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“ODART” 小田富美子 Fumiko Oda 個展 『+NEWWORLD』

オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』

2023/11/03(金) - 12/04(月)

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オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ-Nami Ita』は、11月3日(金)から12月4日(月)のあいだ、2023年の第8弾企画として、“ODART”こと小田富美子の個展『+NEWWORLD』 を開催致します。小田は2005年に多摩美術師大学を卒業後、在学中から取り組んでいた、自身の偏愛する少女漫画(具体的には『ガラスの仮面』など)のコマをクローズアップして描く平面作品を積極的に発表し、村上隆主宰の『GEISAI』他のフェアでも高い評価を得ていましたが、地元である名古屋に拠点を移した2010年代以降は手法、方向性を大きく変化させます。作家が『アナログコラージュ』と呼ぶその手法は、国内外の雑誌やカタログ、広告のチラシから主に女性の身体や女性にかかわるイメージを切り抜き、貼り付けることで、ときにホッパーやマグリットを連想させる幻惑的な世界を作り上げるものです。近年の小田はそれらをまとめたzinの刊行、販売に力を注いでいました。
今回の個展『+NEWWORLD』(※)は、そんな小田の『アナログコラージュ』を、ナミイタの構造を活かした大規模な展示/インスタレーションの形式で発表する新たな試みです。小屋の各部が支持体となってコラージュが施されたナミイタ内部は、これまでに無く「女性的な」記号とフォルム、イメージに満たされています。【女性の強さ、美しさを讃美しその全てを抱きしめる気持ち、そして女性という性別へ執着する気持ち】を作品へと昇華させる小田の世界がどのように空間化されているか、是非、実際に足をお運びになってご確認下さい。
(※)なお、11月11~13日、18~19日はS.O.S 2023への参加期間のため、入場無料となります
( https://www.superopenstudio.net/10th/ )
(※)展示タイトル『NEWWORLD』は韓国の女性アイドルグループ『少女時代』のデビュー曲『다시 만난세계』の英語表記『Into The New World』から援用されています。小田によれば【韓国の女子大で起きた学生デモでプロテストソングとして歌われたことから、韓国内外の政治的なデモ、クィアパレードなどの強い意思表示や堅い連携を示す時に歌われています】とのこと。

“ODART” 小田富美子 Fumiko Oda 個展
『+NEWWORLD』
■ 会期:2023年11月3日(金)→12月4日(月)
※ 金土日月オープン。火水木休み。
■ 時間:12時30分→20時
※11/11~13日、18~19日はS.O.S(スーパー・オープン・スタジオ)への参加期間のため無料です。
■ 会場:オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』
東京都町田市三輪町2036(アトリエ・トリゴヤ裏手)
徒歩=小田急線鶴川駅より徒歩約15分。スペース名でGoogle Mapsに登録されておりますので、鶴川からの道順はそちらからご検索下さい。
バス=鶴川駅前3番乗り場より「奈良北団地」or「三菱ケミカル前」行き。それぞれ『三輪入口』下車。バスを降り、目の前の坂を下りたすぐ右手の広場に建つ赤い掘っ立て小屋の奥。トタン屋根の上に被さる古木が目印。
■ 入場:ドネーション500円(他企画とも共通)
※小田のアナログコラージュから展開したオリジナル・シール、ナミイタ特製の木版画、ポストカードの返礼付き。
※ 駐車スペースが極めて限られます。事前にご確認下さい。
■ 企画:東間嶺(TEL:090-1823-7330)
■ 協力:アトリエ・トリゴヤ、作庭工房
■ MAIL: [email protected]
URL: https://tinshacknamiita.org/
■ SNS:Twitter&FB→@Namiita2036 | Instagram→@tinshacknamiita
■ プレスリリースPDF
https://drive.google.com/file/d/1f_8DOJquwBxXptcG8cQjQtornc6G0nzb/view?usp=sharing
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【アーティスト・ステイトメント】
古い雑誌や本をハサミで切りとって糊で貼る、アナログスタイルでコラージュを制作しています。
ただの古い紙だった物がコラージュになることで、それ自体が異なる価値と新しい意味を持ち始めます。アナログコラージュの特性として、切り取った物の裏の画像を使用することが出来ないこと、古い雑誌ゆえに複製が限りなく困難なことなど、独特な不自由さから生まれる偶然や必然の混ざり合いが、この表現方法の大きな魅力だと感じています。
モチーフには女性の顔や身体を多く使っています。自身の思春期は周囲に男性が少なく、女性が多い環境で育ちました。成長するにつれて男性との関わりが増えていくと、ジェンダーという概念を強く意識するようになりました。女性の強さ、美しさを讃美しその全てを抱きしめる気持ち、そして女性という性別へ執着する気持ちを作品に落とし込んでいます。
また展示のタイトルの”NEW WORLD”は韓国のアイドルグループ「少女時代」の2007年のデビュー曲”다시 만난세계”の英語タイトルの”Into The New World”から引用しました。この曲は韓国の国民的なアイドルのデビュー曲ですが、韓国の女子大で起きた学生デモでプロテストソングとして歌われたことから、韓国内外の政治的なデモ、クィアパレードなどの強い意思表示や堅い連携を示す時に歌われています。女性達が起したムーブメントに敬意を込めて展示タイトルにしました。
2023年9月、10月に開催した個展”NEWWORLD”を場所の個性が強いこのスペースに合わせた内容に再編成しました。古い雑誌から切り取られた女性のかたちが、他の物と組み合わさることによって生まれる世界を楽しんでいただければ幸いです。
(アーティスト:小田富美子)

