社会はコロナ禍以前と同じ毎日を取り戻したかのように、人との関わり、集い、再び動くまでにあゆみを進め始めています。しかし一筋の光が見えてきた矢先に新たな災害が起き、私たちの記憶に大きな出来事として刻まれました。私たちは、このような事象に遭遇するたびに日常の尊さや儚さを感じ、過去に積まれた記憶が奥深くへと押し込まれ、代わりに新たな体験の記憶がその上に重ねられることに気づかされます。大なり小なり、毎日とはその繰り返しなのかもしれません。 本展では、見過ごされるような光景や体験、聞き慣れたことば、どこかの誰かとの共同作業、その日の大切な記憶や事柄の記録、安心できるいつもの風景などさまざまな観点で日常を思わせる6名の作家の作品から繰り返される日々を考えます。それぞれの作品から見えてくる他者の日常に触れることで、さっきまで見えていたいつもの風景が新たな価値を帯び、私たちの日々を豊かにしてくれることでしょう。 さまざまな事由によって分断された人と人、人と社会は、手を差し延べてくれた人の手によって再びつながろうとします。私たちの毎日の営みとは、人と社会との関わりから切り離して語ることはできるものではなく、何かしらの作用を相互に与え合っているといえるでしょう。何処かしらに他者の存在が感じられる作品を通して、日常における人と人、人と社会の在り方について考え、日常を新たな視点で捉えなおすことを試みます。
作家・出演者 | 飯川雄大, 関口忠司, 土谷紘加, 原田郁, 宮田篤, ユ・ソラ |
会場 | 東京都渋谷公園通りギャラリー (Tokyo Shibuya Koen-dori Gallery) |
住所 | 150-0041 東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館 1F |
アクセス | 渋谷駅(東急東横線, 田園都市線, 東京メトロ半蔵門線, 副都心線)B1出口 徒歩5分 渋谷駅(JR山手線, 埼京線, 湘南新宿ライン, 京王井の頭線, 東京メトロ銀座線)ハチ公改札口 徒歩8分 |
会期 | 2024/06/15(土) - 09/01(日) |
時間 | 11:00-19:00 |
休み | 月曜日、7月16日(火)、8月13日(火) ※ただし、7月15日(月)、8月12日(月)は開館 |
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