パリを拠点に活動する松谷武判(1937-)は、60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理(きめ)、存在感に生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきました。1960年代に当時の新素材であるボンドを使って有機的フォルムを生み出す作品で具体美術協会の第2世代の作家として頭角を現した松谷は、1966年に渡仏。パリを拠点に版画制作に取り組み独自の有機的フォルムによる空間表現を深め、やがて幾何学的な色面による表現に移行します。のち改めてボンドによる有機的フォルムに鉛筆の黒鉛を重ねた作品で独自の境地をひらきます。2017年のヴェネチアビエンナーレ、2019年のパリ ポンピドゥー・センターでの回顧展など、近年国際的な高い評価を得ています。キャンバスや紙、ボンドや黒鉛など、作品を構成するさまざまな物質が示す表情に生身の身体と五感で対峙することで生み出される松谷の作品、その豊かな多様性は、見る者を魅了してやみません。本展は、初期から現在までの作品、資料、映像などによって長きにわたる活動の全貌を紹介するとともに、その広い射程を今日的視点から検証します。
作家・出演者 | 松谷武判 |
会場 | 東京オペラシティ アートギャラリー (Tokyo Opera City Art Gallery) |
住所 | 163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 3F |
アクセス | 初台駅(京王新線)東口 徒歩5分 |
会期 | 2024/10/03(木) - 12/17(火) |
時間 | 11:00-19:00 ※入場は18:30まで |
休み | 月曜日、10/15(火)、11/5(火) ※ただし、10/14(月)、11/4(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,600円 大・高生 1,000円 中学生以下 無料 障害者手帳等をお持ちの方および付添1名 無料 ※同時開催「抽象の小径|収蔵品展081 寺田コレクションより」「project N 96 ナカバヤシアリサ」の入場料を含みます。 |
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