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遠藤麻衣 個展「屋上のアクチュアル」

TAV GALLERY

2023/10/27(金) - 11/12(日)

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この度、TAV GALLERY では、美術家・俳優として活躍する遠藤麻衣の個展「屋上のアクチュアル」を開催いたします。TAV GALLERY では2015年の公演「ボクは神の子を妊娠した。」以来、8年ぶりの個展となります。本展では、TAV GALLERY が入居する雑居ビル・ハウス西麻布の屋上を舞台にした撮りおろしの映像作品中心に、自らの身体を用いて悪戯的に社会規範を揺さぶる遠藤麻衣の現在地をご紹介します。

屋上は、見晴らしのよい開かれた場所であると同時に、行き詰まりという意味では閉ざされているとも言えます。解放的でありながら密室的でもあり、すなわちパブリックでありながらプライベートでもある空間という視座から、親密さや猥褻さの境界を探る作品を発表します。「蛇に似る」シリーズの《たまご丸》(2020年)で韓国語話者の漫才師として登場した鄭亜美と再び共演。ドローンを用いた空撮では、屋上それ自体が額縁となって役者たちを風景から切りとり、展示空間をギャラリーから街全体へと敷衍します。

また、遠藤麻衣は、来年3月、国立西洋美術館の企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」に参加します。東京都現代美術館の「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」や、金沢21世紀美術館「フェミニズムズ」(2021年)への出展を経て、公共空間における女性の身体性について新たな問いが投げかけられるはずです。それに至る過渡期にもあたる今回の個展は、美術館では見られない別の表現をご覧いただける重要な機会となります。遠藤麻衣 個展「屋上のアクチュアル」に是非ともご来場ください。

TAV GALLERY STAFF


遠藤麻衣 Mai Endo

俳優・美術家。イメージとの関わりにおけるパフォーマティブな身体に関心を寄せ、映像、写真、演劇、本などのメディアや方法論を横断した表現をしている。近年は、美学校で「シャドーフェミニズムズの芸術実践」の開講や、丸山美佳との「Multiple Spirits(マルスピ)」でジン出版や展覧会企画などクィアフェミニスト的な実践を展開している。主な展覧会に「体の終わり La Clausura del Cuerpo」(Centro Cultural las Cigarreras、Alicante、2022) 「燃ゆる想いに身を焼きながら」(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA、愛知、2021)、「フェミニズムズ」(金沢21世紀美術館、石川、2021)、「ルール?」(2021年、21_21 DESIGN SIGHT)など。2023年に「Scraps of Defending Reanimated Marilyn」(oarpress)刊行。2021年東京芸術大学美術研究科博士後期課程修了。2022年文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨーク滞在。

Web : https://maiendo.net/



鄭亜美 Chong Ami

東京生まれ。2007年平田オリザ主宰劇団青年団入団。主な出演作に「革命日記」「冒険王」「ソウル市民1919」「東京ノート」等。近年は城山羊の会、カンパニーデラシネラ等の舞台に出演している。2022年主演映画「夜明けの夫婦」(山内ケンジ監督作品)が公開された。遠藤麻衣の作品《蛇に似る4:たまご丸》(2020)に、韓国語を話す漫才師として出演、韓国語の翻訳を行う。

出典

会場TAV GALLERYたゔ ぎゃらりー
住所
106-0031
東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 4F
アクセス
表参道駅(東京メトロ銀座線, 千代田線, 半蔵門線)A5出口 徒歩10分
乃木坂駅(東京メトロ千代田線)5番出口 徒歩11分
六本木駅(東京メトロ日比谷線, 都営大江戸線)1a出口 徒歩13分
外苑前駅(東京メトロ銀座線)1a出口 徒歩13分
会期2023/10/27(金) - 11/12(日)
時間13:00-20:00
休み月曜日、火曜日
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