s+arts(スプラスアーツ)より、前澤妙子 個展「宇宙少年少女 – Anti Gravity」の開催をご案内申し上げます。
前澤妙子は、自然の中で育った幼い頃からの記憶と今に至るまでに出会った物語や体験を制作モチーフに、幼少の頃に手にしたモノの感覚を思い出しながら、それを様々な画材に置き換えて作品制作を行っています。生まれ育った故郷や自然の中で拾い集めたものの感覚と、絵本や漫画、アニメーション等からの影響をかけ合わせ、独自の世界観を構築しながらミクストメディアで作り出される前澤の作品は、国内外で評価が高く、アジア圏から欧米まで様々な国で作品発表の場を広げ、精力的に制作活動をしている作家です。
制作の際には、まず手を動かすという前澤は、自身が綺麗だと感じる色を支持体に垂らし、線を走らせ思いを込めます。初めて見つけたもの、触ったものの感触やその時の感情を思い出しながら、描くための画材を集め、指の覚えている感覚でミクストメディアを画面に垂らしていくと、浮かび上がる染みが、少しずつ目の前で形となってくると彼女は話します。記憶を辿りながら、出てきた形が何なのか、理由を探るようにして手を動かすことで、大切にしている場所や生き物、存在し続けている感覚が作品となって形成されるのです。
「人が生まれた時から影響を受けている“重力”からの解放をイメージし、
宇宙船や未知の世界に住む様々な生き物を描きました。
記憶の世界から造りだした宇宙船により、
重圧や様々な困難を乗り越え行きたい場所に辿り着けるよう
心が何処へでも行けるようなイメージが生み出せたらと思います。」--- 前澤妙子
本展「宇宙少年少女 – Anti Gravity」では、心の解放を軸に、日常に起こる様々な困難を乗り越えられる力を宇宙船に見立て、自分の行きたい場所、想い描いている所へ行けるようなイメージで様々な物語を作品に描きました。メインとなる作品“Anti Gravity”は、道が一本しかないような山道に時々現れる、土砂崩れを防ぐためのコンクリートの山肌を幼少の頃に見て、山がそのまま宇宙船になって飛んでいってしまいそうと思った前澤の記憶から生まれました。自身の抽象表現と掛け合わせ、砦のような建物と共に、山全体が生き物のように飛んでいるような印象を受けます。山や雨をモチーフとすることが多い前澤の作品は、これまで、青や緑の色彩が多く使われていましたが、今回は、四季の中で山を違う表情に染める紅葉を彷彿させるような、赤い印象の作品が多く見受けられます。そこには、鮮やかな気持ちで心を高揚させるような色を作品に使いたかったという前澤の想いが込められています。
「自分の記憶の中の物語を紡いでいきたい」と語る前澤の作品は、様々な素材が、彼女の技術と感性と、そして想像力が合わさることで、自然の力強さと美しさを感じられる独特の世界観を表現しています。また、モチーフの他に背景にも様々な仕掛けや愛らしさが散りばめられ、鑑賞者に驚きと楽しみを与えてくれるでしょう。人それぞれが根底で内包している様々な感情の源や安心感など、忘れてはいけない感覚を繋ぎ止めるきっかけになればと自身の作品に願う前澤妙子の新作群を是非ご高覧ください。
前澤妙子は、自然の中で育った幼い頃からの記憶と今に至るまでに出会った物語や体験を制作モチーフに、幼少の頃に手にしたモノの感覚を思い出しながら、それを様々な画材に置き換えて作品制作を行っています。生まれ育った故郷や自然の中で拾い集めたものの感覚と、絵本や漫画、アニメーション等からの影響をかけ合わせ、独自の世界観を構築しながらミクストメディアで作り出される前澤の作品は、国内外で評価が高く、アジア圏から欧米まで様々な国で作品発表の場を広げ、精力的に制作活動をしている作家です。
制作の際には、まず手を動かすという前澤は、自身が綺麗だと感じる色を支持体に垂らし、線を走らせ思いを込めます。初めて見つけたもの、触ったものの感触やその時の感情を思い出しながら、描くための画材を集め、指の覚えている感覚でミクストメディアを画面に垂らしていくと、浮かび上がる染みが、少しずつ目の前で形となってくると彼女は話します。記憶を辿りながら、出てきた形が何なのか、理由を探るようにして手を動かすことで、大切にしている場所や生き物、存在し続けている感覚が作品となって形成されるのです。
「人が生まれた時から影響を受けている“重力”からの解放をイメージし、
宇宙船や未知の世界に住む様々な生き物を描きました。
記憶の世界から造りだした宇宙船により、
重圧や様々な困難を乗り越え行きたい場所に辿り着けるよう
心が何処へでも行けるようなイメージが生み出せたらと思います。」--- 前澤妙子
本展「宇宙少年少女 – Anti Gravity」では、心の解放を軸に、日常に起こる様々な困難を乗り越えられる力を宇宙船に見立て、自分の行きたい場所、想い描いている所へ行けるようなイメージで様々な物語を作品に描きました。メインとなる作品“Anti Gravity”は、道が一本しかないような山道に時々現れる、土砂崩れを防ぐためのコンクリートの山肌を幼少の頃に見て、山がそのまま宇宙船になって飛んでいってしまいそうと思った前澤の記憶から生まれました。自身の抽象表現と掛け合わせ、砦のような建物と共に、山全体が生き物のように飛んでいるような印象を受けます。山や雨をモチーフとすることが多い前澤の作品は、これまで、青や緑の色彩が多く使われていましたが、今回は、四季の中で山を違う表情に染める紅葉を彷彿させるような、赤い印象の作品が多く見受けられます。そこには、鮮やかな気持ちで心を高揚させるような色を作品に使いたかったという前澤の想いが込められています。
「自分の記憶の中の物語を紡いでいきたい」と語る前澤の作品は、様々な素材が、彼女の技術と感性と、そして想像力が合わさることで、自然の力強さと美しさを感じられる独特の世界観を表現しています。また、モチーフの他に背景にも様々な仕掛けや愛らしさが散りばめられ、鑑賞者に驚きと楽しみを与えてくれるでしょう。人それぞれが根底で内包している様々な感情の源や安心感など、忘れてはいけない感覚を繋ぎ止めるきっかけになればと自身の作品に願う前澤妙子の新作群を是非ご高覧ください。
作家・出演者 | 前澤妙子 |
会場 | s+arts (スプラスアーツ) |
住所 | 106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F |
アクセス | 六本木駅(東京メトロ日比谷線)2番口 徒歩8分 六本木駅(都営大江戸線)7番口 徒歩9分 乃木坂駅(東京メトロ千代田線, 小田急小田原線)6番口 徒歩9分 |
会期 | 2024/09/27(金) - 10/12(土) |
時間 | 12:00-19:00(最終日17:00まで) |
休み | 日曜日、月曜日、火曜日 |
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