TAV GALLERYにて、日本画家・三毛あんりの個展「Noli me tangere(ノリ・メ・タンゲレ) 」を開催いたします。
三毛あんりは1990年生まれ、東京都出身。岸田劉生のいう「デロリ」を感じさせる「自画像」を描き続けるアーティストであり、日本のガーリーアートを牽引した真珠子学園や、10年代を象徴したアーティストコレクティブのカオス*ラウンジ、船に暮らし、移動生活していた海の民「家船」をモチーフに各地を漂流・漂着するアートプロジェクト「EBUNE」の一員として活動するなど、様々なオルタナティブな運動の場を跨いでデビューを行った特異な美術家・日本画家です。本展では、PARA神保町にて2023年の10月に1日限定で公開されたインスタレーション「『Noli me tangere 』展開」を再構成すると同時に、三毛が衝撃を受けたという平安時代に起源を持つ人形「這子」を描いた絵画作品を加え、呪物とアートの境界線を探るインスタレーションをご紹介いたします。
本展タイトルはジャン=リュック・ナンシー著「私に触れるな :ノリ・メ・タンゲレ(2003)」より引用。Noli Me Tangereは新約聖書ヨハネによる福音書20章17節に登場するイエス・キリストが放った文句であり、復活を遂げたイエス・キリストがマグダラのマリアに、肉体的な存在だけでなく、霊的な次元における新たな段階であることを示唆するために放った言葉として知られています。日本語に直訳すると「私に触れるな」。この台詞が使われたシーンは、デューラー、レンブラント、クロード・ロラン、モーリス・ドニ、サルヴァドール・ダリなど多くの芸術家にインスピレーションを与え、現代まで絵画、彫刻作品が作られてきました。
本展では、三毛が描いてきた特徴的な大きな目──それらが、目に見える場所には存在いたしません。展示空間に置かれたベッドには、本来こどもの枕元に四つん這いで置いて使われる病気を身代わりに背負ってもらうための人形、這子(ほうこ)が立ち上がって存在し、その周りを人工ウィッグを取り付けた家電の組み合わせがぎこちなく動き回ります。一見親しみにくい物達が、何かの「気配」や「存在」を予感させるかのように配置されています。それらは、決して触れてはならない三毛が描く聖域までの道を案内をするものなのか、または影が描かれない三毛の絵画の動力を指し示すものなのかは分かりません。
今日の芸術を取り巻く環境下に於いて、呪物と美術の境界を探ること。知覚ができない残留思念や、人間以外の存在をも鑑賞者の前提とすること。それらの試みを介して、多くの存在の居場所を探ることを目的とした三毛あんりのTAV GALLERYにて初の個展となる「Noli me tangere」にご期待ください。8月11日(日)には現代魔術研究家の磐樹炙弦氏をお招きし、TAV GALLERYの屋上空間にて、公開儀式「Contact Dolphinicity 8.11 – 山の日に墓地下でイルカ型の円盤をよぶ」を開催いたします。
TAV GALLERY STAFF
関連イベント
名称:磐樹炙弦「Contact Dolphinicity 8.11 – 山の日に墓地下でイルカ型の円盤をよぶ」
会期:2024年8月11日(日)
会場:TAV GALLERY 屋上(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布7F)[[email protected]]
時間:17:00 Open, 17:45 Start – 20:00 Close
入場:¥3,000 (Cash or PayPay)
▼儀式参加申込はこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfkXPz–A_5ulzfAnOmyAajjbaVuTho3SQoJWOhHNmfqyVsfw/viewform
三毛あんり MIKE Anri
1990 東京生まれ
2012 多摩美術大学造形学部造形学科日本画専攻卒業
2014 多摩美術大学大学院修士課程絵画専攻日本画研究領域修了
個展
2024『Noli me tangere(ノリ・メ・タンゲレ)』TAV GALLERY, 西麻布
2023『変構』PARA神保町4F、YouTube、instagram、zoom
2021 『ジェネリックポートレイト』YEBISU ART LABO、名古屋
2020 『センシュアルストーン』 s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2017 『グライアイ』Shonandai MY gallery、六本木
2017 『肖像画展』ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ、五反田
2015 『関係ない人』Shonandai MY gallery、六本木
