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青木大祐「at hand」

新宿眼科画廊

2023/11/17(金) - 22(水)

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Image 1874
青木は自らの身体を事物に見立てたセルフポートレートで作品を制作している写真作家であり
写真にカビを発生させる独自技法を用いて表現を行なっている。今回の展示では、手をモチーフとした作品を展開。
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歳を重ねるにつれ自分の手をよそよそしく感じる。
まるで他人のように感じることが。
私はセルフポートレート作品を撮っているのだが、自己の中に他者を感じさせる部分に興味を抱きモチーフとした。
手は身体の他の部位とは異なり、殆ど世話が必要ない。
それどころか食べ物を口に運び、糞便を拭い、延いては性欲の処理まで行う世話やきである。
また「手当て」という言葉があるように身体に痛みがあればその部位を手で触れることで癒すという
スピリチュアルな側面もあり、その使命は現実的なものから神秘的なものまで多岐にわたる。

手はキリスト教の宗教美術においてシンボルやサインであり、感情と神性を具体的に表現する要素として頻繁に登場する。
ミケランジェロの「アダムの創造」では、アダムが神の手によって粘土で作り出され
彼に命を吹きこんだという奇跡的な瞬間が描かれた。まさにゴッドハンド。
人間とは人造人間ならぬ神造人間であり、手によって作られた我々迷える子羊が
「手」に覚えた違和感は近寄り難い神聖な存在への信仰の表れなのかもしれない。
今回の作品ではカビを画材のように使って生と死、そして時間経過と自然の象徴としてドローイングし
いくつかの写真ではチルトレンズという特殊なレンズで撮影し平面の対象物が立体的に躍動して見える効果をねらい製作に臨んだ。
…ぢっと手を見ていただきたい。

600×600〜300×300ミリパネル、大小15枚による展示。


AOKI Daiyuu / 青木 大祐

〔プロフィール〕
1974年生まれの写真家 東京を拠点に活動
2018 東京綜合写真専門学校卒業

〔受賞歴〕
2017 JPS展ヤングアイ部門日本写真家協会会長賞受賞
2021 第1回 IWPA受賞(写真評論家 打林俊氏選)

〔主なグループ展〕
2017 JPS展(東京都写真美術館 / 東京)
2018 卒業選抜展(ニコンプラザ新宿 THE GALLERY / 東京)
2019「バウハウスへの眼差しEXPERIMENTS」深川雅文氏キュレーション(日吉 Gallery Forest / 神奈川)
出品作家 : 伊奈英次、倉谷拓朴、相模智之、進藤環、竹下修平、原美樹子(Gallery Forest / 神奈川)

〔主な個展〕
2018「青木大祐展/モック」タカザワケンジ氏ディレクション(IG Photo Gallery / 東京)
2019「Eye Wear Mold」Talk Event インベカヲリ★ × 青木大祐(America-Bashi Gallery / 東京)
2020「アブソーバー Absorber」インスタライブ hyperneko × 青木大祐 (新宿眼科画廊 / 東京)
2021「ヤヌス JANUS」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022「ヴァニタシズム vanitasism」(新宿眼科画廊 / 東京)

〔WEB-site〕
https://daokis.com

〔X(Twitter)〕
@daiyuuaoki

〔Instagram〕
@daiyuuaoki

出典

作家・出演者青木大祐
会場新宿眼科画廊しんじゅく がんか がろう (Shinjuku Ophthalmologist(Ganka) Gallery)
住所
160-0022
東京都新宿区新宿5-18-11
アクセス
東新宿駅(都営大江戸線, 東京メトロ副都心線) 徒歩6分
新宿三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線, 副都心線, 都営新宿線) 徒歩7分
新宿駅(JR)東口 徒歩12分
会期2023/11/17(金) - 22(水)
時間12:00-20:00(水曜 12:00-17:00)
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