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白髪一雄 金山明:プラス・マイナス 生誕100周年記念展 Kazuo Shiraga & Akira Kanayama: Plus-Minus - A Centennial Exhibition

Fergus McCaffrey Tokyo

2024/10/03(木) - 12/28(土)

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Installation views of ‘Kazuo Shiraga & Akira Kanayama: Plus-Minus ’, at Fergus McCaffrey Tokyo, 2024. Photo by Ryuichi Maruo. Courtesy of Fergus McCaffrey.
Installation views of ‘Kazuo Shiraga & Akira Kanayama: Plus-Minus ’, at Fergus McCaffrey Tokyo, 2024. Photo by Ryuichi Maruo. Courtesy of Fergus McCaffrey.
「君(金山)は君でな、なんか冷たい抽象が好きらしいから、極端にそれやっていったらどうや」と。「僕は熱い抽象が好きやから、熱い抽象の方へ極端に行こう」って二人で約束して、「お前はこっち、わしはこっちや」というような感じでね。それで「プラス・マイナス」っていう理論を僕が勝手に作ってね。
白髪一雄

ファーガス・マカフリー東京は、金山明(1924-2006)によるロボット、白髪一雄(1924-2008)の足による革新的な絵画を展示する、ともに具体美術協会の会員でもあった、両作家の生誕100周年記念展を開催します。「プラス・マイナス」展は「これまでにないものを創れ」という具体のモットーを体現する、独自性と革新性に満ちた、絵画手法にスポットライトを当てます。金山と白髪は尼崎に生まれ、幼馴染でした。ともに芸術家を志し1940年代に芸術論を学んだのち、1952年前衛美術グループ「0会」を設立します(他創立メンバーに村上三郎、田中敦子も追って参加)。1954年に出展された、金山の還元的でモンドリアンを思わせる幾何学的な線と、指と足を使った白髪の初期絵画は、白髪の言う「プラス・マイナス」の芸術哲学を導き出していきます。

金山のミニマリズム的コンセプチュアリズムと白髪のマキシマリズム的表現主義の前衛性は、1955年初めに吉原治良の目に留まり、両作家は村上三郎、田中敦子とともに、具体美術家協会に招かれました。その後0会の元メンバーたちは、1955年から57年にかけて野外や舞台でインタラクティブ・アートやパフォーマンス・アートを探求し、急速に具体を代表する存在となっていきます。

1955年具体に参加する以前に、両作家の絵画の成熟したスタイルは形成されていました。1957年頃から具体内での活動で絵画が前面に出るようになると、金山は作家の身振りを取り除くことに焦点を当て続け、対して白髪はそれを強調していきます。白髪は1956年にロープに揺られながら足で描く最初の大作絵画を発表。金山は1957年、ペンや絵の具を入れ穴を開けた缶を取り付けた子供用のラジコンを使用し、最初の機械的な絵画を発表しました。

出典

作家・出演者金山明, 白髪一雄
会場Fergus McCaffrey Tokyoふぁーがす まかふりー とうきょう (ファーガス・マカフリー東京)
住所
107-0061
東京都港区北青山3-5-9
アクセス表参道駅(東京メトロ千代田線, 銀座線, 半蔵門線, JR常磐線)A3口 徒歩5分
会期2024/10/03(木) - 12/28(土)
時間11:00-19:00
休み日曜日、月曜日
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