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BankART Station Theater Vol.2

BankART Station

2023/03/03(金) - 12(日)

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「猫耳」(1994年、80分)
3月3日[金] 19時30分~
3月4日[土] 15時~/19時~(19時~の上映終了後、監督によるティーチインあり)
3月5日[日] 15時~
サミュエル・ベケット『ゲームの終わり』の引用から始まる不条理な世界、燃焼するフィルム、肉体の遊戯、鳴り響くハーシュノイズ…。1993年にロッテルダム映画祭で初めて公開された黒澤潤の初長編映画「猫耳」は、翌年に恵比寿EAST GALLERYにおいて「完璧な病室」と銘打ち行われたイベントで、実験映画の上映会としては異例の動員数を達成し、また同時期に『キネマ旬報』や『イメージフォーラム』、『Fs(エフズ)』といった数々の映画雑誌でも特集されるなど、多数の反響を呼び起こしました。物質に対するフェティシズムとサディスティックな美しさが同調した本作は、フィルムというメディアに拘って作品を手掛けていた黒澤潤の一つの集大成とも呼べる作品であり、観る人に「“映画”あるいは“映画的言語”とは何か」という根源的な問いを想起させます。
【物語】4人の若者がゲームのような生活をしている。彼らの時間には過去も未来もなく、終わりのない日常を反復している。ある日、一人の女性の出現によって、彼らの自己完結した生活に歪みが生じてくる…。

監督:黒澤潤 脚本:黒澤潤、山口敦
出演:美加理、薔薇絵、上杉貢代、山内理絵、今野博之
製作:T.T.PARTY(秋田敬明、福島輝彦)
共催:KRAUT FILM 協力:株式会社 ヨコシネD.I.A.


「薔薇の葬列」(1969年、105分)
3月10日[金] 19時30分~
3月11日[土] 15時~/19時~
3月12日[日] 15時~
ギリシア神話におけるエディプス物語を下敷きに、舞台を現代日本に設定し直し、同性愛者たちの愛憎劇を翻案として描かれた、実験映画作家・松本俊夫による初の商業劇映画「薔薇の葬列」。本作では、劇映画の枠組みにおいて、時制を混乱させる構成や短いインサートショット、実際のゲイボーイや薬物中毒者へのインタビューを虚構の物語内部に混在させるドキュメンタリー的手法など、観客の論理的な認識を撹乱する演出が試みられています。また、新宿の街頭で奇妙なパフォーマンスを行う前衛芸術集団「ゼロ次元」や、画廊の場面で登場する前衛画家・池田龍雄の作品など、その時代のアートシーンも随所にみられます。
【物語】ゲイバー「ジュネ」の人気ゲイボーイであるエディとオーナーである権田、二人が愛し合うシーンから映画は始まる。権田は「ジュネ」のママであるレダとも愛人関係にあり、二人の逢瀬を見たレダは、激しい憎悪をエディに向ける。仲間とのドラッグパーティーに耽溺する享楽的な日々を送るなか、エディの物語は崩壊に向かって進む。

監督・脚本:松本俊夫 撮影:鈴木達夫
音楽:湯浅穣二 美術:朝倉摂
出演:ピーター、土屋嘉男、小笠原修、内山豊三郎、東恵美子、小松方正、蜷川幸雄、ゼロ次元
共催:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ

出典

会場BankART Stationばんかーと すてーしょん (バンカートステーション)
住所
220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅 B1F
アクセス
新高島駅(みなとみらい線)構内
会期2023/03/03(金) - 12(日)
時間「猫耳」(1994年、80分)
3月3日[金] 19時30分~
3月4日[土] 15時~/19時~(19時~の上映終了後、監督によるティーチインあり)
3月5日[日] 15時~

「薔薇の葬列」(1969年、105分)
3月10日[金] 19時30分~
3月11日[土] 15時~/19時~
3月12日[日] 15時~
観覧料各回1,500円(ワンドリンク付)

【要予約】申し込みページ
https://bankartstation-theater.square.site/
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