友人の僚子さんの家族を撮り始めて15年目を迎える。
長い期間撮り続けてきたとはいえ、私は彼らにとって他人に過ぎない。
私もまた、彼らの間に土足で踏み入るわけにはいかないという意識で撮影に臨んでいる。
演劇でいえば、観客席と舞台との間に明確な境界があるように、撮影者の私と被写体の彼らとの間にも踏み越えられない一線が存在している。
それを認めることが、彼ら一家を写すことの(自分に課した)決まりになっている。
被写体になってくれている僚子さんもまた写真を撮る人だ。
彼女が撮る家族、身の回りの景色の写真は、当然ながら私が撮るものとは全く異なる。
僚子さんは東京に生まれ、育ち、今はオランダに暮らす。
日本に帰ってきた時には、多くの時間を母親の実家がある広島で過ごしている。
「人生って“瞬間”の連続」
僚子さんがふと口にしたその言葉は、様々な土地で日々を過ごし、家族を築いてきた彼女の実感がこもっているように感じた。
写真に切り取った“瞬間”は断片のようであっても、一日一日が過去から未来へと連綿とつながっているように、それらは確かに同じ時間の流れの中にある。
今回は、私が撮る僚子さん一家の写真と、僚子さんの写真とを合わせて展示する。
(企画者:和田悟志)
富村僚子 Ryoko Tomimura
新宿生まれ、オランダ在住
個展2008年「解放」PlaceM
二人展2010年「6×6×2」PlaceM
Instagram ≫ @ryokozoe
和田悟志 Satoshi Wada
プロフィール≫ https://tppg.jp/member/satoshi-wada/
Website ≫ https://wadamap.com/
長い期間撮り続けてきたとはいえ、私は彼らにとって他人に過ぎない。
私もまた、彼らの間に土足で踏み入るわけにはいかないという意識で撮影に臨んでいる。
演劇でいえば、観客席と舞台との間に明確な境界があるように、撮影者の私と被写体の彼らとの間にも踏み越えられない一線が存在している。
それを認めることが、彼ら一家を写すことの(自分に課した)決まりになっている。
被写体になってくれている僚子さんもまた写真を撮る人だ。
彼女が撮る家族、身の回りの景色の写真は、当然ながら私が撮るものとは全く異なる。
僚子さんは東京に生まれ、育ち、今はオランダに暮らす。
日本に帰ってきた時には、多くの時間を母親の実家がある広島で過ごしている。
「人生って“瞬間”の連続」
僚子さんがふと口にしたその言葉は、様々な土地で日々を過ごし、家族を築いてきた彼女の実感がこもっているように感じた。
写真に切り取った“瞬間”は断片のようであっても、一日一日が過去から未来へと連綿とつながっているように、それらは確かに同じ時間の流れの中にある。
今回は、私が撮る僚子さん一家の写真と、僚子さんの写真とを合わせて展示する。
(企画者:和田悟志)
富村僚子 Ryoko Tomimura
新宿生まれ、オランダ在住
個展2008年「解放」PlaceM
二人展2010年「6×6×2」PlaceM
Instagram ≫ @ryokozoe
和田悟志 Satoshi Wada
プロフィール≫ https://tppg.jp/member/satoshi-wada/
Website ≫ https://wadamap.com/
作家・出演者 | 富村僚子, 和田悟志 |
会場 | TOTEM POLE PHOTO GALLERY (トーテムポールフォトギャラリー) |
住所 | 160-0004 東京都新宿区四谷4-22 第二富士川ビル 1F |
アクセス | 新宿御苑前駅(東京メトロ丸ノ内線)2出口 徒歩7分 曙橋駅(都営新宿線)A1出口 徒歩7分 新宿駅(JR)中央東口 徒歩19分 |
会期 | 2024/08/20(火) - 09/01(日) |
時間 | 12:00-19:00 |
休み | 月曜日 |
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