刊行からわずか15年で、累計発行部数900万部を越える金字塔を打ち立てた絵本「だるまさん」シリーズ。作者・かがくいひろしは50歳にして遅咲きの絵本作家デビューを果たすや、驚異的なスピードで16作品を次々と描きあげ、54歳で世を去りました。その間、わずか4年。まさに彗星のごとく絵本界を駆けぬけた作家でしたが、実は彼が特別支援教育のベテラン教員であったこと、『だるまさんが』をはじめとする絵本が、障がい児教育の現場経験から生み出されたものであることはあまり知られていません。没後初めて彼の軌跡をふりかえる本展では、絵本原画やアイデアノートとともに、教員時代に手がけた教材や人形劇の貴重な記録をひもとき、今この瞬間にも日本中の子ども達を笑顔にし続けているかがくい絵本のルーツに迫ります。
みどころ
絵本16作品 すべての原画を展示
絵本作家として活動したのはわずか4年だけでしたが、かがくいの中にはアイデアが溢れるほどに詰まっていました。4年間でなんと16作品(没後刊行含む)、驚異的なスピードで描き、世に送り出した絵本は、どれ一つ絶版になることなく、今も読み継がれています。
「だるまさん」シリーズの続編も! 未完作品を一挙公開
「あと3年は(絵本にできる)ネタがあるよ」と語っていたかがくい。だるまさんやまくらのせんにん続編をはじめ、数々のおもしろい構想をラフ・習作としてのこしています。会場でしか目にすることができない未完の絵本の卵たちに、会いに来てください。
絵本のルーツ 〜かがくい先生の横顔、教員時代の資料〜
かがくいは特別支援学校の先生でした。28 年間にわたり、様々な障がいのある子どもたちと過ごすなかで、どうやったら興味をもつか、笑ってくれるか、懸命に考え、工夫を凝らした教材をつくりました。動くものに興味を示す子が多いことに気づき、人形劇も手がけました。
言葉のない子でも笑いだすかがくいの絵本には、障がい児教育の現場で積み上げられた実感や想いが詰まっているのです。
展覧会では、奇跡的に残っていた教員時代の資料や映像をひもとき、かがくい先生の横顔と絵本のルーツに迫ります。
創作の後景 〜81冊のアイデアノート、家族へのまなざし〜
かがくいは、いつもノートやスケッチブックを持ち歩き、興味を魅かれたものやアイデア、予定や雑記など、何でもメモする人でした。こうしたメモのいくつかを組み合わせ、ラフを描きながら構想を練り、絵本に仕上げていったのです。のこされた81冊のアイデアノートから、かがくいの頭の中をのぞいてみましょう。
かがくい絵本に出てくるのは、やかん、みみかき、布団、食べ物といった、身のまわりにあるものばかりです。座布団やスリッパを見ていると動き出しちゃう…そんな見立ての面白さが大好きでした。絵を描く場所も、家族が過ごすリビングのすぐ横。かがくいは、ぬくもりに溢れた小さな生活の一間から、日本中の子ども達を笑顔にする絵本を生み出していきました。
だるまさんと一緒にあそぼう! 映像アトラクション
会場限定で、だるまさんを始めとするかがくい絵本のキャラクター達が登場するアニメーションを公開します。
かがくい ひろし
加岳井広、1955年-2009年
東京都生まれ。1980年、東京学芸大学教育学部美術学科卒業。千葉県下の特別支援学校で28年にわたり教鞭をとる傍ら、人形劇の作演活動や立体作品の制作・発表をおこなう。50歳のとき『おもちのきもち』(講談社)で「第27回講談社絵本新人賞」を受賞し、絵本作家デビュー。以降、2009年に病で急逝するまでの4年間に「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)、『ふしぎなでまえ』『みみかきめいじん』(講談社)、『おむすびさんちのたうえのひ』(PHP 研究所)、「まくらのせんにん」シリーズ(佼成出版社)など16冊の絵本をのこす。
みどころ
絵本16作品 すべての原画を展示
絵本作家として活動したのはわずか4年だけでしたが、かがくいの中にはアイデアが溢れるほどに詰まっていました。4年間でなんと16作品(没後刊行含む)、驚異的なスピードで描き、世に送り出した絵本は、どれ一つ絶版になることなく、今も読み継がれています。
