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オーガスタス・ジョンとその時代 —松方コレクションから見た近代イギリス美術

国立西洋美術館

2024/10/05(土) - 2025/02/11(火)

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ジョン・シンガー・サージェント《坐る若者の習作》 1895年 転写リトグラフ、紙 旧松方コレクション 国立西洋美術館
ジョン・シンガー・サージェント《坐る若者の習作》 1895年 転写リトグラフ、紙 旧松方コレクション 国立西洋美術館
ラファエル前派の系譜、あるいは唯美主義や象徴主義などとの関係から紹介されることの多い世紀転換期のイギリス美術ですが、フランスの近代絵画の発展に触発されつつ、若い画家たちが新たな制作環境を生み出そうと模索したさまざまな動きが起きています。画壇を統べるロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに対抗して1886年に設立されたニュー・イングリッシュ・アート・クラブ、その保守化に対して1911年に結成されたカムデン・タウン・グループ、あるいはコーンウォールの漁村に芸術家コロニーを形成したニューリン派。そこには、印象派やポスト印象派に対する応答、そしてロンドンの急速な都市化や工業化とこれに対する反動を見ることができるでしょう。

オーガスタス・ジョン(1878-1961)はこうした動きと交差しつつ、イギリス画壇で独自の位置を占めたウェールズ出身の画家です。卓越したデッサン力と大胆な色彩、さらにボヘミアン的生活から着想した題材などによって、第一次世界大戦前には、最も革新的な画家として若い芸術家たちの注目と期待を集めます。また、素描の名手として知られ、繊細な線でモデルの特徴を的確にとらえた肖像素描や、時にユーモラスともいえる素朴で空想的な習作などを残しました。20世紀後半には急速に忘れられますが、イギリス最初のポスト印象派に数えられています。

1916-1918年のロンドン滞在中に美術品収集を始めた松方幸次郎(1866-1950)のコレクションには、こうした画家たちの作品が多数含まれていました。本小企画では、松方コレクションより、オーガスタス・ジョンの初期の素描を中心に、同時代の画家たちの素描や版画、油彩画も加えた展示をおこない、世紀転換期イギリスの多彩な芸術動向や人的ネットワークの広がりに光をあてます。

出典

作家・出演者オーガスタス・エドウィン・ジョン, ジョン・シンガー・サージェント, ウォルター・リチャード・シッカート
会場国立西洋美術館こくりつ せいよう びじゅつかん (The National Museum of Western Art, Tokyo, 국립서양미술관, 国立西洋美术馆)
住所
110-0007
東京都台東区上野公園7-7
アクセス
上野駅(JR)公園口出口 徒歩1分
京成上野駅(京成電鉄) 徒歩7分
上野駅(東京メトロ銀座線, 日比谷線) 徒歩8分
会期2024/10/05(土) - 2025/02/11(火)
時間9:30-17:30
※会期中、金・土は21:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休み月曜日、10月15日[火]、11月5日[火]、12月28日[土]-2025年1月1日[水・祝]、1月14日[火]
※ただし、10月14日[月・祝]、11月4日[月・休]、2025年1月13日[月・祝]、2月10日[月]、2月11日[火・祝]は開館
観覧料一般 500円
大学生 250円
高校生以下及び18歳未満、65歳以上 無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
心身に障害のある方及び付添者1名 無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)
※本展は常設展の観覧券または企画展「モネ 睡蓮のとき」(10月5日[土]~2025年2月11日[火・祝])観覧当日に限り、同展観覧券でご覧いただけます。
※10月13日[日]、11月10日[日]、12月8日[日]、2025年1月12日[日]、2月9日[日]は本展及び常設展は観覧無料(Kawasaki Free Sunday)
※11月3日[日・祝]は本展及び常設展は観覧無料(文化の日)
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