2013 『君のいないサマーランド』かしがろう(CASHI内バックヤード電気冷蔵庫137L2F)、馬喰町
グループ展
2021『家船 淡路島漂着』津井の家「琴屋」、淡路島
2021 『かさなる波紋』s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2020 『YOKAI NEIGHBORS』AG Gallery、Brooklyn
2019 『amrta』s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2018 『カオス*ラウンジX』中央本線画廊、西荻窪
2017 カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇『百五〇年の孤独』いわき市
2017 『Shonandai MY Gallery 開廊10周年記念展」 Shonandai MY Gallery、六本木
2017 『BOYS LOVE~花~』野方の空白、野方
2016 『Debris*Lounge』ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ、五反田
2016 『50の顔 vol.2』REIJINSHA GALLERY、銀座
2016 『MY WAY 2016』Shonandai MY Gallery、六本木
2016 『BOYS LOVE』新宿眼科画廊、新宿
2015 『TRIPS ARE TRIPS GIRLS ARE GIRLS』TAV GALLERY、阿佐ヶ谷
2015 『カオス*ラウンジ7』ビリケンギャラリー、青山
2014 『キャラクラッシュ!』カオス*ラウンジアトリエ、湯島
2014 『カオス*ラウンジSIX』ビリケンギャラリー、青山
2014 『Roppongi α Art Week』Shonandai MY Gallery、六本木
2013 『カオス*ラウンジV』ビリケンギャラリー、青山
2012 『立ち会うわたし 立ち会われるわたし』 ターナーギャラリー、東長崎
三毛あんりは1990年生まれ、東京都出身。岸田劉生のいう「デロリ」を感じさせる「自画像」を描き続けるアーティストであり、日本のガーリーアートを牽引した真珠子学園や、10年代を象徴したアーティストコレクティブのカオス*ラウンジ、船に暮らし、移動生活していた海の民「家船」をモチーフに各地を漂流・漂着するアートプロジェクト「EBUNE」の一員として活動するなど、様々なオルタナティブな運動の場を跨いでデビューを行った特異な美術家・日本画家です。本展では、PARA神保町にて2023年の10月に1日限定で公開されたインスタレーション「『Noli me tangere 』展開」を再構成すると同時に、三毛が衝撃を受けたという平安時代に起源を持つ人形「這子」を描いた絵画作品を加え、呪物とアートの境界線を探るインスタレーションをご紹介いたします。
本展タイトルはジャン=リュック・ナンシー著「私に触れるな :ノリ・メ・タンゲレ(2003)」より引用。Noli Me Tangereは新約聖書ヨハネによる福音書20章17節に登場するイエス・キリストが放った文句であり、復活を遂げたイエス・キリストがマグダラのマリアに、肉体的な存在だけでなく、霊的な次元における新たな段階であることを示唆するために放った言葉として知られています。日本語に直訳すると「私に触れるな」。この台詞が使われたシーンは、デューラー、レンブラント、クロード・ロラン、モーリス・ドニ、サルヴァドール・ダリなど多くの芸術家にインスピレーションを与え、現代まで絵画、彫刻作品が作られてきました。
本展では、三毛が描いてきた特徴的な大きな目──それらが、目に見える場所には存在いたしません。展示空間に置かれたベッドには、本来こどもの枕元に四つん這いで置いて使われる病気を身代わりに背負ってもらうための人形、這子(ほうこ)が立ち上がって存在し、その周りを人工ウィッグを取り付けた家電の組み合わせがぎこちなく動き回ります。一見親しみにくい物達が、何かの「気配」や「存在」を予感させるかのように配置されています。それらは、決して触れてはならない三毛が描く聖域までの道を案内をするものなのか、または影が描かれない三毛の絵画の動力を指し示すものなのかは分かりません。
今日の芸術を取り巻く環境下に於いて、呪物と美術の境界を探ること。知覚ができない残留思念や、人間以外の存在をも鑑賞者の前提とすること。それらの試みを介して、多くの存在の居場所を探ることを目的とした三毛あんりのTAV GALLERYにて初の個展となる「Noli me tangere」にご期待ください。8月11日(日)には現代魔術研究家の磐樹炙弦氏をお招きし、TAV GALLERYの屋上空間にて、公開儀式「Contact Dolphinicity 8.11 – 山の日に墓地下でイルカ型の円盤をよぶ」を開催いたします。