「だるまさん」シリーズの続編も! 未完作品を一挙公開
「あと3年は(絵本にできる)ネタがあるよ」と語っていたかがくい。だるまさんやまくらのせんにん続編をはじめ、数々のおもしろい構想をラフ・習作としてのこしています。会場でしか目にすることができない未完の絵本の卵たちに、会いに来てください。
絵本のルーツ 〜かがくい先生の横顔、教員時代の資料〜
かがくいは特別支援学校の先生でした。28 年間にわたり、様々な障がいのある子どもたちと過ごすなかで、どうやったら興味をもつか、笑ってくれるか、懸命に考え、工夫を凝らした教材をつくりました。動くものに興味を示す子が多いことに気づき、人形劇も手がけました。
言葉のない子でも笑いだすかがくいの絵本には、障がい児教育の現場で積み上げられた実感や想いが詰まっているのです。
展覧会では、奇跡的に残っていた教員時代の資料や映像をひもとき、かがくい先生の横顔と絵本のルーツに迫ります。
創作の後景 〜81冊のアイデアノート、家族へのまなざし〜
かがくいは、いつもノートやスケッチブックを持ち歩き、興味を魅かれたものやアイデア、予定や雑記など、何でもメモする人でした。こうしたメモのいくつかを組み合わせ、ラフを描きながら構想を練り、絵本に仕上げていったのです。のこされた81冊のアイデアノートから、かがくいの頭の中をのぞいてみましょう。
かがくい絵本に出てくるのは、やかん、みみかき、布団、食べ物といった、身のまわりにあるものばかりです。座布団やスリッパを見ていると動き出しちゃう…そんな見立ての面白さが大好きでした。絵を描く場所も、家族が過ごすリビングのすぐ横。かがくいは、ぬくもりに溢れた小さな生活の一間から、日本中の子ども達を笑顔にする絵本を生み出していきました。
だるまさんと一緒にあそぼう! 映像アトラクション
会場限定で、だるまさんを始めとするかがくい絵本のキャラクター達が登場するアニメーションを公開します。
かがくい ひろし
加岳井広、1955年-2009年
東京都生まれ。1980年、東京学芸大学教育学部美術学科卒業。千葉県下の特別支援学校で28年にわたり教鞭をとる傍ら、人形劇の作演活動や立体作品の制作・発表をおこなう。50歳のとき『おもちのきもち』(講談社)で「第27回講談社絵本新人賞」を受賞し、絵本作家デビュー。以降、2009年に病で急逝するまでの4年間に「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)、『ふしぎなでまえ』『みみかきめいじん』(講談社)、『おむすびさんちのたうえのひ』(PHP 研究所)、「まくらのせんにん」シリーズ(佼成出版社)など16冊の絵本をのこす。
作家・出演者 | かがくいひろし |
会場 | 八王子市夢美術館 (Hachioji Yume Art Museum, 하치오지시 유메 미술관) |
住所 | 192-0071 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F |
アクセス | 八王子駅(JR)北口 徒歩15分 京王八王子駅(京王線) 徒歩18分 |
会期 | 2024/09/14(土) - 11/04(月) |
時間 | 10:00-19:00 ※入館は18:30まで |
休み | 月曜日、9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)、11/04(火) ※ただし、9/16(月)、9/23(月)、10/14(月)、11/03(月)は開館 |
観覧料 | 一般 900円 学生(高校生以上)・65歳以上 450円 中学生以下 無料 ※本展覧会では、来館日時指定予約をしていただいた方に優先的にご入館いただきます。詳細は夢美術館HP( https://www.yumebi.com )をご確認ください。 |
ウェブサイト |