示では、「手」と「影」、そして「AI」をモチーフに作品を展開。
タイトルの「Near Real」は、実際のタイムラインからわずかにずらすことで生放送の臨場感を保つ技術を指します。
この微妙なズレは、虚実が入り混じる現代社会を象徴しています。
生成AIの進化により、フェイク画像のクオリティが劇的に向上し、現実と虚構の境界が曖昧になりました。
日常生活でもAIへの依存が増え、現実と仮想が曖昧なまま進んでいる状況をテーマにしています。
作品では、手に映像を投影し、強烈な影を生み出しています。
映像にはAIで生成した「世界各国のおもちゃのパッケージ」を使用しています。
これは平和の象徴であると同時に、戦争や紛争で命を奪われる子どもたちへのオマージュでもあります。
SNSは現代のコミュニケーションツールとして不可欠となりましたが、これほどまでに殺戮のイメージを無防備に流すツールがかつて存在したでしょうか。私も大きなショックを受けました。
さらに、その殺戮のイメージですらフェイクであり、戦争のプロパガンダだと主張する人々もいて、情報は混沌としています。もし子どもたちの死が現実でないなら、それは喜ばしいことです。
しかし、この事実を忘れてはならないと思い、作品に取り入れました。
AIで生成した映像は、あえてデジタル合成ではなく皮膚に直接、プロジェクターで投射することで、
仮想と現実の境界を曖昧にする表現を試みました。
また、生成AIの仮想世界と現実に生えた「カビ」を対比させ、虚構と現実が交わる地点を探求しています。
アンディ・ウォーホルが大衆文化と芸術の境界を曖昧にしたように、私もAI技術と現実世界を融合させ、
現代社会の曖昧さを表現しています。
影が立体的に見えることで、意志を持った存在のように錯覚させる効果も興味深く感じました。
カビに覆われた景色に身を委ねながら、無垢な命が危険にさらされる現実と、
日常の中に潜む混沌について深く思いを巡らせていただければ幸いです。
AOKI Daiyuu / 青木 大祐
〔プロフィール〕
1974年生まれの写真家 東京を拠点に活動
2018 東京綜合写真専門学校卒業
〔主なグループ展〕
2017 JPS展(東京都写真美術館 / 東京)
2018 卒業選抜展(ニコンプラザ新宿 THE GALLERY / 東京)
2019「バウハウスへの眼差しEXPERIMENTS」深川雅文氏キュレーション(日吉 Gallery Forest / 神奈川)
出品作家 : 伊奈英次、倉谷拓朴、相模智之、進藤環、竹下修平、原美樹子(Gallery Forest / 神奈川)
〔主な個展〕
2018「青木大祐展/モック」タカザワケンジ氏ディレクション(IG Photo Gallery / 東京)
2019「Eye Wear Mold」Talk Event インベカヲリ★ × 青木大祐(America-Bashi Gallery / 東京)
2020「アブソーバー Absorber」インスタライブ hyperneko × 青木大祐 (新宿眼科画廊 / 東京)
2021「ヤヌス JANUS」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022「ヴァニタシズム vanitasism」(新宿眼科画廊 / 東京)
2023「at hand」(新宿眼科画廊 / 東京)
〔その他〕
2024「都築響一 スナック芸術丸/70回記念」にゲスト出演(dommune / 東京)
2024「Outsider Photography in Japan 発売記念 都築響一 トークイベント」に登壇(書泉グランデ / 東京)
〔受賞歴〕
2017 JPS展ヤングアイ部門日本写真家協会会長賞受賞
2021 第1回 IWPA受賞(写真評論家 打林俊氏選)
〔書籍〕
2024 「ゆびさきのこい Outsider Photography in Japan 」都築響一 編(ケンエレブックス)
https://amzn.to/4dTnfVR
https://kenelephant.co.jp/books/posts/44754/
〔WEB-site〕
https://daokis.com
〔X(Twitter)〕
@daiyuuaoki
〔Instagram〕
@daiyuuaoki
作家・出演者 | 青木大祐 |
会場 | 新宿眼科画廊 (Shinjuku Ophthalmologist(Ganka) Gallery) スペースS |
住所 | 160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11 |
アクセス | 東新宿駅(都営大江戸線, 東京メトロ副都心線) 徒歩6分 新宿三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線, 副都心線, 都営新宿線) 徒歩7分 新宿駅(JR)東口 徒歩12分 |
会期 | 2024/11/08(金) - 13(水) |
時間 | 12:00-20:00(水曜日 12:00-17:00) |
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