TAV GALLERY STAFF
関連イベント
名称:磐樹炙弦「Contact Dolphinicity 8.11 – 山の日に墓地下でイルカ型の円盤をよぶ」
会期:2024年8月11日(日)
会場:TAV GALLERY 屋上(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布7F)[[email protected]]
時間:17:00 Open, 17:45 Start – 20:00 Close
入場:¥3,000 (Cash or PayPay)
▼儀式参加申込はこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfkXPz–A_5ulzfAnOmyAajjbaVuTho3SQoJWOhHNmfqyVsfw/viewform
三毛あんり MIKE Anri
1990 東京生まれ
2012 多摩美術大学造形学部造形学科日本画専攻卒業
2014 多摩美術大学大学院修士課程絵画専攻日本画研究領域修了
個展
2024『Noli me tangere(ノリ・メ・タンゲレ)』TAV GALLERY, 西麻布
2023『変構』PARA神保町4F、YouTube、instagram、zoom
2021 『ジェネリックポートレイト』YEBISU ART LABO、名古屋
2020 『センシュアルストーン』 s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2017 『グライアイ』Shonandai MY gallery、六本木
2017 『肖像画展』ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ、五反田
2015 『関係ない人』Shonandai MY gallery、六本木
2013 『君のいないサマーランド』かしがろう(CASHI内バックヤード電気冷蔵庫137L2F)、馬喰町
グループ展
2021『家船 淡路島漂着』津井の家「琴屋」、淡路島
2021 『かさなる波紋』s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2020 『YOKAI NEIGHBORS』AG Gallery、Brooklyn
2019 『amrta』s+arts (旧Shonandai MY Gallery)、六本木
2018 『カオス*ラウンジX』中央本線画廊、西荻窪
2017 カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇『百五〇年の孤独』いわき市
2017 『Shonandai MY Gallery 開廊10周年記念展」 Shonandai MY Gallery、六本木
2017 『BOYS LOVE~花~』野方の空白、野方
2016 『Debris*Lounge』ゲンロンカオス*ラウンジ五反田アトリエ、五反田
2016 『50の顔 vol.2』REIJINSHA GALLERY、銀座
2016 『MY WAY 2016』Shonandai MY Gallery、六本木
2016 『BOYS LOVE』新宿眼科画廊、新宿
2015 『TRIPS ARE TRIPS GIRLS ARE GIRLS』TAV GALLERY、阿佐ヶ谷
2015 『カオス*ラウンジ7』ビリケンギャラリー、青山
2014 『キャラクラッシュ!』カオス*ラウンジアトリエ、湯島
2014 『カオス*ラウンジSIX』ビリケンギャラリー、青山
2014 『Roppongi α Art Week』Shonandai MY Gallery、六本木
2013 『カオス*ラウンジV』ビリケンギャラリー、青山
2012 『立ち会うわたし 立ち会われるわたし』 ターナーギャラリー、東長崎
作家・出演者 | 三毛あんり |
会場 | TAV GALLERY |
住所 | 106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 4F |
アクセス | 表参道駅(東京メトロ銀座線, 千代田線, 半蔵門線)A5出口 徒歩10分 乃木坂駅(東京メトロ千代田線)5番出口 徒歩11分 六本木駅(東京メトロ日比谷線, 都営大江戸線)1a出口 徒歩13分 外苑前駅(東京メトロ銀座線)1a出口 徒歩13分 |
会期 | 2024/07/26(金) - 08/11(日) |
時間 | 13:00-20:00 |
休み | 日曜日、月曜日 |
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