【ディレクターズ・ノート】
小田ちゃんと最初に出会ったのは、わたしと彼女が共に多摩美の椹木ゼミ(野衣、美術批評)に所属していた時期のことだった。当時小田ちゃんは『ガラスの仮面』(美内すずえ、白泉社)をモチーフにしたペインティングを主に制作していて、卒業後はGEISAIと、GEISAI Girls Collectionなど関連イベントへの参加を中心に積極的な発表を行っていた。
少女漫画や少女絵に対する偏愛を基に、サブカルチャーのヴィジュアルを絵画平面に落とし込む手法のそれら作品は、漫画の線描をシミュレートした筆触や塗りの「揺らぎ」が生み出す効果が特徴的な、奇妙に儚げな魅力がある絵だったのだけど、同時に、どこか様式美の出口がない袋小路を進んでいくような息苦しさ、危うさの気配も正直感じていた。「小田ちゃんこれでずっと勝負するのかな、できるのかな」みたいな。
それから暫く時間が経ち、あいだに東北の震災が起きてわたしの私生活や創作にも大きな変化が生じ、東京から離れて地元に拠点を移していた小田ちゃんが何をしているのか、全く知らない時期が続いた。いま彼女が主に制作し、今回ナミイタで蠱惑的なインスタレーションを展開する『アナログコラージュ』のシリーズは、そんな時期に構想されていったのだった。
“ODART”と名乗り、2016年から主にzinのかたちで発表されてきたそれらコラージュ群は、一見すると鋏と糊を使ってジョキジョキ、ペタリと仕上げた「アナログ」の平面ではなく、女性の脚や手、顔の部分を中心に用いたシュールで美しいCG、デジタルな幻想風景のようにみえるのだけど、実際は一枚一枚、部分部分が代えのきかないリアルな古雑誌や広告の写真から、大胆かつ繊細に切り抜かれてきた女性たちで出来ている。作家自らも意識するように、ただのコピペではないからこその【独特な不自由さ】が、作品のイメージへ生々しさと力強さを与えているのだ。文字通り引用の織物(コラージュ)だからこそ生まれる力、とでも言うべきか。かつて少女漫画のイメージをなぞることで生み出されていた絵画より、貼りあわされた世界の彼女たちの方が、ずっと自由で輝いている。
【女性の強さ、美しさを讃美しその全てを抱きしめる気持ち、そして女性という性別へ執着する気持ち】
小田ちゃんはステイトメントで上のように書く。社会におけるジェンダーの概念が大きく更新され、揺らいでいる現今の社会状況下で、作品として「女性」の「美」を正面から賛美し、作家としてその性への執着を語るのはある種の反動だと指摘される危険も孕むかもしれないが、彼女の立場は、彼女たちをジャッジし序列化する視線に支配されたものではなく、女性への本来的な意味でのエンパワメントなのだ、と思う。ナミイタのあちこちに貼られ、浮かぶ「彼女たち」のイメージを見れば、あなたもそれがよく分かるだろう。という訳で、ようこそ、『+NEW WORLD』へ。楽しんでいって下さい。

(代表、ディレクター:東間嶺)


【アーティスト・プロフィール】
小田富美子Fumiko Oda
多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2005年ongoing vol.4「よんでみてみて」Bank ART Studio NYK
2006年GEISAI-9森本容子賞•eyescreamスカウト賞受賞
2007年個展「ヴァージニカ」ギャラリーマンテン(東京)
2007年個展「透明なスカート」unseal contemporary art(東京)
2009年個展「緋蜜」unseal contemporary art(東京)
2009年ギャラリー・アトリエにてオープニング展示よこはまばしアートピクニックTOCO(横浜)
2009年ことばとびじゅつ「巨大絵本をつくろう」子ども向けワークショップの講師世田谷文学館(東京) 2010年公開ドローイング制作展「口日昌晶」よこはまばしアートピクニックTOCO(横浜)
2010年公開ドローイング制作展「camp」にしすがも創造舎(東京)
2011年公開ドローイング制作・個展「camp/boys」ginga(岐阜)
2013年個展「うそつきなマシュマロ」名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2015年グループ展・ワークショップ「なんだかうれしい」愛知県児童総合センター(愛知)
2018年シンガーソングライター優河氏『魔法』のアルバムのアートワークを手がける
2023年シンガーソングライターきゃない氏『星を超えて』のアルバムアートワークを手がける
その他、子ども向けのワークショップ実施、ZINE制作、ZINEフェス” ZINEDAY OSAKA"" ZINEDA Y TAIWAN" "TOKYO ART BOOK FAIR: GINZA EDITION” 参加。
作家ウェブサイト: https://www.odafumiko.com/

出典

作家・出演者小田富美子
会場オルタナティブ掘っ立て小屋『ナミイタ Nami Ita』おるたなてぃぶ ほったてごや なみいた
住所
195-0054
東京都町田市三輪町2036
アクセス鶴川駅(小田急小田原線)南口 徒歩15分
鶴川駅より路線バスあり。3番乗り場より「奈良北団地」または「三菱ケミカル前」行きに乗車し、「三輪入口」下車。
会期2023/11/03(金) - 12/04(月)
時間12:30-20:00
休み火・水・木
観覧料ドネーション500円(他企画とも共通)
※小田のアナログコラージュから展開したオリジナル・シール、ナミイタ特製の木版画、ポストカードの返礼付き。
※11/11~13日、18~19日はS.O.S(スーパー・オープン・スタジオ)への参加期間のため無料です。
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